2026年5月20日

2026年5月20日

Akismetの設定方法|APIキー取得からスパム判定の見直しまで

結論:Akismetとは、設定の流れ

Akismetは、コメントやお問い合わせフォームの送信内容を、スパムのデータベースと照合して、スパムを防ぐWordPressのプラグインです(開発元はAutomattic)。設定は次の流れで進めます。

  1. プラグインを有効化する
  2. APIキーを取得して入力する
  3. 設定項目を確認する
  4. スパムフォルダーを定期的に確認する

この記事は、2026年10月16日時点の公式情報にもとづいています。

Akismetでできること

wordpress.orgのプラグインページでは、次のような機能が紹介されています。

  • スパムらしいコメントの自動フィルタリング
  • コメントごとのステータス履歴
  • 最も悪質なスパムを破棄する機能
  • コメントの投稿者ごとの、承認済みコメント数の表示

コメントのほかに、Contact Form 7などのお問い合わせフォームにも使えます。有効インストール数は500万以上です(wordpress.org、2026年10月16日確認)。

料金:個人と商用で違う

プラン 対象 価格(年払い) 内容
Personal 個人のサイト・ブログ 金額を自分で決める(Name your price) 個人向け
Pro 商用・業務用のサイト 月¥1,492〜 1サイト、月500回のスパムチェック
Business 大規模なネットワーク・マルチサイト 月¥7,490 サイト数無制限、月5,000回のスパムチェック
Enterprise 大企業 個別見積もり 専任サポート

(Akismet公式の料金ページ、2026年10月16日確認。Proには、サイト数やチェック回数が多い上位の価格帯もあります)

  • wordpress.orgのプラグインページは、「個人ブログ向けのAPIキーは無料」と説明しています。一方、料金ページは「金額を自分で決める」としています。どちらの表現も公式のものなので、金額は申込み画面で確認してください
  • 「スパムチェック」は、コメントやフォーム送信を1件確認するたびに1回と数えられます
  • 自分のサイトが個人向けか商用かの判断は、Akismetの利用規約で確認してください
  • 金額や条件は変わります。申込みの前に、公式の料金ページを見てください

APIキーを取得して設定する

1. プラグインを有効化する

管理画面の「プラグイン」で、Akismetを有効化します。多くの環境では最初からインストールされていますが、サーバー会社によっては入っていないことがあります。その場合は「新規追加」で「Akismet」を検索して導入します。

2. 設定画面を開く

管理画面の「設定」→「Akismet Anti-spam」を開きます。開始画面に「始めましょう」ボタンが表示されます。

3. APIキーを取得して入力する

  • キーを持っていない場合: 「始めましょう」から進み、Akismetのサイトでプランを選んでAPIキーを取得します
  • すでにキーを持っている場合: 画面下の「手動で API キーを入力」のリンクから入力します。キーはakismet.com/accountで確認できます

wp-config.phpでキーを指定する方法

Akismetのソースコードでは、wp-config.php で定義された定数 WPCOM_API_KEY を、設定画面で保存されたキーより優先して読み込みます。

define( 'WPCOM_API_KEY', 'ここにAPIキー' );

この方法で指定した場合、設定画面には、キーがファイルで定義されているという案内が表示されます。キーは他人に見せないでください。

設定項目の意味

Akismetの設定ページには、次の項目があります(Akismetの日本語表示にもとづく、2026年8月改訂版)。

  • Akismet アンチスパム強度: 次の2つから選びます。
    • スパムを常にスパムフォルダーに振り分けレビューする
    • 最も悪質な種類の広範囲なスパムを自動的に削除し、目に触れないようにする
  • コメントの投稿者の横に承認されたコメント数を表示する: コメント一覧で、投稿者ごとの承認済みコメント数を表示します
  • Akismet プライバシー通知: コメントフォームの下にプライバシーに関する通知を表示するか、表示しないかを選びます

最初は、「常にスパムフォルダーに振り分けレビューする」を選ぶことをおすすめします。「自動的に削除し、目に触れないようにする」を選ぶと、誤ってスパムと判定されたコメントを見つけられなくなるためです。

