2026年6月17日
2026年6月17日
WordPressでイベントページを作る方法|告知・申し込み・カレンダーの作り方
WordPressでイベントページを作る方法は、単発のイベントなら「固定ページ+ブロック+申し込みフォーム」、定期的に開催するなら「イベント管理プラグインでイベントを1件ずつ登録する」の2通りに分けて考えるとスムーズです。この記事では、参加を検討する人が知りたい情報の整理から、ページ構成、テーマの選び方、申し込み・地図・カレンダーの実現方法、開催後の扱い、公開前のチェックリストまでを管理画面の操作を中心に解説します。セミナー、交流会、地域行事、パーティーなど、規模を問わず使える手順です。
参加を検討する人が知りたいこと
イベントページを開いた人は、数秒で「自分が行けるか」「行く価値があるか」を判断しようとします。ページの上のほうに、次の情報を短くまとめて置きます。
- イベント名と、ひとことで内容がわかる説明
- 日時(開始・終了時刻、受付開始時刻)
- 会場(オンラインの場合は参加方法)
- 参加費の有無、定員、申し込み締め切り
- 申し込みボタン
その下に、詳しいプログラム、登壇者や主催者の紹介、会場へのアクセス、よくある質問、キャンセルの扱い、問い合わせ先を続けます。申し込みボタンは、最初の要約のところと、ページの最後の2か所に置くと押されやすくなります。
作り方を選ぶ:単発か、継続か
単発のイベントなら、固定ページを1枚作り、ブロックで組み立てるだけで十分です。プラグインを増やさずに済み、デザインの自由度も高くなります。
毎月の勉強会や複数の行事を継続して載せるなら、イベント管理プラグインを使うほうが管理しやすくなります。イベントを1件ずつ登録すると、日付順の一覧、月表示のカレンダー、過去のイベントのアーカイブが自動で作られます。代表的なのは The Events Calendar で、イベントを専用の投稿タイプとして管理し、会場と主催者の情報を使い回せます(2026年10月現在)。
どちらの方法でも、イベント名や日付をURLに入れる場合は、公開後に変えないで済むように最初に決めておきます。日付入りのURLにすると、毎年開催するイベントで前年のページと区別しやすくなります。
単発のイベントページをブロックで作る
管理画面の「固定ページ」メニューから新しいページを作り、次の順にブロックを置いていくと、読み手が上から順に判断できる構成になります。
- カバーブロック: 背景画像の上にイベント名と日付を載せる。画像の上の文字は読みにくくなりやすいため、オーバーレイの濃さを調整してコントラストを確保する
- 段落とリストブロック: 日時・会場・参加費・定員の要約
- ボタンブロック: 申し込みフォームへのリンク
- 見出しと段落: プログラム、登壇者紹介
- カスタムHTMLブロック: 会場の地図
- 詳細ブロック: よくある質問(クリックで開く形式にすると長くなりすぎない)
- もう一度ボタンブロック
テーマによっては、ヘッダーやサイドバーのないページテンプレートを選べるものがあります。告知専用のページとして見せたい場合は、ページの設定パネルでテンプレートを切り替えてみてください。同じ形式のページを繰り返し作るなら、完成したブロックの組み合わせを「パターン」として保存しておくと次回からすぐに呼び出せます。
アイキャッチ画像も設定しておきます。SNSでページを共有したときの画像(OGP画像)にアイキャッチを使うテーマやSEOプラグインが多いためです。
申し込みの受け付け方
申し込みの方法は、イベントの性質に合わせて選びます。
- フォームプラグイン: Contact Form 7 や WPForms で、名前・メールアドレス・参加人数などの項目を作ります。自動返信メールで日時と会場を送るように設定すると、問い合わせが減ります。定員管理が必要な場合は、上限を設定できるフォームプラグインやアドオンがあるか確認します
- イベント用のチケットプラグイン: The Events Calendar と組み合わせて使う Event Tickets では、無料の参加登録(RSVP)を受け付けられます。有料チケットを販売する場合は、決済の設定が別途必要です
