2026年7月8日

2026年7月8日

バックアップからの部分的なリストア(選択的復元)方法

はじめに

WordPressサイトの運用において、データの一時的な損失やエラーは頻繁に起こります。例えば、重要な記事を誤って削除したり、プラグインの更新で予期せぬエラーが発生した場合などに、元の状態に戻す必要があることがあります。この場合、全システムのリストアではなく、必要な部分のみを選択的に復元することが効率的です。

症状・背景

バックアップからの部分的なリストア(選択的復元)が必要になる主な場面は以下の通りです:

  • 記事が誤って削除された場合
  • モーダルウィンドウの設定が意図せず変更された場合
  • カスタムテーマファイルが更新され、以前のバージョンに戻す必要がある場合

手順・設定方法

ステップ1: 必要なファイルを選択

# WordPressのインストール先を指定します。ここでは /var/www/html としています。
cd /var/www/html

# 誤って削除された記事の特定部分のみを復元する場合、必要なファイルリストを確認します。
ls -l wp-content/uploads/2023/05

ステップ2: バックアップファイルから選択的復元

# 変更前のアーカイブファイル(ここでは wp-content-uploads-2023-04-15.tar.gz)を確認します。
ls -l /path/to/backups/wp-content-uploads-2023-04-15.tar.gz

# 必要な部分のみを選択的に復元するため、tarコマンドを使用します。特定のフォルダだけを抽出し、復元先に展開します。
cd /var/www/html
tar -xvzf /path/to/backups/wp-content-uploads-2023-04-15.tar.gz --to-command="rsync -aP --files-from=- ./" wp-content/uploads/2023/05/

ステップ3: セキュリティチェック

# ファイルの所有者と権限を確認します。通常、WordPressは通常ユーザとして動作するため、所有者は www-data などとなります。
ls -l /var/www/html/wp-content/uploads/2023/05/

# 必要に応じて、ファイルの所有者やアクセス権限を調整します。
chown -R www-data:www-data /var/www/html/wp-content/uploads/2023/05/
chmod -R 755 /var/www/html/wp-content/uploads/2023/05/

ステップ4: 実践/トラブルシュート

# 記事のリストが正常に表示されているか確認します。
curl http://example.com/wp-admin/post.php?post=123&action=edit

注意事項

  • バックアップファイルは定期的に更新され、かつ適切な管理が必要です。古いバックアップファイルは不要なスペースを消費する可能性があります。
  • 重要なデータの復元には時間がかかる場合がありますので、必要な部分のみを明確に選択することが重要です。
  • 変更履歴や差分確認ツールを使用して、変更内容を詳細に確認することをお勧めします。

まとめ

1. 必要なファイルを選択: 誤った削除や誤りが発生した具体的な部分を特定します。

2. バックアップファイルから選択的復元: 必要なファイルだけを抽出し、指定の場所に展開します。

3. セキュリティチェック: ファイルの所有者と権限を確認し、必要であれば調整を行います。

4. 実践/トラブルシュート: 記事やファイルが正常に表示されているか確認します。

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