2026年8月10日

2026年8月10日

SPFレコードの「softfail」と「fail」の違いと設定方法

ステップ1: SPFレコードの基本理解

はじめに

SPF(Sender Policy Framework)は、メール送信元を確認するためのDNSレコードで、不正なメール送信者から受取人のメールボックスへの攻撃を防ぐのに役立ちます。SPFレコードでは、「softfail」と「fail」が使用されますが、両者は意味合いや結果に違いがあります。

症状・背景

  • ソフトウェアのフィルタリング: メールサーバーは受信メールのヘッダーからSPF情報を取得し、送信元アドレスとレコードで定義されたドメインが一致するかを確認します。
  • 「softfail」と「fail」の違い: SPFレコードの設定が不完全であっても、「softfail」は警告として扱われ、「fail」はエラーとして扱われるため、慎重に設定を行う必要があります。

ステップ2: SPFレコードの構造

SPFレコードの基本的な構造

# エクземプレ(example.com)のSPFレコードの例
v=spf1 include:_spf.google.com a -all
  • v=spf1: SPFバージョン1を指定します。
  • include: SPFレコードが他のドメインに含められるように指定します。この例では、GoogleのSPF設定も参照しています。
  • a: ドメインのAレコードで定義されたIPアドレスからの送信元を許可します。
  • -all: 未明示的に許可または拒否される全てのIPアドレスに対してデフォルト拒否を行います。

ステップ3: 「softfail」と「fail」の違いと設定方法

SPFレコードに「softfail」を追加する

# softfailを設定するために既存のSPFレコードを修正します。
v=spf1 include:_spf.google.com a -all ~all
  • ~all: 未明示的に許可または拒否される全てのIPアドレスに対して「softfail」を行うという意味を持ちます。これは警告メッセージを生成し、信頼性が低い送信元としてマークします。

SPFレコードに「fail」を追加する

# failを設定するために既存のSPFレコードを修正します。
v=spf1 include:_spf.google.com a -all -all
  • -all: 未明示的に許可または拒否される全てのIPアドレスに対して「fail」を行うという意味を持ちます。これはエラーとして扱われ、信頼性が低い送信元として完全に拒否します。

ステップ4: SPFレコードの確認とテスト

SPFレコードの確認

# nslookupコマンドを使用してSPFレコードを確認します。
nslookup -query=txt example.com
  • nslookupはDNSサーバーから情報を取得するためのツールで、TXTレコードを表示することができます。これによりSPFレコードが正しく設定されていることを確認できます。

SPFテストツールを使用して検証

# Online SPF Test Tool(https://www.spfwizard.net/)を使用します。
- URLにドメイン名を入力し、テストを行います。

注意事項

  • 慎重な設定: 「softfail」は警告として扱われ、「fail」はエラーとして扱われるため、SPFレコードの設定が不完全であっても「softfail」を使用すると対策できます。しかし、誤った設定により正常なメール送信が妨げられる恐れがあるため、慎重に設定を行う必要があります。
  • パフォーマンスへの影響: SPFチェックはDNSリクエストを増やし、小さな遅延につながる可能性があります。ただし、これは通常の範囲内であり、SPFレコードの必要性を無視することは推奨されません。
  • セキュリティ上の注意: 不正な送信元からのメールはフィッシング攻撃や詐欺に利用されることがあります。因此にSPFレコードを設定し、定期的に確認することをおすすめします。

まとめ

1. 「softfail」: 警告として扱われ、信頼性が低い送信元としてマークされます。

2. 「fail」: エラーとして扱われ、完全に拒否されます。

3. 慎重な設定: SPFレコードの設定は慎重に行う必要があります。不正な送信者からのメールを防ぐためにも、適切な設定を行うことが重要です。

4. SPFチェックのパフォーマンスへの影響: SPFチェックは小さな遅延を生じますが、これは通常の範囲内であり、無視することは推奨されません。

5. 定期的な確認: SPFレコードの設定は定期的に確認し、必要な修正を行ってください。

関連記事:

お気軽にご相談ください

お見積りへ お問い合わせへ