2026年6月25日

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.app ドメインの更新料金|金額が決まる仕組みと、更新で損をしないための確認点

.app ドメインの更新料金は、レジストリ(Google Registry)が決める卸値に、各レジストラが手数料や利益を上乗せした額で決まります。そのため同じ .app でもレジストラごとに更新料が違い、初年度の割引価格と2年目以降の価格が大きく離れていることもよくあります。この記事では具体的な金額ではなく、更新料が決まる仕組み、プレミアムドメインの扱い、更新を忘れたときの流れ、レジストラを変えるときの注意点を整理します。読み終えると、自分の .app ドメインの更新費用をどこで確認し、何に気をつければよいかが分かります。

料金や規約はレジストリ・レジストラの判断で変わります。金額はこの記事では扱わないので、各社の料金表で最新の価格を確認してください(2026年10月現在)。

.app ドメインの基本

.app は ICANN の新 gTLD プログラムで追加された TLD で、IANA のデータベースでは Google の子会社 Charleston Road Registry が運営者として登録されています。一般向けの登録は2018年に始まりました。登録者の国籍や業種による制限はなく、個人でも法人でも取得できます。

.app には、ほかの多くの TLD にない特徴があります。TLD 全体が主要ブラウザの HSTS preload リストに登録されていて、.app のサイトは HTTPS でしか開けません。更新料とは直接関係ありませんが、SSL 証明書の更新が止まるとサイトが表示できなくなるため、ドメインの更新と証明書の更新は両方を管理する必要があります。

更新料金が決まる仕組み

レジストリの卸値とレジストラの上乗せ

ドメインの料金は二段階で決まります。

  1. レジストリ(.app では Google Registry)が、レジストラに卸す価格を決めます。
  2. レジストラが、そこに自社の手数料や利益を加えて利用者向けの価格を決めます。gTLD では ICANN に納める少額の手数料が含まれることもあります。

レジストリが卸値を改定すると、各レジストラの更新料もそれに合わせて変わるのが一般的です。gTLD のレジストリは価格改定の前に一定期間の予告をする決まりになっていて、レジストラからも通知が届くことがあります。

初年度の価格と更新料は別物

新規登録の価格を大きく割り引いて案内し、更新時は通常価格に戻すのは、多くのレジストラで見られる売り方です。比較サイトや検索結果に出る金額は初年度価格であることが多いので、比べるときは次の点を見ます。

  • 「更新」の欄に書かれた価格
  • 複数年でまとめて登録したときの合計額(初年度割引が1年目だけに適用されることが多い)
  • 税込みか税抜きか、為替の影響を受ける外貨建てか

プレミアムドメインの更新

短い単語や人気の語は、レジストリがプレミアムドメインとして高い価格帯を設定していることがあります。プレミアムの扱いは TLD やレジストリによって異なり、登録時だけ高い場合と、更新時も高い価格が続く場合があります。.app で検索した名前に「プレミアム」などの表示が出たら、申し込む前に更新時の価格をレジストラに確認してください。中古で購入した(アフターマーケットで買った)ドメインも、元がプレミアム指定なら更新料が高いままのことがあります。

自分の .app ドメインの更新状況を確認する

登録日と有効期限は RDAP で確認できます。担当レジストラも同じ JSON の entities の中に含まれています。

# 登録日や有効期限を確認(rdap.org は担当レジストリへ転送するので -L を付ける)
curl -sL https://rdap.org/domain/example.app | python3 -m json.tool | grep -iE 'eventAction|eventDate'

出力の expiration の日付が有効期限です。レジストラの管理画面でも確認できますが、複数のレジストラにドメインが分散していると見落としが起きやすいので、一覧にして管理します。

更新を忘れたときの流れ

gTLD の有効期限が切れたあとの流れは、おおむね次のとおりです。猶予期間の日数や費用はレジストラによって違うため、自分のレジストラの規約で確かめておきます。

  1. 期限切れ直後(更新猶予期間):サイトやメールが止まることがありますが、通常の更新料で戻せることが多い期間です。レジストラによってはこの期間が短く設定されています。
  2. 復旧期間(Redemption):レジストリ側で削除の手続きに入った状態です。復旧はできても、通常の更新料に加えて高額な復旧手数料がかかるのが一般的です。
  3. 削除待ち(pendingDelete):数日で削除され、その後は誰でも登録できる状態に戻ります。

ICANN の方針で、レジストラは期限の前後に登録者へ更新の通知を送ることになっています。通知が届かない原因として多いのは、登録者のメールアドレスがそのドメイン自体のアドレスで、期限切れと同時にメールも止まるケースです。通知先は別のドメインのアドレスにしておきます。

更新料を抑えたいときの選択肢

自動更新と複数年登録

更新料そのものを下げるわけではありませんが、自動更新を有効にすると失効による復旧手数料のリスクを避けられます。登録期間は最長10年まで延ばせるのが gTLD の一般的なルールで、まとめて更新すれば毎年の手続きは不要になります。ただし、途中でやめても返金されないことが多い点には注意します。

レジストラの移管

更新料が安いレジストラへ移管するのも方法の一つです。gTLD では、移管すると有効期限が1年延びるのが一般的で、移管費用が実質的に1年分の更新料になります。移管前に次の点を確認します。

  • 登録や前回の移管から一定期間(一般に60日)が過ぎているか
  • 有効期限が近すぎないか(期限切れ間際の移管はトラブルになりやすい)
  • 移管元で認証コード(AuthCode / EPP コード)を取得し、レジストラロックを解除したか
  • DNS をレジストラのサービスで管理している場合、移管先で同じレコードを用意したか

.app は HTTPS が前提なので、DNS の切り替えで一時的に別のサーバーを向くと証明書のエラーでサイトが開けなくなります。レコードを移す前に今の設定を書き出し、移管先で同じ内容を作ってから切り替えます。

WordPress サイトでの注意

.app で WordPress を運用している場合、ドメインの失効はサイトの停止だけでなく、管理画面へのログイン、メール通知、外部サービスとの連携(決済や API のコールバック)にも影響します。

  • 「設定」→「一般」のサイトアドレスは https:// で始まっているかを確認します。
  • SSL 証明書の自動更新(Let's Encrypt など)が動いているかを、サーバーのログや証明書の有効期限で確かめます。
  • ドメインと証明書の期限を、カレンダーや監視サービスで通知されるようにしておきます。

まとめ

  • .app の更新料金は、Google Registry の卸値とレジストラの上乗せで決まり、レジストラごとに違います。
  • 比較するときは初年度価格ではなく更新料、複数年の合計、プレミアムの扱いを見ます。
  • 期限切れ後は猶予期間・復旧期間・削除の順に進み、復旧には高い費用がかかることが多いです。
  • 自動更新と、そのドメイン以外の通知先メールアドレスで失効を防ぎます。
  • 移管で更新料を見直すときは、60日ルール、認証コード、DNS と HTTPS の切り替えを確認します。

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