2026年6月18日

2026年6月18日

WordPressのデータをインポートする方法|エクスポートファイルの読み込み手順と注意点

別のWordPressサイトから記事や固定ページを移すなら、管理画面の「ツール」→「エクスポート」で書き出したファイルを、移行先の「ツール」→「インポート」で読み込むのが基本の方法です。この記事では、標準のインポーター(WordPressインポーター)の導入から、投稿者の割り当て、画像の取り込み、ファイルサイズの上限にかかったときの対処、移らないデータの補い方までを順に解説します。

インポートで移せるもの・移せないもの

WordPress標準のエクスポートでは、WXR(WordPress eXtended RSS)という形式のXMLファイルが作られます。このファイルに含まれるのは、主に次のデータです。

  • 投稿、固定ページ(下書きや非公開も含む)
  • コメント
  • カテゴリー、タグ、カスタム分類
  • ナビゲーションメニュー
  • カスタムフィールド
  • メディア(画像そのものではなく、画像の情報とURL)
  • 投稿者の情報

一方で、次のものは含まれません。

  • テーマやプラグインのファイル
  • プラグインの設定、「設定」メニューの内容
  • クラシックテーマの「外観」→「カスタマイズ」の設定やウィジェット
  • ユーザーのパスワード

画像は「ファイルのURL」だけが書き出され、インポートの際に移行元のサイトからダウンロードし直す仕組みです。この点が後で説明するトラブルの大きな原因になります。

サイトをまるごと引っ越したい(テーマや設定も含めて移したい)場合は、All-in-One WP MigrationやDuplicatorのような移行用プラグイン、またはサーバー会社の移行機能のほうが向いています。標準のインポートは「記事などのコンテンツを移す」ための道具と考えると選びやすくなります。

手順1:移行元でデータを書き出す

移行元のサイトで「ツール」→「エクスポート」を開きます。

  • すべてのコンテンツ:投稿、固定ページ、コメント、メニュー、カスタム投稿タイプなどをまとめて書き出します。通常はこれを選びます。
  • 投稿・固定ページ・メディア:種類ごとに書き出せます。投稿では、カテゴリー、投稿者、期間、ステータスで絞り込めるため、ファイルを分けたいときに使います。

選択したら「エクスポートファイルをダウンロード」を押すと、XMLファイルがパソコンに保存されます。この時点で移行元のサイトは止めずにおきます。画像のダウンロードは、インポート時に移行元へアクセスして行われるためです。

手順2:移行先にWordPressインポーターを入れる

移行先のサイトで、作業前にバックアップを取っておきます。インポートは既存のデータに追加される形で行われ、途中でやめても取り込まれた分は残るため、やり直したくなったときに戻せる状態にしておくと安心です。

「ツール」→「インポート」を開くと、Blogger、Movable Type・TypePad、RSS、Tumblrなどと並んで「WordPress」が表示されます。その下の「今すぐインストール」を押すとWordPressインポーターが導入され、表示が「インポーターの実行」に変わります。

手順3:ファイルを読み込む

「インポーターの実行」を押し、書き出したXMLファイルを選んでアップロードします。この画面には、アップロードできるファイルの最大サイズが表示されます。ファイルがそれより大きい場合は、後述の方法で対処します。

アップロードすると、次の2つの設定を求められます。

投稿者の割り当て

移行元の投稿者ごとに、移行先でどのユーザーの投稿として登録するかを選びます。

  • 新しいユーザーとして作成する(ログイン名を入力)
  • 移行先に既にいるユーザーに割り当てる

新しく作られたユーザーには、移行元のパスワードは引き継がれません。そのユーザーでログインする場合は、パスワードの再設定が必要です。運営者が1人なら、すべて既存の自分のユーザーに割り当てると管理が簡単です。

添付ファイルのダウンロード

「添付ファイルをダウンロードしてインポートする」にチェックを入れると、移行元のサイトから画像などを取得し、移行先のメディアライブラリに登録します。アイキャッチ画像も、このチェックを入れていないと正しく設定されません。チェックを入れたら実行し、完了のメッセージが出るまでページを閉じずに待ちます。

