2026年8月18日

2026年8月18日

ExactMetricsの設定方法|GA4連携から計測確認・二重計測の防止まで

ExactMetricsは、WordPressにGoogleアナリティクス4(GA4)の計測タグを入れ、管理画面でアクセスの概要を見られるようにするプラグインです。この記事では、インストールからGoogleアカウントとの連携、計測が動いているかの確認、よくある「数字が出ない」「二重に数えている」といったつまずきの解消までを順に説明します。

ExactMetricsとは何か

ExactMetricsは、もともと「Google Analytics Dashboard for WP(GADWP)」という名前で配布されていたプラグインです。現在はMonsterInsightsと同じ開発元が提供しており、画面構成や設定の考え方はMonsterInsightsとよく似ています。ただし両者は別製品で、MonsterInsightsの旧名がExactMetricsというわけではありません。

できることは大きく分けて次の3つです。

  • サイトの全ページにGA4の計測タグ(gtag.js)を出力する
  • WordPressの管理画面で、セッション数や人気ページなどの概要レポートを表示する
  • 外部リンクのクリックやファイルのダウンロードなどを、イベントとして送る

無料版でも計測タグの設置と基本的なレポート表示はできます。ECサイトの売上計測やフォームの送信計測、より細かいレポートは有料版の機能です。料金や機能の区分は改定されることがあるため、導入前に公式サイトで確認してください(2026年10月現在)。

なお、旧来のユニバーサルアナリティクス(UA)はすでにデータ処理を終えています。これから設定するならGA4のプロパティを使います。

始める前に用意するもの

作業に入る前に、次の2点をそろえておくと途中で止まりません。

  1. GA4のプロパティとウェブデータストリーム

Googleアナリティクスでプロパティを作り、サイトのURLでウェブストリームを追加しておきます。ストリームには「G-」で始まる測定IDが割り当てられます。

  1. 既存の計測タグの棚卸し

テーマの設定画面、Site Kit by Google、Googleタグマネージャー、別の解析プラグインなどで、すでにGA4のタグを入れていないか確認します。ここを見落とすと、ExactMetricsと合わせて同じページビューが2回送られます。

既存タグの有無は、サイトを開いてページのソースを表示し、gtag/js?id=G- や googletagmanager.com で検索すると見当がつきます。

インストールと初期設定

プラグインを追加する

管理画面の「プラグイン」→「新規追加」で「ExactMetrics」と検索し、インストールして有効化します。WP-CLIを使う場合は次のとおりです。WordPress.orgでのプラグインのスラッグは旧名のままです。

# 公式ディレクトリでのスラッグは旧名(Google Analytics Dashboard for WP)由来
wp plugin install google-analytics-dashboard-for-wp --activate
wp plugin list --status=active | grep google-analytics

有効化すると、多くの場合セットアップウィザードの画面に移ります。表示されなかったときは、管理画面のメニューに追加された「ExactMetrics」から設定画面を開けば同じ作業ができます。

ウィザードでGoogleアカウントと連携する

ウィザードでは、サイトの種類(ブログ、ECサイトなど)を選んだあと、Googleアカウントとの連携に進みます。連携ボタンを押すとGoogleのログイン画面に移るので、GA4プロパティの管理権限を持つアカウントでログインし、アクセスの許可を求める画面を確認してから許可します。

戻ってきたら、計測に使うGA4プロパティを選びます。同じアカウントに複数のサイトがある場合は、プロパティ名だけでなくストリームのURLや測定IDも見て、このサイトのものを選んでください。別サイトのプロパティを選ぶと、データが混ざって後から分けられません。

レポートは不要で計測タグだけ入れたい場合や、Googleアカウントとの連携を避けたい場合に備えて、測定IDを手入力する方法も用意されています。ただし手入力では管理画面のレポートが使えないなど、できることが限られます。

おすすめ設定を見直す

ウィザードの後半では、外部リンクやファイルダウンロードの計測、計測から除外するユーザー権限などを聞かれます。判断の目安は次のとおりです。

  • ログイン中の管理者や編集者は計測から外す:自分の閲覧が混ざると、記事ごとの数字がぶれます。
  • ファイルダウンロードの計測はオンにする:PDFや資料を配っているサイトでは、どれが読まれているかが分かります。
  • アフィリエイトリンクの扱い:/go/ のような転送用パスを使っている場合は、その形式を登録しておくとクリックを区別できます。

