2026年7月14日
2026年7月14日
WordPressの管理者メールアドレスを変更する方法と確認メールが届かないときの対処
WordPressの管理者メールアドレスは、管理画面の「設定」→「一般」から変更できます。ただし入力して保存しただけでは切り替わらず、新しいアドレスに届く確認メールのリンクを開いた時点で反映される仕組みです。この記事では、変更の手順、ユーザープロフィールのメールアドレスとの違い、確認メールが届かないときの対処、定期的に表示される「管理者メールアドレスの確認」画面の扱いまでを説明します。
管理者メールアドレスは何に使われるのか
管理者メールアドレスは、サイト全体の連絡先としてWordPressが使うアドレスです。主に次のような通知がここに届きます。
- 新しいユーザーが登録されたときの通知
- 自動更新(コア・プラグイン・テーマ)の結果の通知
- 致命的なエラーが起きたときの「リカバリーモード」の案内メール
- 承認待ちのコメントがあるときの通知(コメントの設定による)
特にリカバリーモードのメールは、プラグインの不具合でサイトが表示されなくなったときに管理画面へ入り直すための手がかりになります。退職した担当者のアドレスや、もう使っていない制作会社のアドレスのままになっていると、トラブルの知らせを誰も受け取れません。運用担当が変わったら、早めに見直しておくと安心です。
管理者メールアドレスとプロフィールのメールアドレスの違い
混同しやすいのが、「ユーザー」→「プロフィール」にあるメールアドレスです。こちらはログインしているユーザー個人のアドレスで、パスワードリセットのメールの送り先や、メールアドレスでのログインに使われます。
一方、「設定」→「一般」の管理者メールアドレスはサイトの連絡先で、どのユーザーアカウントとも直接は結びついていません。そのため、片方を変えてももう片方は変わりません。
- パスワードを忘れたときのメールを新しいアドレスで受け取りたい → プロフィールのメールアドレスを変更
- サイトの通知を新しいアドレスで受け取りたい → 管理者メールアドレスを変更
- 担当者が交代した → 両方を見直す(新しい担当者用のユーザーを作り、古いユーザーは権限を下げるか削除する)
管理者メールアドレスの変更手順
作業は管理者権限のユーザーで行います。
- 管理画面の左メニューから「設定」→「一般」を開きます。
- 「管理者メールアドレス」の欄に新しいアドレスを入力します。
- ページ下部の「変更を保存」をクリックします。
- 新しいアドレス宛てに確認メールが届くので、本文中のリンクをクリックします。
保存した直後は、欄の下に「変更待ちのアドレスがある」という趣旨の案内と、変更を取り消すためのリンクが表示されます。この状態ではまだ古いアドレスが有効で、通知も古いアドレスに届き続けます。確認メールのリンクを開くと切り替えが完了し、古いアドレスには「管理者メールアドレスが変更された」という通知が送られます。
この二段階の仕組みは、入力ミスで誰も受け取れないアドレスにしてしまう事故や、第三者に勝手に連絡先を書き換えられる被害を防ぐためのものです。確認が済むまでは何度でも入力し直せるので、アドレスを間違えたと気づいたら、正しいアドレスを入れて保存し直すか、取り消しのリンクで変更待ちを解除してください。
変更できたかを確認する方法
確認メールのリンクを開いたあと、もう一度「設定」→「一般」を開き、欄に新しいアドレスが表示され、変更待ちの案内が消えていれば完了です。念のため、テスト用のコメントを承認待ちにする、SMTPプラグインのテスト送信を使うなどして、実際に新しいアドレスに通知が届くかも確かめておくと確実性が上がります。
プロフィールのメールアドレスを変更する場合
「ユーザー」→「プロフィール」の連絡先情報にあるメール欄を書き換えて、「プロフィールを更新」をクリックします。自分自身のアドレスを変える場合は、こちらも新しいアドレスに確認メールが届き、リンクを開くまで反映されません。管理者が他のユーザーのアドレスを「ユーザー」→「ユーザー一覧」から編集した場合は、確認メールなしでそのまま変更されます。
確認メールが届かないときの対処
「保存したのに確認メールが来ない」という相談はよくあります。次の順で確認すると、原因を絞り込みやすくなります。
1. 迷惑メールフォルダとアドレスの綴りを確認する