- 外部の申し込みサービス: イベント告知・申し込みの専用サービスで受け付け、WordPressのページからはボタンでリンクする方法もあります。決済や参加者管理を任せられる反面、申し込みデータは外部サービス側に残ります
どの方法でも、集めた個人情報の利用目的と保存期間をプライバシーポリシーやフォームの近くに書いておきます。フォームにはスパム対策を入れ、テスト送信で通知メールと自動返信の両方が届くことを確認してください。メールが届かない場合は、サーバーのメール送信設定やSMTPの設定が原因であることが多いです。
地図とカレンダー
地図は、Googleマップで会場を表示し「共有」→「地図を埋め込む」からHTMLをコピーして、「カスタムHTML」ブロックに貼り付けます。地図の下には、住所、最寄り駅からの道順、駐車場や入口の案内を文字で書いておきます。地図が表示されない環境の人や、読み上げソフトを使う人にも伝わるようにするためです。
カレンダーは、継続的にイベントを載せる場合にイベント管理プラグインの月表示や一覧表示を使います。The Events Calendar には、閲覧者が自分のカレンダーアプリに予定を追加するためのリンクを出す機能もあります。単発のイベントでも、参加者の予定に入れてもらえると当日の参加率の改善が期待できます。
検索エンジン向けの情報
イベント管理プラグインには、イベントの日時や場所を構造化データ(schema.orgの Event)として出力するものがあります。出力される場合は、Googleのリッチリザルトテストでエラーがないかを確認できます。ただし、構造化データを入れても検索結果に特別な表示がされるとは限りません。検索結果での見え方より、ページ自体に日時・場所・申し込み方法がはっきり書かれていることを優先してください。
開催後の扱い
イベントが終わったページを放置すると、検索から来た人が「申し込めるのか」と迷います。終了したら次の対応をします。
- ページ上部に「このイベントは終了しました」と表示し、申し込みボタンを外す
- 当日の様子や資料を追記して、開催報告のページとして残す
- 次回の開催予定があれば、そのページへのリンクを置く
- 中止や延期になった場合は、日時を書き換えるだけでなく、中止・延期であることを目立つ位置に書く
申し込みで集めた個人情報は、決めておいた保存期間が過ぎたら削除します。フォームプラグインに送信データを保存する機能がある場合は、そのデータも対象です。
運用:権限・更新・バックアップ
複数人でイベントを登録する場合は、告知文を書く人に「投稿者」、全体を確認して公開する人に「編集者」の権限を割り当て、「管理者」は少人数に絞ります。イベント管理プラグインやフォームプラグインは申し込みデータを扱うため、更新を後回しにしないことが大切です。更新前にはバックアップを取り、申し込みフォームが動くことを更新後にもう一度確認します。申し込み開始直後はアクセスが集中しやすいため、キャッシュの設定とサーバーの性能も事前に確認しておきます。
公開前チェックリスト
- ページ上部に日時・会場・参加費・定員・締め切りがある
- 申し込みボタンが上部と最後の2か所にある
- テスト申し込みで通知メールと自動返信の両方が届いた
- スマートフォンで表示し、地図とボタンが押しやすいことを確認した
- 画像の上の文字が読める濃さになっている
- 個人情報の利用目的と保存期間を明記した
- アイキャッチ画像を設定し、SNSでの共有表示を確認した
- 終了後の表示切り替えを誰がいつ行うか決めた
まとめ
- 単発のイベントは固定ページとブロック、継続的なイベントはイベント管理プラグインで作る
- ページ上部に日時・会場・参加費・定員・申し込みボタンをまとめ、詳細はその下に置く
- 申し込みはフォームプラグイン、チケットプラグイン、外部サービスから性質に合わせて選ぶ
- 地図には住所と道順を文字で添え、構造化データは見え方より正確さを優先する
- 終了後は表示を切り替えて開催報告として残し、集めた個人情報は期限どおりに削除する