2026年8月31日
2026年8月31日
Porkbun の管理画面操作ガイド|英語の画面で DNS・ネームサーバー・自動更新・API を設定する
Porkbun の管理画面は英語ですが、ドメインごとの設定はドメイン一覧の1行にまとまっているため、配置さえわかれば迷わずに操作できます。この記事では、最初に済ませたいアカウントの保護から、DNS レコード、ネームサーバー、自動更新、移管ロックと AuthCode、DNSSEC、API の使い方までを、目的ごとに説明します。WordPress サイトのドメインを Porkbun で取得した方、または Porkbun へ移管した方向けの内容です。
Porkbun は米国の ICANN 認定レジストラで、画面のデザインや項目名は改善のたびに変わります。以下は(2026年10月現在)の構成をもとにしていますが、表記は一例として読み、実際の画面では近い名前の項目を探してください。日本語の画面は用意されていないため、ブラウザの翻訳機能を使ってもかまいません。ただし、翻訳した表記は公式のヘルプ記事と一致しないことがあるので、手順を調べるときは英語の表記で検索するほうが確実です。
最初に済ませるアカウントの保護
二要素認証を有効にする
ログイン後、アカウントの設定画面で二要素認証を有効にします。認証アプリによるワンタイムコードなど、選べる方式は設定画面に表示されます。ドメインの乗っ取りは、多くの場合レジストラのアカウントへの不正ログインから始まるため、ドメインを操作する前にここを済ませます。
設定の際に表示されるバックアップ用のコードは、パスワード管理ツールなど安全な場所に保管します。スマートフォンを失くしたときにログインできなくなるのを防ぐためです。
連絡先メールアドレスを確認する
アカウントのメールアドレスと、ドメインの登録者情報(Whois の連絡先)のメールアドレスは、別々に設定されている場合があります。どちらも受信できるアドレスか、管理しているドメイン自身のアドレスになっていないかを確認します。ICANN の規則による登録者メールアドレスの確認依頼に応じないと、ドメインが停止されることがあります。
ドメイン一覧の見方
ログインすると、ドメインの管理画面(Domain Management などの名前)に、所有しているドメインの一覧が表示されます。各ドメインの行を開くと、そのドメインに関する設定がまとまって表示されます。主な項目は次のとおりです。
- 自動更新(Auto Renew): 期限前に自動で更新するかどうか
- Whois のプライバシー保護: 登録者情報を公開しない設定
- 移管ロック(Transfer Lock): 他社への移管を禁止する設定
- AuthCode: 他社へ移管するときに使う認証コード
- ネームサーバー(Nameservers): DNS をどこで管理するか
- DNS レコード: Porkbun の DNS を使う場合のレコード編集
- URL 転送・メール転送: 別の URL への転送、別アドレスへのメール転送
- DNSSEC、グルーレコード、API アクセスなどの詳細設定
項目の多くはアイコンや小さなリンクで表示されるため、見つからないときはドメインの行の右側や、行を開いた中の詳細部分を確認します。
DNS レコードの設定
Porkbun の DNS を使う場合
ネームサーバーが Porkbun のもの(初期設定)であれば、ドメインの行から DNS レコードの編集画面を開いて、A・AAAA・CNAME・MX・TXT などのレコードを追加します。取得直後は、Porkbun のパーキングページ向けのレコードが初期値で入っていることがあります。WordPress のサーバーへ向ける場合は、この初期のレコードを削除または書き換えてから、サーバー会社が案内する IP アドレスで A レコードを作ります。
ホスト名の入力欄は、ドメイン名を省いた部分だけを入れる形式です。www なら www と入力し、ドメイン名そのもの(ルート)は空欄にします。ここで www.example.com と入力すると、www.example.com.example.com という意図しないレコードになることがあるので注意します。
反映を確かめる
レコードを保存したら、Porkbun のネームサーバーに直接問い合わせて、正しく登録されたかを確かめます。そのあとで、一般の DNS サーバーからの見え方を確認します。
dig NS example.com +short
dig @$(dig NS example.com +short | head -n1) example.com A +short
dig @1.1.1.1 example.com A +short
ネームサーバーに直接問い合わせた結果が正しいのに、一般の DNS サーバーで古い値が返る場合は、キャッシュが残っているだけです。レコードに設定した TTL の時間が過ぎるのを待ちます。
ネームサーバーの変更
Cloudflare やレンタルサーバー会社の DNS を使う場合は、ドメインの行からネームサーバーの編集画面を開き、指定されたネームサーバーに置き換えます。外部のネームサーバーに切り替えると、Porkbun 側で設定した DNS レコード、URL 転送、メール転送は使われなくなります。メール転送を使っていた場合は、切り替え先で同じ仕組みを用意してから変更します。
自動更新と移管ロック
自動更新
長く使うドメインは自動更新をオンにし、アカウントの支払い方法が有効かを確認します。アカウントの残高(クレジット)から支払う設定にしている場合は、残高が足りないと更新に失敗するおそれがあります。期限の前に届く案内メールを見落とさないよう、振り分け設定も見直しておきます。
移管ロックと AuthCode
他社へ移管する予定がないときは、移管ロックをオンにしておきます。移管するときだけロックを外し、AuthCode を表示して移管先で入力します。AuthCode はドメインの持ち主であることを示す鍵なので、他人に送らないようにします。gTLD では、取得や移管の直後など一定期間(通常60日)は移管できない点も押さえておきます。
DNSSEC
Porkbun の DNS を使う場合は、DNSSEC の設定画面から有効化できます。外部の DNS 事業者で DNSSEC を使う場合は、その事業者が発行した DS レコードの値を、Porkbun の DNSSEC の設定に登録します。DNS 事業者を変えるときに古い DS レコードを残したままだと、名前解決ができなくなります。DNSSEC を使っているドメインのネームサーバーを変えるときは、先に DNSSEC の手順を確認してください。
API で DNS を操作する
Porkbun には DNS レコードなどを操作できる API があります。証明書の自動発行(DNS-01 認証)や、複数ドメインの一括管理に使えます。使うには、アカウントの設定で API キーとシークレットキーを発行し、さらに操作したいドメインごとに API アクセスを有効にする必要があります。ドメイン側を有効にし忘れると、キーが正しくてもエラーになるため、つまずきやすい点です。
接続の確認は次のように行います。エンドポイントの URL や仕様は変わることがあるため、使う前に Porkbun の公式 API ドキュメントで確認してください。
# キーは環境変数から読み込む(コマンド履歴やファイルに直接書かない)
curl -s -X POST https://api.porkbun.com/api/json/v3/ping \
-H 'Content-Type: application/json' \
-d "{\"apikey\":\"${PORKBUN_API_KEY}\",\"secretapikey\":\"${PORKBUN_SECRET_KEY}\"}"
API キーは、ドメインを書き換えられる強い権限を持ちます。Git のリポジトリやサーバーの公開ディレクトリに置かず、不要になったら管理画面で削除します。
まとめ
- 操作を始める前に、二要素認証を有効にし、連絡先のメールアドレスを確認します。
- ドメインごとの設定は、ドメイン一覧の各行にまとまっています。
- Porkbun の DNS を使うときは初期のパーキング用レコードを書き換え、ホスト名はドメイン名を省いて入力します。
- 外部のネームサーバーに切り替えると、Porkbun 側の DNS レコードや転送設定は使われなくなります。
- API を使うには、キーの発行に加えてドメインごとの API アクセスの有効化が必要です。
- 画面の表記は変わるため、迷ったら英語の表記で公式ヘルプを確認してください。