2026年6月25日
2026年6月25日
GoDaddy から Dynadot へドメインを移管する手順|DNS の段取りと Dynadot 側の設定
GoDaddy から Dynadot への移管は、GoDaddy でロックを外して認証コードを取得し、Dynadot で移管(転入)を申し込み、完了後に Dynadot 側でネームサーバーやロックを設定する、という流れです。一番の分かれ道は、移管の間と移管後に「どの DNS でドメインを動かすか」を先に決めておくことです。この記事では、DNS の段取りの決め方を中心に、Dynadot での申し込み、手続き中の状態の見方、完了後に Dynadot で行う設定までを説明します。
Dynadot の画面は英語が中心で、メニュー名や配置は更新で変わることがあります。ここでは操作を目的ごとに書いています(2026年10月現在の情報をもとにしています)。例として .com などの gTLD を想定しています。
全体の流れと日数の目安
- 移管の前提を確認する(当日)
- DNS の段取りを決め、必要なら DNS を先に移す(数時間〜2日)
- GoDaddy でロックを外し、認証コードを取得する(当日)
- Dynadot で移管を申し込む(当日)
- 移管の完了を待つ(一般に5日程度。GoDaddy 側で承認すれば早まる場合があります)
- Dynadot でネームサーバー、ロック、自動更新などを設定する
全体では1週間ほど見ておくと落ち着いて進められます。
移管の前に確認すること
- Dynadot がその TLD の移管を受け付けているか:Dynadot の移管の画面や対応 TLD の一覧で確認します。
- 移管できない期間にあたっていないか:新規登録や前回の移管の直後から一定期間(一般に60日)は移管できません。登録者情報の変更後にロックがかかる場合もあります。ICANN では移管ポリシーの見直しが進められているため、最新の条件を確認します。
- 有効期限に余裕があるか:期限の1か月以上前が目安です。
- Dynadot のアカウントを保護したか:アカウントを作成したら、二要素認証を有効にします。Dynadot には、アカウントの重要な変更に追加の確認を求めるような保護機能も用意されているので、ヘルプで内容を確認して設定しておきます。
DNS の段取りを決める
ドメインを移管すると、GoDaddy のネームサーバー(domaincontrol.com を含む名前)が使えなくなることがあります。いま GoDaddy の DNS でサイトやメールを動かしているなら、次のどれかを選びます。
案A:移管の前に、独立した DNS へ移す(おすすめ)
Cloudflare やレンタルサーバーの DNS など、ドメインの登録事業者に左右されない DNS へ先に移します。移管の前後でネームサーバーが変わらないため、移管の手続きと DNS の切り替えを別々に確かめられ、止まる心配が小さくなります。
案B:移管の後に、Dynadot の DNS へ移す
Dynadot の DNS を使いたい場合の方法です。ただし、移管が完了した直後はネームサーバーが GoDaddy のままで、その DNS がいつまで応答するかは保証されません。移管が完了してから Dynadot の DNS を準備するのでは、切り替えまでの間に止まるおそれがあります。
この方法を選ぶなら、いったん案Aで独立した DNS に移しておき、移管が完了して落ち着いてから Dynadot の DNS へ移し直すのが安全です。移管の完了前に Dynadot 側でレコードを用意できるかどうかは、Dynadot のヘルプで確認してください。
案C:GoDaddy の DNS のまま移管する
おすすめしません。サイトやメールを動かしていない、使っていないドメインであれば、この方法でも問題は起きにくくなります。
DNS を移すときの手順
どの案でも、移す前に現在のレコードを控えます。GoDaddy の DNS 管理画面の一覧に加え、外から見える値を記録します。
dig +short example.com NS
dig +noall +answer example.com A
dig +noall +answer www.example.com CNAME
dig +noall +answer example.com MX
dig +noall +answer example.com TXT
dig +noall +answer _dmarc.example.com TXT
DKIM はセレクタ名を確かめて個別に控えます。移行先の DNS に登録したら、移行先のネームサーバーに直接問い合わせて値が揃っていることを確認してから、GoDaddy の画面でネームサーバーを変更します。
dig @移行先のネームサーバー example.com MX +norecurse
