2026年7月18日
2026年7月18日
WordPressの画像最適化プラグイン比較|EWWW・Imagify・ShortPixel・Smush・Converter for Mediaの選び方
画像最適化プラグインは、「圧縮をどこで処理するか(自分のサーバーか外部サービスか)」と「WebPなどの次世代フォーマットをどう配信するか」で選ぶと失敗しにくくなります。サーバーの負荷を抑えて手軽に済ませたいならImagifyやShortPixelなどの外部処理型、外部に画像を送りたくない・無料で枚数を気にせず使いたいならEWWW Image Optimizerのローカル処理やConverter for Mediaが候補です。この記事では、代表的な5つのプラグインの仕組みと違いを比較し、自分のサイトに合ったものを選べるようにします。
まずWordPress本体でできることを確認する
プラグインを比較する前に、WordPress本体がすでに行っている処理を知っておくと、重複した設定を避けられます。
- JPEGの再圧縮: アップロード時に生成される中間サイズの画像は、標準で一定の品質で再圧縮されます。品質は
wp_editor_set_qualityフィルターで変更できます。 - 大きすぎる画像の縮小: 一定の幅・高さを超える画像は、アップロード時に縮小版が作られ、それが表示に使われます(基準値は
big_image_size_thresholdフィルターで変更可能)。 - レスポンシブ画像:
srcsetとsizes属性が自動で出力され、画面幅に合ったサイズが選ばれます。 - 遅延読み込み: 画像に
loading="lazy"属性が自動で付与されます。 - WebP・AVIFのアップロード: WebPは5.8から、AVIFは6.5からアップロードに対応しています。ただし、サーバーの画像ライブラリ(GDやImagick)が対応していないと中間サイズを生成できないため、AVIFは環境によって扱えないことがあります。
つまりプラグインに期待する主な役割は、「本体よりも高い圧縮率」「既存画像の一括最適化」「WebP・AVIFへの自動変換と配信」の3つです。
比較する5つのプラグイン
いずれも(2026年10月現在)WordPress.orgで公開され、更新が続いているプラグインです。無料で処理できる枚数や容量は変わりやすいため、導入前に各プラグインのページで最新の条件と「最終更新日」「検証済みWordPressバージョン」を確認してください。
EWWW Image Optimizer
自分のサーバー上で圧縮処理ができるのが大きな特徴です。外部に画像を送らずに無料で使え、処理枚数の制限も受けません。有料の外部APIや画像配信サービスを組み合わせると、より高い圧縮率やサーバー負荷の軽減も選べます。
ローカル処理はサーバーのCPUを使うため、大量の既存画像を一括処理すると、共用サーバーでは負荷が問題になることがあります。また、サーバー側で圧縮用のプログラムを実行できない環境では、ローカル処理の一部が使えない場合があります。
Imagify
WP Rocketと同じ開発元によるプラグインで、画像を外部のサーバーに送って圧縮する方式です。設定項目が少なく、圧縮レベルを選んでおくだけで、アップロード時の自動圧縮と既存画像の一括処理ができます。WebPやAVIFへの変換にも対応しています。
無料プランは毎月の処理量に上限があり、画像の多いサイトでは有料プランが前提になります。
ShortPixel Image Optimizer
こちらも外部処理型で、圧縮方式を「非可逆」「やや控えめ」「可逆」から選べるなど、画質と容量のバランスを細かく調整できます。WebP・AVIFの生成と配信にも対応し、元画像のバックアップを残して後から元に戻すこともできます。
無料で処理できる量は限られており、月ごとのクレジットまたは買い切りのクレジットで処理量を増やす仕組みです。
Smush
WPMU DEVが提供する、利用者の多い画像最適化プラグインです。無料版でも可逆圧縮、一括処理、遅延読み込みなどの基本機能がそろい、管理画面が分かりやすいのが特徴です。WebP変換やCDN配信、より強い圧縮は有料版の機能として提供されています。
遅延読み込みはWordPress本体にもあるため、両方を有効にする場合は重複していないかを確認してください。
Converter for Media
既存の画像をWebP(有料版ではAVIFも)に変換し、元のURLのまま次世代フォーマットを配信することに特化したプラグインです。JPEGやPNG自体の圧縮よりも、「WebP化して配信する」部分を手軽に実現したい場合に向いています。
