2026年8月28日

2026年8月28日

WordPressでGA4のコンバージョン(キーイベント)を設定する方法

WordPressサイトでGA4のコンバージョンを計測するには、問い合わせ完了や購入などの成果をGA4の「イベント」として送り、そのイベントをGA4の管理画面で「キーイベント」に指定します。この記事では、サンクスページを使う方法と、フォーム送信時にイベントを送る方法の2通りの設定手順、正しく計測できているかの確認方法、二重計測などのつまずきやすい点を、管理画面の操作を中心に説明します。

「コンバージョン」は「キーイベント」に名称が変わっている

GA4では、以前「コンバージョン」と呼ばれていた設定が、2024年に「キーイベント」という名称に変更されました。現在のGA4の管理画面やレポートでは、成果として扱うイベントは「キーイベント」と表示されます(2026年10月現在)。

一方、Google広告では引き続き「コンバージョン」という呼び方が使われています。GA4のキーイベントをGoogle広告に読み込むと、広告側ではコンバージョンとして扱われます。古い解説記事の「コンバージョンとしてマークする」は、現在の画面では「キーイベントとしてマークする」に読み替えてください。

設定前に確認すること

  • GA4がサイトに設置されていること:Site Kit by Google、Googleタグマネージャー(GTM)、テーマやプラグインへのタグ貼り付けなど、どの方法で設置しているかを把握しておきます。後の手順で、イベントを送る方法が設置方法によって変わるためです
  • 何を成果とするか:問い合わせの送信完了、資料ダウンロード、会員登録、商品の購入など、サイトの目的に合う操作を1〜3個に絞ります。何でもキーイベントにすると、レポートで重要な数字が埋もれます
  • 編集権限:キーイベントの設定には、GA4プロパティの編集者以上の権限が必要です

方法1:サンクスページの表示をキーイベントにする

問い合わせフォームの送信後に専用の完了ページ(例:/thanks/)へ移動する作りなら、その完了ページの表示を成果として扱えます。コードを書かずに設定できるため、最初に検討したい方法です。

  1. GA4の「管理」(左下の歯車アイコン)を開き、プロパティ列の「データの表示」→「イベント」を選びます
  2. 「イベントを作成」から新しいイベントを作成し、イベント名に contact_complete のような分かりやすい英数字の名前を付けます
  3. 一致する条件に「event_name が page_view と等しい」と「page_location が /thanks/ を含む」の2つを設定して保存します
  4. 「データの表示」→「キーイベント」を開き、「新しいキーイベント」から手順2で付けたイベント名を登録します

手順4を先に行っておけば、作成したイベントのデータが届き始めた時点からキーイベントとして集計されます。キーイベントの指定は過去のデータには遡らないため、設定は早めに済ませておくと計測漏れが減ります。

この方法の弱点は、完了ページを再読み込みしたりブックマークから開いたりした場合も成果として数えられることです。完了ページを noindex にして検索結果に出ないようにし、メニューやサイトマップからもリンクしないようにしておきます。

方法2:フォーム送信時にイベントを送る

Contact Form 7のように、送信後もページが移動せずに完了メッセージを表示するフォームでは、送信成功のタイミングでイベントを送ります。Contact Form 7は送信成功時に wpcf7mailsent というイベントをブラウザ側で発生させるため、これを使います。

GA4をSite Kitや gtag.js の直接貼り付けで設置している場合は、子テーマの functions.php の末尾に次のコードを追加します(ファイル冒頭の <?php は重ねて書きません)。作業前に functions.php のバックアップを取ってください。

function my_ga4_cf7_generate_lead() {
	// Contact Form 7 が有効なときだけ出力する
	if ( ! defined( 'WPCF7_VERSION' ) ) {
		return;
	}
	?>
	<script>
	document.addEventListener( 'wpcf7mailsent', function ( event ) {
		if ( typeof window.gtag === 'function' ) {
			window.gtag( 'event', 'generate_lead', {
				form_id: String( event.detail.contactFormId )
			} );
		}
	}, false );
	</script>
	<?php
}
add_action( 'wp_footer', 'my_ga4_cf7_generate_lead' );

generate_lead はGoogleが用意している推奨イベント名の1つで、見込み客の獲得を表します。データが届いたら、方法1の手順4と同じ要領で generate_lead をキーイベントに登録します。form_id のような独自のパラメータをレポートで使うには、GA4の「カスタム定義」でカスタムディメンションとして登録する必要があります。