設定は後から「ExactMetrics」メニューの設定画面で変えられるので、迷う項目は初期値のまま進めて構いません。

計測が動いているか確認する

設定を終えたら、実際にデータが届いているかを確かめます。ここを飛ばすと、数日たってから「ずっと0だった」と気づくことになります。

ページのソースでタグを確認する

まず、キャッシュ系のプラグインやサーバーのキャッシュを削除します。キャッシュが残っていると、タグを入れる前のHTMLが配信され続けます。

次に、ログアウトした状態(またはブラウザのシークレットウィンドウ)でサイトを開き、ソースを表示して自分の測定IDを検索します。コマンドで確認するなら次のようにします。

# 測定IDが何回出てくるかを数える(G-XXXXXXXXXX は自分のIDに置き換える)
curl -s https://example.com/ | grep -o 'G-XXXXXXXXXX' | wc -l

# gtag.js の読み込みが何回あるか
curl -s https://example.com/ | grep -c 'googletagmanager.com/gtag/js'

gtag.jsの読み込みが2回以上ある場合は、別の経路でもタグが入っています。

GA4のリアルタイムレポートで確認する

Googleアナリティクスの「レポート」→「リアルタイム」を開いた状態で、別のブラウザやスマートフォンからサイトを数ページ見ます。数十秒から数分で、閲覧ユーザーとページが表示されれば計測できています。

ログイン中の管理者を除外する設定にしている場合、管理者のまま見ても数字は増えません。故障と勘違いしやすい点なので、確認はログアウトした状態で行う、と決めておくと迷いません。

一方、ExactMetricsの管理画面のレポートは、GA4側のデータ集計を待ってから表示されるため、設定直後は空のことがあります。リアルタイムで計測できていれば、1日ほど待ってから見直してください。

よくあるつまずきと対処

数字が二重になる

ページビューが急に約2倍になった、直帰率が極端に低いといった場合は、二重計測を疑います。原因はたいてい次のどれかです。

  • テーマの「アクセス解析コード」欄に、以前貼ったタグが残っている
  • Site Kit by Googleでもアナリティクスのタグ出力を有効にしている
  • Googleタグマネージャーのコンテナ内に、同じ測定IDのGA4タグがある
  • header.php や「ヘッダーにコードを追加」系のプラグインに直接タグを書いている

ExactMetricsで計測すると決めたら、ほかの経路のタグはすべて外します。逆にタグマネージャーで一元管理しているサイトでは、ExactMetrics側の計測タグ出力を止めてレポート表示だけに使う、という分け方も考えられます。

連携が途中で失敗する

Googleのログイン後に元の画面へ戻れない、権限エラーになるといった場合は、次を確認します。

  • ログインしたGoogleアカウントに、対象プロパティの編集者以上の権限があるか
  • セキュリティ系プラグインやWAFが、連携時の通信やリダイレクトを止めていないか
  • 管理画面のURLとサイトのURL(「設定」→「一般」)で、www の有無や https が食い違っていないか

いったん連携を解除して、もう一度ウィザードからやり直すと直ることもあります。

管理画面が重くなった

ダッシュボードのウィジェットでレポートを読み込むため、管理画面を開くたびに外部との通信が発生します。気になる場合は、ダッシュボードウィジェットを非表示にするか、レポートは必要なときだけGA4本体で見る運用にします。表側のサイト表示速度への影響は、計測タグ1本分なので通常は小さく収まります。

運用で気をつけたいこと

GA4のデータ保持期間は、初期設定では2か月です。前年同月との比較など長い期間の分析をするなら、GA4の管理画面の「データの保持」で14か月に延ばしておきます。これはExactMetricsではなくGA4側の設定です。

また、アクセス解析の計測タグは、利用者の閲覧情報を外部(Google)に送る仕組みです。電気通信事業法の外部送信規律の対象になる事業者もあるため、プライバシーポリシーなどで送信先と目的を示しておくのが無難です。自社が対象かどうかは、総務省の案内で確認してください。

プラグインを入れ替えるときは、旧プラグインを停止してから新しい経路でタグが出ていることを確かめ、計測が途切れる期間や二重になる期間を作らないようにします。

まとめ

  • ExactMetricsはGA4の計測タグ設置と、管理画面での簡易レポート表示を担うプラグインです。MonsterInsightsとは同じ開発元の別製品です。
  • 始める前にGA4のプロパティを用意し、テーマやSite Kitなどに既存のタグが無いか確認します。
  • ウィザードでGoogleアカウントと連携し、このサイトのプロパティを選びます。
  • キャッシュを削除し、ログアウト状態でソースとGA4のリアルタイムレポートを見て、計測を確認します。
  • 数字が倍になったら二重計測を疑い、タグの出力経路を1つに絞ります。

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