2026年9月10日
2026年9月10日
WordPressのブロックエディターで引用ブロックを使う方法|プルクオートとの違いと引用元の書き方
他のサイトや書籍の文章を記事に載せるときは、ブロックエディターの「引用」ブロックを使います。引用ブロックに入れた文章は、HTMLでも「ここは引用です」という意味を持つ形で出力され、引用元を書く欄も用意されています。この記事では、引用ブロックの挿入方法と設定、よく似た「プルクオート」ブロックとの使い分け、引用元の書き方、表示が崩れるときの確認点を説明します。
引用ブロックとプルクオートの違い
ブロックエディターには、見た目の似たブロックが2種類あります。役割がはっきり違うため、最初に区別しておきます。
- 引用(Quote):他の人が書いた文章を、出典を示して記事に取り込むためのブロックです。HTMLでは
blockquote要素として出力され、検索エンジンや画面読み上げソフトにも「引用部分」として伝わります。 - プルクオート(Pullquote):記事の中の印象的な一文を、雑誌の誌面のように大きく抜き出して目立たせるためのブロックです。中身は自分の記事の一部であることが多く、デザイン上の強調が目的です。
迷ったときは「その文章は誰が書いたものか」で判断します。他人の文章なら引用、自分の記事の要点を目立たせたいならプルクオートです。なお、プルクオートは本文と同じ文章を繰り返すことが多いため、画面読み上げソフトでは同じ内容が2回読まれます。多用は避け、1記事に1〜2か所程度にとどめると読みやすさを保てます。
装飾目的で引用ブロックを使わない
「枠や線が付いて目立つから」という理由で、自分の文章や注意書きを引用ブロックに入れるのは避けます。HTML上は引用として扱われるため、記事の構造が正しく伝わらなくなります。注意書きや補足を目立たせたい場合は、段落ブロックに背景色を付けるか、グループブロックで囲んで背景色や枠線を設定する方法が適しています。
引用ブロックを挿入する手順
- 投稿の編集画面で、画面左上の「+」(ブロック挿入ツール)をクリックし、「引用」と検索して選びます。
- 空の段落で「/引用」または「/quote」と入力して選ぶ方法もあります。
- 段落の先頭で半角の「>」に続けて半角スペースを入力すると、その段落が引用ブロックに変わります(Markdown風のショートカット)。
- 引用ブロックの中に、引用する文章を入力または貼り付けます。
- 文章の下にある引用元の欄に、出典(著者名、書名、サイト名など)を入力します。
すでに書いた段落を引用に変えたい場合は、段落を選択してブロックツールバーの左端にあるブロックアイコンをクリックし、変換先から「引用」を選びます。逆に引用ブロックから段落やプルクオートに戻すこともできます。
新しいWordPressでは、引用ブロックの中に段落だけでなく、リストや見出しなど他のブロックも入れられます(2026年10月現在)。引用の中で Enter キーを押すと引用内に新しい段落が追加されます。引用ブロックの外に出たいときは、空の段落で Enter をもう一度押すか、引用ブロックの下にあるブロック追加の操作を使います。
引用元の書き方
引用元の欄に入力した内容は、HTMLでは cite 要素として出力されます。出典は読者が元の情報にたどり着けるように書きます。
- Webページなら、サイト名とページ名を書き、引用元の文字列にリンクを付けます。
- 書籍なら、著者名と書名(必要に応じて出版社や発行年)を書きます。
- 人の発言なら、発言者の名前と、どこでの発言かを書きます。
引用元の欄は、空のままだとブロックを選択していない間は表示されないことがあります。欄が見当たらないときは、引用ブロックをクリックして選択した状態で、文章の下に入力欄が出るかを確認してください。欄の出し方はバージョンによって異なる場合があります。
引用する際のルール
日本の著作権法では、他人の文章を許可なく載せられるのは、一般に「引用」の条件を満たす場合に限られると説明されます。よく挙げられる目安は次のとおりです。
- 自分の文章が主で、引用部分は従であること(引用ばかりの記事にしない)
- 引用部分が、かぎかっこや引用ブロックなどで本文とはっきり区別されていること
- 出典を明示していること
- 引用する必要性があり、内容を改変していないこと
引用ブロックを使うことで「区別」と「出典の明示」は満たしやすくなりますが、引用の分量や必要性は書き手が判断する部分です。判断に迷う場合は、元の文章を自分の言葉で要約し、出典を示す形にすると問題を避けやすくなります。
スタイルと見た目の調整
引用ブロックを選択すると、右側の設定サイドバーの「スタイル」に、標準の見た目と「プレーン」(左の線などの装飾を抑えた見た目)が表示されます。テーマによっては独自のスタイルが追加されています。
そのほか、テーマが対応していれば次のような設定が使えます。
- 色:文字、背景、リンクの色
- タイポグラフィ:文字の大きさ、行の高さなど
- 寸法:内側の余白(パディング)や外側の余白
- 枠線:枠線の色・太さ、角の丸み
引用の左側に付く縦線やアイコン、斜体の有無などはテーマのCSSで決まっている部分が大きく、ブロックの設定だけでは変えられないことがあります。サイト全体の引用の見た目をそろえたい場合、ブロックテーマなら「外観」→「エディター」→「スタイル」→「ブロック」から引用ブロックの標準デザインを変更できます。
プルクオートの使い方
プルクオートは、ブロック挿入ツールで「プルクオート」と検索して挿入します。抜き出したい一文と、必要であれば引用元を入力します。
設定サイドバーでは、文字色・背景色、枠線、文字の大きさなどを変更できます。テーマが対応していれば、ブロックツールバーの配置から「幅広」や「全幅」を選び、本文より広く表示して誌面のような演出もできます。強調の効果は数が少ないほど高まるため、記事の結論や読者に覚えてほしい一文に絞って使うのが効果的です。
うまくいかないときの確認点
引用が普通の段落と同じ見た目になる
テーマによっては、引用ブロックにほとんど装飾を付けないものがあります。スタイルが「プレーン」になっていないかを確認し、必要なら色や枠線、余白で区別を付けます。
貼り付けた文章が引用ブロックの外に出てしまう
複数の段落を貼り付けると、引用ブロックではなく通常の段落として挿入されることがあります。貼り付けたあとに段落をまとめて選択し、ブロックツールバーの変換から「引用」を選ぶと、まとめて引用ブロックにできます。
公開ページで見た目が編集画面と違う
編集画面と公開ページでは読み込まれるCSSが異なる場合があります。キャッシュ系のプラグインを使っている場合はキャッシュを削除し、それでも違う場合はテーマのマニュアルで引用のデザインを確認します。
まとめ
- 他人の文章を載せるときは引用ブロック、自分の記事の一文を目立たせるときはプルクオートを使います。
- 装飾のためだけに引用ブロックを使うと、記事の構造が正しく伝わらなくなります。
- 挿入は「+」、「/引用」、段落先頭の「> 」の3通りがあり、既存の段落は変換でも引用にできます。
- 引用元の欄には、読者が元の情報にたどり着ける出典を書きます。
- 引用の分量と必要性は書き手が判断し、本文が主・引用が従になるようにします。