まずは迷惑メールフォルダやプロモーションタブを確認します。次に「設定」→「一般」の変更待ちの案内に表示されているアドレスを見て、綴りが合っているか確かめます。ドットやハイフンの抜け、ドメインの打ち間違いは意外と多いミスです。
2. サーバーからメールが送れているかを確認する
WordPressは標準ではサーバーのPHPのメール機能を使って送信します。レンタルサーバーによってはこの方法での送信が制限されていたり、送信元のドメインに送信元認証(SPF・DKIM)の設定がないためにGmailなどで受信拒否されたりします。パスワードリセットのメールなど、ほかの通知メールも届いていない場合は、サイトのメール送信そのものに問題がある可能性が高いと考えられます。
3. SMTPプラグインで送信方法を切り替える
メール送信の問題を解決する定番の方法は、SMTPプラグインを入れて、契約しているレンタルサーバーのメールアカウントや外部のメール配信サービス経由で送るように設定することです。多くのSMTPプラグインにはテストメールの送信機能があるので、設定後にテスト送信が届くことを確かめてから、管理者メールアドレスの変更をやり直します。変更待ちの状態で保存し直すと、確認メールが改めて送られます。
4. どうしてもメールを送れない場合
一時的にメール送信が使えない環境で、どうしても変更が必要な場合は、データベースの wp_options テーブルにある admin_email の値を phpMyAdmin などで直接書き換える方法もあります。ただし確認の仕組みを飛ばすことになるうえ、テーブル名の接頭辞(wp_ の部分)はサイトによって異なります。作業前にはデータベースのバックアップを取り、メール送信の問題はあとで解消しておいてください。通知が届かない状態のまま運用を続けるのは避けたいところです。
定期的に表示される「管理者メールアドレスの確認」画面
ログインした直後に、管理者メールアドレスが今も正しいかを尋ねる画面が表示されることがあります。これはWordPressの標準機能で、初期設定では約6か月ごとに管理者ユーザーへ表示されます。古いアドレスのまま放置されるのを防ぐための仕組みです。
画面には現在のアドレスが表示され、正しいことを確認するボタンと、変更するためのボタン、あとで確認するためのリンクが並びます。ボタンの文言はバージョンや翻訳によって多少異なります(2026年10月現在)。
- アドレスが正しい → 確認ボタンを押すと、そのまま管理画面に進みます。
- アドレスを変えたい → 変更ボタンを押すと「設定」→「一般」が開くので、前述の手順で変更します。
- 今は判断できない → あとで確認するリンクを選ぶと、少し時間をおいて再度表示されます。
この画面が出ること自体は異常ではありません。不審なログイン画面ではないかと心配になった場合は、ブラウザのアドレスバーが自分のサイトのドメインになっているかを確認してください。
確認画面を表示させたくない場合(任意)
複数のサイトを管理していて毎回の確認が手間になる場合は、子テーマの functions.php やコードスニペット系プラグインに次の1行を追加すると、この確認画面を止められます。ただし連絡先の見直しの機会がなくなるため、通常は止めずに運用することをおすすめします。
add_filter( 'admin_email_check_interval', '__return_false' );
よくあるトラブル
- 保存したのに古いアドレスのまま:確認メールのリンクをまだ開いていない状態です。新しいアドレスの受信箱を確認してください。
- 確認メールのリンクを開いたらログイン画面になった:リンクは管理者としてログインした状態で開く必要があります。ログイン後にもう一度リンクを開いてください。
- マルチサイトで変更したい:個々のサイトの管理者メールアドレスは各サイトの「設定」→「一般」で、ネットワーク全体の連絡先はネットワーク管理画面の「設定」で変更します。どちらも確認メールによる承認が必要です。
まとめ
- 管理者メールアドレスは「設定」→「一般」で変更し、新しいアドレスに届く確認メールのリンクを開いた時点で反映されます。
- プロフィールのメールアドレスは個人のログイン・パスワードリセット用で、サイトの連絡先とは別物です。担当交代時は両方を見直します。
- 確認メールが届かない場合は、迷惑メールフォルダと綴りを確認したうえで、SMTPプラグインなどでメール送信の経路を整えるのが根本的な対処です。
- 定期的な確認画面は標準機能なので、アドレスが正しければそのまま確認して進んで問題ありません。