GoDaddy で DNSSEC を有効にしている場合は、ネームサーバーを変える前に無効にし、DS レコードの TTL が切れるまで待ちます。古い DS が残ると、検証を行うリゾルバで名前解決が失敗します。
GoDaddy 側の作業
GoDaddy にログインし、対象ドメインの設定で次の操作をします。
- 移管ロックをオフにする
- 他社への移管を選び、認証コード(AuthCode)を表示する、またはメールで受け取る
- 登録者のメールアドレスが受信できる状態か確認する
GoDaddy の転送機能(別の URL へのリダイレクト)を使っている場合、移管や DNS の移動で使えなくなるので、移行先で作り直しておきます。
Dynadot で移管を申し込む
- Dynadot にログインし、移管(Transfer)の画面でドメイン名を入力します。複数のドメインをまとめて入力できる画面もあります。
- カートに入れて支払いを済ませます。認証コードは、申し込みの途中で入力する場合と、注文後に移管の一覧の画面で入力する場合があります。画面の案内に従います。
- 申し込み後、確認のメールが届いた場合は、案内に従って承認します。
gTLD の移管では、移管と同時に有効期限が1年延びるのが一般的です。残りの期間は失われません。
手続き中の状態を見る
申し込んだ移管は、Dynadot のアカウント内にある移管の一覧(保留中の移管)で状態を確認できます。認証コードが違う、ドメインがロックされている、といった理由で止まっている場合は、ここに表示されることがあります。認証コードを直したら、この画面から入力し直して再開できる場合があります。
GoDaddy 側からも移管の通知メールが届くことがあり、GoDaddy の画面やメールの案内から承認すると早く進む場合があります。待っている間に GoDaddy でロックをかけ直したり、認証コードを作り直したりすると移管は失敗するので、触らずに待ちます。
完了後に Dynadot で行う設定
移管の完了後、まず登録情報を確認します。
whois example.com | grep -iE "registrar:|expir|status"
curl -sL https://rdap.org/domain/example.com | head -c 2000
dig +short example.com NS
登録事業者が Dynadot に変わり、有効期限が延びていれば完了です。続いて、Dynadot の管理画面で次の設定を見直します。
- ネームサーバー:案Aなら、移管前に設定した独立した DNS のままになっているかを確認します。Dynadot の DNS に移す場合は、先に Dynadot の DNS 設定画面でレコードを登録し、値を確かめてからネームサーバーを切り替えます。Dynadot の DNS 設定は、ドメインそのもののレコードとサブドメインのレコードが分かれて表示されることがあるので、入力場所に注意します。
- 移管ロック:Dynadot 側でロックが有効になっているかを確認し、なっていなければ有効にします。
- プライバシー保護:WHOIS(RDAP)に登録者情報を出さない設定が有効かを確認します。
- 自動更新と支払い方法:自動更新を有効にし、支払い方法を登録します。
- DNSSEC:使う場合は、DNS を担当するサービスで署名を有効にし、DS レコードを Dynadot に登録します。
最後に、WordPress サイトが表示されること、お問い合わせフォームからのメールが届くことを確かめます。GoDaddy 側では、ドメインと一緒に契約していた保護機能やメールなどの自動更新が残っていないかを確認し、不要なものは解約します。
移管がうまくいかないときの確認順
- Dynadot で保留のまま進まない:保留中の移管の画面にエラーが出ていないかを確認します。認証コードの誤りが多い原因です。
- ロック中と表示される:GoDaddy のロックの解除が反映されているか、登録や前回の移管から60日以上たっているかを whois で確認します。
- 移管後にサイトやメールが止まった:
dig +short example.com NSでネームサーバーを確認し、GoDaddy のままなら用意しておいた DNS に切り替えます。 - ネームサーバーを変えたら名前解決できない:DNSSEC の DS レコードが古いまま残っていないかを確認します。
まとめ
- GoDaddy から Dynadot への移管では、移管の前後でどの DNS を使うかを最初に決めます。
- サイトやメールを動かしているドメインは、移管の前に独立した DNS へ移すと止まりにくくなります。
- Dynadot では移管を申し込んだ後、保留中の移管の画面で状態を確認し、必要なら認証コードを入力し直します。
- 完了後は Dynadot でネームサーバー、ロック、プライバシー保護、自動更新を設定します。
- GoDaddy 側の不要な契約は、動作を確かめてから解約します。