2026年6月4日
2026年6月4日
.info ドメインを取得する手順|名前の確認から登録者情報の認証、WordPress への接続まで
.info は登録条件の無い gTLD なので、個人でも法人でも、多くのレジストラで申し込みから数分で取得できます。つまずきやすいのは申し込みそのものより、更新料の確認、取得直後に届く登録者情報の確認メール、DNS と SSL の設定の順番です。この記事では、.info ドメインを取得して WordPress サイトで使い始めるまでを、確認の方法とあわせて順に説明します。
.info ドメインの基本
.info は 2001年に登録が始まった、比較的歴史のある gTLD です。「information(情報)」に由来し、情報提供のサイトや案内ページ、プロジェクトの紹介などで使われています。国や業種による登録条件はありません。レジストリは Identity Digital(旧 Afilias の事業を引き継いだ事業者)です(2026年10月現在)。運営者は事業譲渡などで変わることがあります。
検索での扱いは、ほかの gTLD と同じです。.info だから順位が上がる、下がるということはなく、国や地域の手がかりにもなりません。
ステップ1:名前を決めて空きを確かめる
まず候補の名前を3〜5個ほど用意します。短く、口頭で伝えても綴りを間違えにくい名前が理想です。ハイフンや数字を入れると、伝えるときに説明が増えるので、必要な場合だけにします。
空いているかは、レジストラの検索画面で調べられます。コマンドで確かめたい場合は、whois で登録の有無を見られます。
whois example.info | head -20
登録されていなければ「見つからない」という趣旨の応答が返ります。応答の書き方はサーバーによって違うので、最終的な判断はレジストラの検索結果で行ってください。
あわせて、同じ名前の商標や有名なサービスが無いかも調べておきます。他者の商標と紛らわしい名前は、後から紛争になることがあります。
ステップ2:レジストラを選ぶ
.info は国内外の多くのレジストラで扱っています。選ぶときは、初年度の価格だけで決めずに次の点を比べます。
- 更新料:初年度だけ安く、2年目以降の更新料が高いことがよくあります。料金表の「更新」の欄を確かめます。
- プレミアムドメインかどうか:短い単語などは、通常より高い価格が設定されていることがあります。注文画面に表示される価格を確かめます。
- DNS の管理機能:TXT レコードや CAA レコードを自由に追加できるか、DNSSEC に対応しているかを見ます。
- アカウントの保護:二要素認証が使えるか、移管ロックをかけられるかを確かめます。
- サーバーとの連携:使うレンタルサーバーと同じ会社なら、DNS や SSL の設定が自動で行われて手間が減る場合があります。
ステップ3:登録者情報を入力して申し込む
申し込みでは、登録者の氏名(または組織名)、住所、電話番号、メールアドレスを入力します。ここで入れた情報はドメインの所有者を示すものなので、実在する正しい情報を入れます。架空の情報を入れると、後で登録が停止されたり、移管や紛争のときに所有者であることを示せなくなったりします。
gTLD の登録者情報は、多くの場合 whois の公開情報では伏せられるようになっていますが、レジストラによっては「whois 情報公開代行」などのサービスで、レジストラの情報に置き換えて公開する仕組みを用意しています。個人で登録する場合は、申し込み時に有効になっているかを確かめておきます。
登録期間は1年から選べることが多く、長く使う予定なら複数年で登録しておくと更新の手間を減らせます。
ステップ4:登録者情報の確認メールに対応する
gTLD では、登録の後に、登録者のメールアドレス宛てに確認のメールが届くことがあります。期限内にメール内のリンクから確認を済ませないと、ドメインが一時的に使えなくなる場合があります。
確認メールはレジストラの名前で届くとは限らず、迷惑メールフォルダに入ることもあります。申し込みの直後は、受信箱と迷惑メールフォルダの両方を確かめてください。取得した .info ドメインのメールアドレスを連絡先にすると、そのドメインのメールが動いていない段階では受け取れないので、連絡先には別のドメインのアドレスを使います。
ステップ5:自動更新とロックを設定する
取得できたら、すぐに次の設定を済ませます。
- 自動更新を有効にし、支払い方法の有効期限を確かめる
- レジストラのアカウントに二要素認証を設定する
- 移管ロック(レジストラロック)を有効にする
なお、登録したばかりのドメインは、一定期間ほかのレジストラへ移管できない決まりがあるのが一般的です。レジストラを後から変えたい場合は、その期間が過ぎてから手続きします。
ステップ6:DNS を設定してサーバーに向ける
WordPress を置くサーバー側で、まずドメインを追加します。レンタルサーバーなら管理画面の「ドメイン設定」などのメニューから追加でき、サーバーの IP アドレスやネームサーバーが案内されます。
DNS の設定方法は2通りあります。
- ネームサーバーをサーバー会社のものに変える:DNS の管理をサーバー会社に任せる方法です。設定が少なく、初めての人に向いています。
- レジストラの DNS で A レコードを設定する:ネームサーバーはそのままにして、
example.infoとwww.example.infoの A レコード(IPv6 を使うなら AAAA レコード)をサーバーの IP アドレスに向けます。
設定したら、反映されているかを確かめます。
dig example.info NS +short
dig example.info A +short
dig www.example.info A +short
ネームサーバーの変更は、反映までに時間がかかることがあります。表示が変わらないときは、数時間おいてから再度確かめます。
ステップ7:SSL 証明書を発行して WordPress を設定する
DNS がサーバーに向いたら、サーバー側で SSL 証明書を発行します。多くのレンタルサーバーでは Let's Encrypt などの無料の証明書を管理画面から設定できます。証明書の発行は、ドメインがサーバーに向いていないと失敗するので、DNS の反映を確かめてから行います。
WordPress を新しくインストールする場合は、証明書の設定後に https://example.info でインストールします。既存のサイトを .info に移す場合は、作業前にデータベースとファイルのバックアップを取り、ステージング環境で試してから本番で作業します。投稿内の URL の置き換えには、シリアライズされたデータを壊さない WP-CLI の wp search-replace などを使います。
# まず置き換え件数だけ確かめる(--dry-run では書き換えない)
wp search-replace 'https://old.example.com' 'https://example.info' --all-tables --dry-run
最後に、「設定」→「一般」の WordPress アドレスとサイトアドレスが https://example.info になっているか、www の有無がどちらかに統一されているかを確かめます。
取得後に注意したいこと
.info は登録しやすい TLD であるぶん、迷惑メールなどに使われた例も多く、受信側で慎重に扱われることがあります。お問い合わせフォームの通知などをこのドメインから送るなら、SPF・DKIM・DMARC を設定し、主要なメールサービス宛てに試験送信して届くかを確かめておきます。
まとめ
.infoは誰でも登録できる gTLD です。名前の空きと商標を確かめ、更新料とプレミアム価格の有無を見てレジストラを選びます。- 登録者情報は正しく入力し、取得直後に届く確認メールに期限内に対応します。連絡先には別のドメインのアドレスを使います。
- 自動更新・二要素認証・移管ロックを設定してから、DNS をサーバーに向け、反映を確かめて SSL 証明書を発行します。
- 既存サイトを移す場合はバックアップとステージングでの確認を先に行い、URL の置き換えは
wp search-replaceを使います。