2026年6月18日

2026年6月18日

WordPressサイトをBing Webmaster Toolsと連携してBingの検索に強くする方法(IndexNow・レポート活用)

Bing Webmaster Tools は、Bing の検索結果で自分のサイトがどう扱われているかを確かめ、新しい記事や更新をすばやく Bing に伝えるための無料ツールです。この記事では、WordPress サイトを登録してサイトマップを送り、IndexNow で更新を通知し、レポートから直すべき点を見つけるまでを順に説明します。

先に結論を言うと、Bing 向けに特別な書き方をする必要はほとんどありません。Google 向けに整えたサイトは Bing でも基本的に通用します。Bing Webmaster Tools で差が出るのは「Bing に正しく、早く知らせる」部分と、「Bing から見たときの問題を見つける」部分です。

Bing Webmaster Tools を使う理由

日本の検索は Google と Yahoo! JAPAN(中身は Google の検索技術)が大半を占めますが、Bing からの流入もゼロではありません。Windows の標準ブラウザである Edge の検索、Microsoft の AI アシスタント(Copilot)など、Microsoft の各サービスは Bing の検索インデックスを使っています。他社の検索サービスの中にも Bing の結果を一部利用しているものがあります。

Google Search Console だけを見ていると、Bing 側でだけインデックスされていない、Bing のクローラーがサーバーに弾かれている、といった問題に気づけません。登録自体は短時間で済むので、運営しているサイトは一度つないでおく価値があります。

ステップ1:サイトを登録して所有権を確認する

Microsoft アカウントでサインインし、サイトを追加します。方法は大きく2つあります。

Google Search Console からインポートする

すでに Search Console でサイトを確認済みなら、インポート機能を使うのが一番手早い方法です。Google アカウントへのアクセスを許可すると、Search Console で確認済みのサイトと送信済みのサイトマップがまとめて取り込まれ、所有権の確認も済んだ扱いになります。画面の表記や取り込まれる項目は変わることがあるので(2026年10月現在)、表示される説明を読んでから進めてください。

インポートは一度きりの取り込みです。あとで Search Console 側にサイトマップを追加しても Bing 側には反映されないので、サイトマップの URL を変えたときは Bing Webmaster Tools 側でも送信し直します。

手動で追加する

Search Console を使っていない場合は URL を入力して追加し、次のいずれかで所有権を確認します。

  • 指定された XML ファイル(BingSiteAuth.xml)をサイトの公開ディレクトリ直下に置く
  • 指定された meta タグ(name が msvalidate.01)をトップページの head に入れる
  • DNS に指定の CNAME レコードを追加する

WordPress では meta タグの方法が扱いやすいでしょう。Yoast SEO や Rank Math などの SEO プラグインには、検索エンジンの確認コードを貼り付ける欄があります(設定画面の場所はプラグインのバージョンで変わります)。SEO プラグインを使っていないなら、子テーマの functions.php か mu-plugin で出力できます。

<?php
// wp-content/mu-plugins/bing-verify.php
// Bing Webmaster Tools の所有権確認用 meta タグをトップページにだけ出力する
add_action( 'wp_head', function () {
	if ( ! is_front_page() ) {
		return;
	}
	$code = 'your-verification-code'; // 管理画面に表示されたコードに置き換える
	echo '<meta name="msvalidate.01" content="' . esc_attr( $code ) . '" />' . "\n";
}, 1 );

確認が済んだあとも、タグやファイルは消さずに残します。外すと、後日の再確認で所有権が失われることがあります。

ステップ2:サイトマップを送信して robots.txt を確かめる

WordPress 5.5 以降はコアが /wp-sitemap.xml にサイトマップを生成します。Yoast SEO なら /sitemap_index.xml など、SEO プラグインが独自のサイトマップを出してコアのものを止めている場合もあるので、実際にブラウザで開いて中身があるほうの URL を送信します。

送信後は、サイトマップの状態欄で読み込み結果と検出された URL の数を確かめます。エラーになるときに多い原因は次のとおりです。

  1. URL の打ち間違い、または別のサイトマップを送っている。ブラウザで開いて XML が表示されるかを見ます。
  2. セキュリティプラグインや WAF が Bing のクローラーを止めている。アクセスログで bingbot のリクエストが 403 になっていないか確認し、なっていれば許可設定を見直します。
  3. キャッシュが古いサイトマップを返している。キャッシュを削除してから再送信します。

robots.txt も合わせて確認します。サイトの URL の末尾に /robots.txt を付けて開き、意図せず Disallow: / になっていないかを見ます。「設定」→「表示設定」の「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックが入っていると、Bing にも収録されません。Bing は robots.txt の Crawl-delay を解釈しますが、クロール頻度は Bing Webmaster Tools のクロール設定でも調整できるので、サーバー負荷が気になるときはそちらを先に試します。