画面の並びや文言は、バージョンによって変わることがあります。

スパムフォルダーの見方と、誤判定の戻し方

管理画面の「コメント」を開き、「スパム」を選ぶと、スパムと判定されたコメントの一覧が出ます。

  • 誤ってスパムと判定されたコメントを戻す: 行の「スパム解除」をクリックします。複数をまとめて戻すときは、チェックを入れて一括操作の「非スパム」を選びます
  • 完全に削除する: 行の「完全に削除する」をクリックします

Akismetが有効なときは、管理画面でコメントをスパムに移したり、スパム解除したりすると、その結果がAkismetにも報告されます(Akismetのソースコードより)。

古いスパムは15日で自動削除される

Akismetのソースコードでは、スパムフォルダーのコメントは、既定で15日を過ぎると自動で削除されます。日数は akismet_delete_comment_interval というフィルターで変更できます。誤判定を見落とさないよう、15日以内に一度は確認してください。

Contact Form 7と連携する

Contact Form 7でAkismetを使うには、次の2つが必要です。

  1. Akismetが有効で、APIキーが設定されている
  2. フォームのタグに、Akismet用のオプションを付ける

Contact Form 7のフォーム編集画面に、「Akismet」というタブはありません。Contact Form 7のソースコードでは、フォームのタグに次のオプションが付いていると、その欄の値がAkismetに送られます。

オプション 送る値
akismet:author 投稿者名
akismet:author_email メールアドレス
akismet:author_url URL

フォームの設定例です。

<label> お名前
    [text* your-name akismet:author] </label>

<label> メールアドレス
    [email* your-email akismet:author_email] </label>

これらのオプションが付いたタグが1つもないフォームでは、Akismetの判定は行われません。 既定のフォームの例には、このオプションは付いていません。Akismetを有効にしただけで安心せず、フォームごとにオプションを追加してください。

Contact Form 7のメニューにある、外部サービスとの連携画面(Integration with External API)に、Akismetの項目があります。Contact Form 7の、そのほかのスパム対策は、Contact Form 7のスパム対策を強化する方法とContact Form 7にreCAPTCHAを設定する方法も参考にしてください。

スパムが抜けてくるとき

Akismetを入れているのにスパムが届く場合は、次の順で確認します。

確認すること 内容
Akismetが有効か、APIキーが有効か プラグインが有効で、キーが接続されているかを確認します。キーが無効になると、「お使いの API キーは現在有効ではありません」と表示されます
お問い合わせフォームのスパムか Contact Form 7なら、上の連携設定(タグのオプション)を確認します。オプションが無いフォームは判定されません
取りこぼしを報告しているか スパムなのに承認されているコメントは、管理画面でスパムに移します。その結果がAkismetに報告されます
強度の設定 「自動的に削除」を選んでいると、取りこぼしや誤判定の確認ができません。「常にスパムフォルダーに振り分けレビューする」に変えて、様子を見ます
ほかの対策との併用 Contact Form 7の説明では、CAPTCHAは人間のスパマーには効かないため、Akismetのようにデータベースと照合する方法が包括的な対策の中心になる、としています。reCAPTCHAやCloudflare Turnstileとの併用も検討できます
コメントの承認設定 管理画面の「設定」→「ディスカッション」で、コメントを手動で承認する設定などを確認します
使用量の上限 月間のチェック回数の上限を超える月が続くと、プラグインの案内で利用が制限される場合があると表示されます。上限を確認してください

よくある質問

個人のブログでも有料ですか。

料金ページでは、個人向けの Personal プランは「金額を自分で決める」としています。wordpress.orgのプラグインページは、個人ブログ向けのAPIキーは無料と説明しています。申込み画面で金額を確認してください。

会社のサイトでも使えますか。

商用・業務用のサイトは、有料のプランが対象です(Proは月¥1,492から、2026年10月16日時点)。自分のサイトがどちらに当たるかは、利用規約で確認してください。

APIキーを紛失しました。

akismet.com/accountで確認できます。

設定したのに、お問い合わせフォームのスパムが減りません。

この記事の「スパムが抜けてくるとき」の表を確認してください。Contact Form 7では、フォームのタグにオプションが付いているかが最初の確認点です。

参考にした公式情報(2026年10月16日確認)

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