2026年9月3日
2026年9月3日
お名前.com の管理画面操作ガイド|更新・ネームサーバー・DNS・移管ロックをどこで操作するか
お名前.com の管理画面(お名前.com Navi)で日常的に使う操作は、「更新と自動更新」「ネームサーバーの変更」「DNSレコードの設定」「Whois情報と登録者情報」「移管ロックとAuthCode」の5つにほぼ集約されます。この記事では、それぞれの操作が何のためにあり、どこでつまずきやすく、変更後に何で確かめるかを順番に説明します。WordPress サイトを独自ドメインで運用していて、管理画面のどこを触ればよいか迷っている方向けの内容です。
なお、お名前.com の管理画面はデザインやメニュー名がたびたび変わります。この記事は(2026年10月現在)の情報をもとにしていますが、表記は変わっている可能性があります。以下では画面の名前よりも「その操作の目的」で説明するので、実際の画面では近い名前のメニューを探してください。
操作を始める前に:ログインとアカウントの守り方
お名前ID(会員ID)とログイン保護
お名前.com のドメインは、お名前ID(会員ID)に紐づいています。ドメインの乗っ取りは、レジストラのアカウントへの不正ログインから始まることが多いため、最初にログイン保護の設定を見直します。二段階認証などの追加認証が使える場合は有効にし、パスワードはほかのサービスと使い回さないものにします。
あわせて確認したいのが、会員情報に登録しているメールアドレスです。更新の案内、ドメイン情報認証の依頼、移管の承認メールなど、重要な連絡はすべてこのアドレスに届きます。管理しているドメイン自身のメールアドレス(例: info@そのドメイン)を登録していると、ドメインが止まったときに連絡も受け取れなくなります。別ドメインのメールアドレスにしておくのが安全です。
メールの多さに埋もれないようにする
お名前.com からは、キャンペーンや関連サービスの案内も含めて多くのメールが届きます。重要な通知を見落とさないよう、件名に「重要」「ドメイン情報認証」「有効期限」などを含むメールは、メールソフトの振り分けで目立つフォルダに分けておくと安心です。
更新と自動更新の設定
有効期限の確認
ドメインの一覧画面では、各ドメインの有効期限が表示されます。まずここで、期限が近いドメインがないかを確認します。管理画面の表示と、レジストリ側の記録は次のコマンドでも照合できます。
whois example.com | grep -iE 'Expir|Registrar:|Status'
Registrar: に GMO インターネットグループ系の名前が出ていれば、お名前.com で管理されているドメインです。.jp ドメインは whois の出力形式が異なり、[有効期限] のような項目で表示されます。
自動更新は「支払い方法」とセットで確認する
自動更新を有効にしていても、登録しているクレジットカードの有効期限が切れていると更新に失敗します。自動更新の設定画面では、対象ドメインで自動更新がオンになっていることと、支払い方法が現在使えるものかの両方を確認します。
手動で更新する場合は、更新手続きの画面で年数を選んで申し込みます。このとき、関連サービスやオプションが初期状態で選ばれていることがあるため、申し込む前に内訳を見て、不要なものが含まれていないかを確かめます。
ネームサーバーの変更
ネームサーバーは「DNSをどこで管理するか」の指定
ネームサーバーの設定は、このドメインの DNS をどの事業者が答えるかを決めるものです。WordPress をレンタルサーバーで運用している場合、多くはサーバー会社が案内するネームサーバーを指定します。Cloudflare などの外部 DNS を使う場合は、その事業者が指定したネームサーバーを入力します。お名前.com 側で DNS レコードを管理したい場合は、管理画面で案内される お名前.com のネームサーバーを指定します。
つまずきやすい点
- レコードを先に用意していない: 新しいネームサーバー側に A レコードや MX レコードを用意しないまま切り替えると、サイトやメールが止まります。切り替え前に、移行先の DNS に必要なレコードがそろっているかを確認します。
- DNSSEC を有効にしたまま切り替える: DS レコードが古い DNS の鍵を指したままだと、検証する側からは名前解決できなくなります。DNSSEC を使っている場合は、切り替え前に手順を確認します。
- 反映に時間がかかる: ネームサーバーの変更は、上位の DNS(.com なら .com のサーバー)にキャッシュが残るため、反映まで数時間から1日以上かかることがあります。
変更後は、上位の DNS が新しいネームサーバーを返しているかを確認します。
dig NS example.com +short
dig @8.8.8.8 example.com A +short
DNSレコードの設定
お名前.com のネームサーバーを使っている場合は、管理画面の DNS 関連の設定から A・CNAME・MX・TXT などのレコードを追加します。ここで気をつけたいのは、お名前.com 以外のネームサーバーを指定しているときは、お名前.com 側でレコードを編集しても反映されない点です。「設定したのに変わらない」という相談の多くはこれが原因で、まず dig NS で、いまどのネームサーバーが使われているかを確かめます。
WordPress で使う代表的なレコードは次のとおりです。
- サイト本体の A レコード(または CNAME)
- www 付きのホスト名の A レコードまたは CNAME
- メールを使う場合の MX レコードと、SPF・DKIM・DMARC 用の TXT レコード
- Google Search Console などの所有権確認用の TXT レコード
レコードを変更する前は、現在の設定内容を控えておきます。画面のスクリーンショットでもかまいませんが、dig の結果をテキストで保存しておくと、元に戻すときに役立ちます。
Whois情報と登録者情報
Whois情報公開代行
登録者の氏名や住所をそのまま公開しないために、Whois情報公開代行を設定できます。ドメインの取得時に設定しているかどうかを、ドメインごとに確認しておきます。後述の移管の際には、代行を一時的に外すよう求められる場合があります。
登録者情報の変更とドメイン情報認証
登録者の名前やメールアドレスを変更すると、ICANN の規則にもとづき、メールでの確認(ドメイン情報認証)を求められることがあります。期限内に認証しないと、ドメインが利用停止になる場合があります。登録者情報を変えたあとは、確認メールが届いていないかを数日間注意して見ておきます。
また、gTLD では登録者情報の変更後、一定期間(通常60日)他社への移管ができなくなる場合があります。近く移管を予定しているなら、変更のタイミングに注意します。
移管ロックとAuthCode
普段は移管ロックをかけておく
移管ロックは、第三者による勝手な移管を防ぐための設定です。他社へ移管する予定がないドメインは、ロックをかけた状態にしておきます。whois の Status に clientTransferProhibited が表示されていれば、ロックがかかっています。
移管するときだけ AuthCode を確認する
他社へ移管するときは、ロックを外し、管理画面で AuthCode(認証鍵)を確認します。AuthCode はドメインの持ち主であることを示す鍵なので、チャットやメールで気軽に共有しないようにします。移管を取りやめた場合は、ロックをかけ直します。
まとめ
- お名前.com の管理画面で日常的に使うのは、更新、ネームサーバー、DNSレコード、Whois情報、移管ロックの5つです。
- 会員情報のメールアドレスは、管理しているドメイン以外のアドレスにし、ログイン保護を有効にします。
- 自動更新は、支払い方法が有効かどうかとあわせて確認します。
- DNSレコードは、お名前.com のネームサーバーを使っているときだけ有効です。
dig NSで現在のネームサーバーを確かめます。 - 登録者情報を変えたら確認メールに注意し、普段は移管ロックをかけておきます。
- 画面の表記は変わることがあるため、迷ったら公式のヘルプで最新の手順を確認してください。