標準では .htaccess の書き換えルールで、ブラウザが対応している場合だけWebPを返す方式を使います。Nginxのサーバーでは自動でルールが書き込まれないため、サーバー設定を自分で追加するか、別の配信方式を選ぶ必要があります。
比較表
細かい数値ではなく、変わりにくい仕組みの違いでまとめます。
| 観点 | EWWW Image Optimizer | Imagify | ShortPixel | Smush | Converter for Media |
|---|---|---|---|---|---|
| 主な処理場所 | 自分のサーバー(有料で外部も可) | 外部サーバー | 外部サーバー | 提供元のサービス | 自分のサーバー |
| 無料版の制限 | ローカル処理なら枚数制限なし | 月ごとの処理量に上限 | 処理量に上限 | 基本機能のみ | WebPのみ |
| WebP | 対応 | 対応 | 対応 | 有料版 | 対応 |
| AVIF | 環境・プラン次第 | 対応 | 対応 | プラン・バージョン次第 | 有料版 |
| サーバー負荷 | ローカル処理時は高め | 低い | 低い | 低い | 変換時に中程度 |
| 向いているサイト | 外部送信を避けたい・画像が多い | 手軽さ重視 | 画質を細かく調整したい | 管理画面の分かりやすさ重視 | WebP配信だけ足したい |
AVIFの対応状況は、プラグインのバージョンやサーバーの画像ライブラリによって変わります。表は目安とし、使う前に自分の環境で変換できるか試してください。
次世代フォーマットの配信方式の違い
WebPやAVIFは、作るだけでなく「対応ブラウザにだけ届ける」仕組みが必要です。プラグインによって次のような方式があり、ここがトラブルの原因になりやすい部分です。
- 書き換えルール方式: サーバーの設定で、同じURLへのリクエストにWebPを返します。HTMLを変えないので互換性は高い一方、CDNやキャッシュがブラウザごとの違いを区別しないと、非対応ブラウザにWebPが届くことがあります。
- pictureタグ方式: HTML内の
imgをpicture要素に書き換え、ブラウザに選ばせます。サーバー設定は不要ですが、テーマやページビルダーのHTML構造によっては表示が崩れることがあります。 - CDN・画像配信サービス方式: 外部のCDNが自動で最適な形式を返します。手間は少ないものの、外部サービスへの依存が増えます。
CDNやページキャッシュを使っているサイトは、どの方式がそれらと両立するかを最初に確認してください。
自分に合うプラグインの選び方
- 画像の量と予算を確認する。 画像が多く無料で済ませたいなら、EWWW Image Optimizerのローカル処理が候補です。外部処理型は無料枠を超えると有料になります。
- サーバーの性能を確認する。 共用サーバーで負荷を避けたいなら、ImagifyやShortPixelなど外部処理型が向いています。
- WebP配信だけが目的か。 圧縮は足りていて次世代フォーマットだけ追加したいなら、Converter for Mediaのように役割の絞られたプラグインが扱いやすい選択です。
- サーバーの種類を確認する。 Nginxの場合、書き換えルール方式は手動の設定が必要です。pictureタグ方式やCDN方式のほうが導入しやすいことがあります。
- 1つに絞る。 画像最適化プラグインを複数有効にすると、二重圧縮で画質が落ちたり、変換処理が競合したりします。乗り換えるときは古いプラグインを無効化してから導入してください。
導入時の注意点
既存画像を一括で処理する前に、wp-content/uploads フォルダのバックアップを取っておくと安心です。元画像を残す設定があるプラグインでも、容量を節約するために無効にしていると元に戻せません。
導入後は、PageSpeed Insightsなどで画像の指摘が減っているか、ブラウザの開発者ツールで実際にWebPが配信されているか(レスポンスの種類が image/webp になっているか)を確認してください。見た目の画質も、写真の多いページで目視しておくと安心です。
まとめ
- WordPress本体でも再圧縮・縮小・遅延読み込み・WebPのアップロードは行われるため、プラグインには高い圧縮率と次世代フォーマットの変換・配信を期待します。
- 処理場所で選ぶなら、自前サーバーのEWWW Image OptimizerとConverter for Media、外部処理のImagify・ShortPixel・Smushに分かれます。
- WebP・AVIFは配信方式とサーバー(Apache・Nginx)、CDNとの相性を確認することが大切です。
- 画像最適化プラグインは1つに絞り、一括処理の前にはアップロードフォルダのバックアップを取ってください。