手順4:取り込み後に確認すること

  • 件数:「投稿」「固定ページ」「メディア」の件数が移行元とおおむね合っているか
  • 画像:記事の画像とアイキャッチが表示されるか。メディアライブラリに登録されているか
  • 記事内のリンク:本文中のリンクが移行元のドメインのままになっていないか。残っている場合は、Better Search Replaceなどのプラグインで置き換えます(データベースを書き換えるため、実行前にバックアップを取ります)
  • パーマリンク:「設定」→「パーマリンク」を移行元と同じ形式にし、一度「変更を保存」を押します。記事ページが404になる場合にも有効です
  • メニュー:クラシックテーマなら「外観」→「メニュー」、ブロックテーマなら「外観」→「エディター」のナビゲーションで、メニューの表示位置を設定し直します

ブロックテーマとクラシックテーマでの違い

コンテンツの取り込み方はテーマの種類によらず同じですが、見た目に関わる部分の移し方が異なります。

  • クラシックテーマ:カスタマイザーの設定やウィジェットはエクスポートファイルに入りません。同じテーマを移行先に入れたうえで設定し直すか、Customizer Export/ImportやWidget Importer & Exporterのような専用のプラグインで移します。
  • ブロックテーマ:サイトエディターで編集したテンプレートやスタイルは、通常の記事とは別の扱いです。エクスポートファイルに含まれない場合があるため、取り込み後にヘッダーやフッターの見た目を確認し、足りなければサイトエディターで調整します。サイトエディターには、編集内容を含めたテーマをzipで書き出す機能もあります。

よくあるトラブルと対処

ファイルが大きすぎてアップロードできない

アップロードの上限は、サーバーのPHPの設定(upload_max_filesize や post_max_size)で決まります。対処方法は次のとおりです。

  • エクスポート時に「投稿」を選び、期間やカテゴリーで絞り込んで、複数のファイルに分けて書き出す
  • サーバー会社の管理画面でPHPの設定を変更できるなら、上限を引き上げる
  • 自分で変更できない場合は、サーバー会社のサポートに相談する

ファイルを分けた場合は、固定ページ・カテゴリーなどを含むファイルを先に、投稿を後に読み込むと、親子関係や分類の対応がずれにくくなります。

途中で止まる・真っ白な画面になる

画像が多いと、処理時間の上限に達して途中で止まることがあります。同じファイルをもう一度インポートすると、既に取り込まれた投稿は「既に存在する」としてスキップされ、残りが取り込まれます。それでも止まる場合は、ファイルを小さく分けて読み込みます。

画像が取り込まれない

移行元のサイトが閉鎖済み、メンテナンス中、またはパスワード保護されていると、画像をダウンロードできません。移行元を公開状態に戻してから再度インポートします。移行元が使えない場合は、wp-content/uploads フォルダの画像をFTPなどで移したうえで、記事の画像URLを置き換える方法になります。

同じ記事が重複した

タイトルや日付が異なると、別の記事として取り込まれることがあります。重複した記事はゴミ箱に移し、内容を確かめてから整理します。

CSVやほかのサービスのデータを取り込みたい

標準のインポーターが扱うのは、WXRファイルと一覧に表示されるサービスの形式です。CSVやExcelのデータを投稿として取り込みたい場合は、WP All Importのような専用プラグインを使います。対応形式や無料で使える範囲は変わることがあるため(2026年10月現在)、公式ページで確認してください。

まとめ

  • 記事などのコンテンツは「ツール」→「エクスポート」で書き出し、「ツール」→「インポート」のWordPressインポーターで読み込む
  • 投稿者の割り当てと「添付ファイルをダウンロードしてインポートする」のチェックが取り込み時の要点
  • 画像は移行元からダウンロードされるため、作業が終わるまで移行元を公開しておく
  • ファイルが大きいときは分けて書き出し、止まったときは同じファイルで再実行する
  • テーマ・プラグインの設定は移らないため、サイトまるごとの引っ越しには移行用プラグインを使う

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