GTMでGA4を設置している場合は、gtag() の代わりに window.dataLayer.push( { event: 'cf7_submit' } ); のようにデータレイヤーへ送り、GTM側で「カスタムイベント」トリガー(イベント名 cf7_submit)とGA4のイベントタグを作ります。GTMを使っているサイトで gtag() を直接呼ぶと、設置方法が混在して管理しにくくなるため、どちらかに統一してください。

拡張計測機能のフォーム操作について

GA4の拡張計測機能を有効にすると、フォームの操作に関するイベント(form_start、form_submit)が自動で収集されます。手軽ですが、フォームの作りによっては送信に失敗した場合も記録されたり、逆に記録されなかったりします。成果の数値として使うなら、送信成功を基準にした方法1か方法2の方が信頼できます。

WooCommerceの購入を計測する

WooCommerceの購入は、GA4の purchase イベントとして送るのが標準的です。purchase は既定でキーイベントとして扱われるため、正しく送られていれば追加の指定は不要です。ただし、購入イベントには金額や商品情報を含める必要があり、手作業でコードを書くと抜け漏れが出やすいので、Site KitなどのGA4連携機能や、WooCommerce向けの連携プラグインの機能を使う方法が現実的です。複数の連携機能を同時に有効にすると購入が二重に記録されるため、有効にするのは1つだけにします。

正しく計測できているかを確認する

設定後は、レポートに数値が出るのを待たずに、次の方法で動作を確かめます。

  • リアルタイムレポート:別のブラウザやシークレットウィンドウでサイトを開いてフォームを送信し、GA4の「リアルタイム」レポートのイベント一覧に対象のイベントが出るかを見ます
  • DebugView:「管理」→「データの表示」→「DebugView」では、デバッグモードの端末から送られたイベントを時系列で確認できます。GTMのプレビューモード(Tag Assistant)でサイトを開くと、その端末はデバッグモードになります
  • 開発者ツール:ブラウザの開発者ツール(F12キー)のネットワークタブで「collect」と入力して絞り込み、送信されたリクエストにイベント名(en=generate_lead など)が含まれているかを確認します

通常のレポートやキーイベントの集計に反映されるまでには、24〜48時間程度かかることがあります。リアルタイムで確認できていれば、翌日以降にレポートを確認してください。

キーイベントの数え方を選ぶ

キーイベントには、1回のセッションで何回発生しても1回と数えるか、発生した回数だけ数えるかを選べる設定があります。問い合わせのように「1人が1回の訪問で何度送っても成果は1件」と考えたいものはセッション単位、購入のように回数そのものに意味があるものはイベント単位が向いています。設定はキーイベントの一覧から各キーイベントの設定を開いて変更します。表記は変わることがあるため、画面上の説明を読んで選んでください(2026年10月現在)。

つまずきやすい点

  • タグの二重設置:Site Kitで設置したうえで、テーマの設定やGTMにも同じ測定IDのタグがあると、すべてのイベントが2回ずつ記録されます。ページのソースで測定ID(G- で始まるID)が何回出てくるかを確認します
  • 社内アクセスの混入:テスト送信が成果に数えられないよう、GA4の「データストリーム」のタグ設定で内部トラフィックの定義を作り、データフィルタで除外します
  • キャッシュとJavaScript最適化:キャッシュプラグインの遅延実行で gtag の読み込みが遅れ、追加したコードより後になることがあります。動作しない場合は最適化の除外設定を確認します
  • 同意の取得:Cookie同意バナーを使っているサイトでは、同意前はGA4のデータが送られない、または制限された形で送られます。Googleの同意モードに対応した同意管理ツールを使うと、同意状況に応じた送信の制御が可能です。同意の要否は地域や業種によって異なるため、自社で確認し、必要に応じて専門家に相談してください

まとめ

  • GA4の「コンバージョン」は現在「キーイベント」と表示され、Google広告側では引き続きコンバージョンと呼ばれる
  • 完了ページがあるなら、page_view を条件にしたイベントを作ってキーイベントに指定するのが手軽
  • 完了ページが無いフォームは、送信成功時(Contact Form 7なら wpcf7mailsent)に generate_lead などのイベントを送る
  • 確認はリアルタイムレポート、DebugView、開発者ツールで行い、通常レポートへの反映は1〜2日待つ
  • 二重設置、社内アクセス、同意の取得状況が数値のずれの主な原因になる

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