ステップ3:IndexNow で更新をすぐ知らせる

IndexNow は、ページの追加・更新・削除を検索エンジンに直接通知する仕組みです。Bing のほか、Yandex、Naver、Seznam などが対応しています。Google は IndexNow を採用していない(2026年10月現在)ので、Google 向けには従来どおりサイトマップと Search Console を使います。

WordPress では、Microsoft が公開している「IndexNow」プラグインを入れると、記事の公開・更新・削除のたびに自動で通知されます。Rank Math の Instant Indexing モジュールなど、IndexNow に対応した SEO プラグインもあります。通知の仕組みは同じなので、どれか1つに絞ります。複数を有効にすると、同じ URL が二重に送られるだけで良いことはありません。

IndexNow では、サイトの中に API キーを書いたテキストファイルを置き、通知した側が本当にサイトの持ち主かを検索エンジンが照合します。プラグインはこれを自動で処理しますが、プラグインを入れ替えたときなどにキーのファイルが開けなくなると通知が受け付けられません。Bing Webmaster Tools の IndexNow のレポートで、通知が届いているか、エラーが出ていないかを確認できます。

注意点として、IndexNow はクロールのきっかけを早めるものであり、インデックスや順位を保証するものではありません。内容の薄いページを大量に通知しても評価は上がりません。

ステップ4:レポートで Bing から見た問題を探す

登録から数日たつとデータがたまってきます。見るべきレポートを目的別に挙げます(メニュー名は変わることがあります)。

検索パフォーマンス

クリック数、表示回数、平均順位を、クエリ別・ページ別に確認できます。Search Console と同じページの数字を並べ、Bing でだけ表示が極端に少ないページがあれば、インデックスされていない可能性を疑います。

URL 検査

個別の URL がインデックスされているか、最後にクロールされたのはいつか、問題が見つかったかを調べます。新しく書いた記事が出てこないときは、まずここで状態を確かめます。

サイトスキャンと SEO の推奨事項

サイトをクロールして、タイトルの重複、meta description の欠落、画像の alt 不足、リンク切れなどを一覧にしてくれます。WordPress では、タグページやページ送りでタイトルが重複していると指摘されることがよくあります。すべてを直す必要はなく、検索から読まれてほしいページに関わる指摘から手を付けます。

バックリンク

Bing が把握している被リンクの一覧です。Search Console のリンクレポートと見比べると、どちらか片方にしか出ていないリンクが見つかることがあります。

Bing でつまずきやすいポイント

  • 新しいサイトがなかなか収録されない:Bing は新しいサイトや被リンクの少ないサイトの収録に時間がかかることがあります。サイトマップ送信と IndexNow を済ませたら、URL 送信の機能で重要なページを個別に送り、あとは様子を見ます。
  • 一部のページだけ消えた:noindex の付け忘れや、canonical が別のページを指していないかを確認します。SEO プラグインとテーマの両方が canonical を出していることもあります。
  • ペナルティを心配している:Bing にもウェブマスター向けのガイドラインがあり、隠しテキストや大量の自動生成ページ、リンクの売買は評価を下げる原因になります。Google と同じく、読者の役に立つ内容が基本です。

作業の前には、プラグインの追加や functions.php の変更に備えてバックアップを取り、可能ならステージング環境で動作を確かめてから本番に反映します。

まとめ

  • Bing Webmaster Tools は、Search Console からのインポートで手早く登録できる。手動なら meta タグ・XML ファイル・DNS で所有権を確認する
  • サイトマップは実際に開いて中身がある URL を送る。bingbot がセキュリティ設定で止められていないかログで確認する
  • IndexNow は Microsoft 公式プラグインなどで自動化できる。通知手段は1つに絞り、Google には効かないことを理解しておく
  • 検索パフォーマンス・URL 検査・サイトスキャンで、Bing から見た問題を見つけて直す
  • Bing 専用の裏技は無く、Google 向けの基本がそのまま土台になる

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