2026年5月21日
2026年5月21日
WordPressにPinterestタグを設定する方法|イベント計測と動作確認
WordPressにPinterestタグを設定するには、Pinterestの広告管理画面でタグを作成し、発行されたベースコードをサイトの全ページの <head> に設置したうえで、問い合わせや購入などの操作に合わせてイベントコードを追加します。WooCommerceのサイトなら公式の連携プラグインでまとめて設定できます。この記事では、サイトの作りに合わせた設置方法の選び方、イベントの追加方法、Pinterest Tag Helperなどを使った動作確認、プライバシー面の注意点を説明します。
Pinterestタグでできること
Pinterestタグは、Pinterest広告の成果を測るための計測コードです。設置すると、次のようなことができるようになります。
- 広告経由の成果の計測:Pinterestの広告を見た人やクリックした人が、サイトで購入や問い合わせをしたかを広告管理画面で確認する
- オーディエンスの作成:サイトを訪問した人や特定のページを見た人をまとめ、広告の配信対象として使う
- 配信の最適化:送られてきたイベントのデータを、Pinterest側の広告配信の最適化に使う
Pinterest広告を出稿していない段階でも、先にタグを設置してデータを貯めておくと、出稿を始めたときにオーディエンスを使えます。
設置前の準備
Pinterestタグを作成するには、Pinterestのビジネスアカウントが必要です。個人アカウントの場合は、設定からビジネスアカウントに切り替えるか、新しく作成します。
ビジネスアカウントでログインしたら、広告の管理画面でコンバージョン関連のメニューを開き、タグを作成します。作成後に表示されるベースコードには、タグを識別するID(数字の列)が含まれています。メニューの名称や配置は変更されることが多いため、見つからない場合はPinterestのビジネス向けヘルプで「Pinterestタグ」を検索して、現在の手順を確認してください(2026年10月現在)。
あわせて、Pinterestの「ウェブサイトの認証(サイトの申請)」も済ませておくと、ピンの分析や広告の運用がしやすくなります。これはタグとは別の手続きで、HTMLのメタタグや DNS のレコードでサイトの所有者であることを示すものです。
サイトの作りに合わせて設置方法を選ぶ
WooCommerceのサイト:Pinterest for WooCommerce
WooCommerceでネットショップを運営している場合は、WooCommerceが提供している「Pinterest for WooCommerce」プラグインを使う方法が適しています。WordPressの管理画面で「プラグイン」→「新規プラグインを追加」から検索してインストールし、画面の案内に沿ってPinterestのビジネスアカウントと連携します。
このプラグインは、タグの設置に加えて、商品をカートに入れた・購入したなどのイベントの送信や、商品カタログの同期にも対応しています。手作業で購入イベントのコードを書くと、金額や注文IDの受け渡しで抜け漏れが出やすいので、ネットショップではプラグインに任せた方が管理しやすくなります。連携の手順や対応機能はプラグインの更新で変わるため、設定画面の表示に従ってください。
WooCommerce以外のサイト:ヘッダーにベースコードを設置
ブログやコーポレートサイトでは、ベースコードを全ページの <head> に貼ります。ヘッダーにコードを挿入する汎用プラグインに貼り付ける方法が手軽です。管理者の閲覧を除外したい場合は、子テーマの functions.php から出力します。作業前に functions.php のバックアップを取り、以下のコードはファイルの末尾に追加してください(冒頭の <?php は重ねて書きません)。
function my_pinterest_base_code() {
// 投稿の編集権限を持つスタッフの閲覧は計測しない
if ( is_user_logged_in() && current_user_can( 'edit_posts' ) ) {
return;
}
if ( is_preview() || is_customize_preview() ) {
return;
}
?>
<!-- ここに Pinterest の管理画面からコピーしたベースコードを貼り付ける -->
<?php
}
add_action( 'wp_head', 'my_pinterest_base_code' );
wp_head はフロント側のページの <head> 内にコードを出力するフックです。親テーマの header.php に直接書き込むと、テーマの更新で消えてしまうため避けます。
Googleタグマネージャーを使っているサイト
Googleタグマネージャー(GTM)を使っている場合は、GTMのコミュニティテンプレートギャラリーにPinterestタグ用のテンプレートがあるほか、「カスタムHTML」タグにベースコードを貼る方法もあります。テンプレートを使う場合は、提供元がPinterestになっているかを確認してから追加してください。
どの方法でも、設置場所は1か所に絞ります。プラグインとGTMの両方に設置すると、ページの閲覧やイベントが二重に送られます。
イベントを追加する
ベースコードを設置すると、ページの読み込みが記録されるようになります。ページの閲覧を標準イベントの pagevisit として送る記述がベースコードに含まれているかは、発行されたコードによって異なるため、含まれていなければ追加します。広告の成果として測りたい操作は、標準イベントとして追加で送ります。主な標準イベントは次のとおりです。
signup:会員登録やメールマガジンの登録lead:問い合わせや資料請求などの見込み客の獲得addtocart:商品をカートに入れたcheckout:購入の完了search、viewcategory、watchvideo:サイト内検索、カテゴリーの閲覧、動画の視聴
例として、Contact Form 7の問い合わせフォームが送信されたときに lead イベントを送るコードを示します。Contact Form 7は送信に成功すると、ブラウザ側で wpcf7mailsent というイベントを発生させるため、これをきっかけにします。
function my_pinterest_cf7_lead() {
// Contact Form 7 が有効なときだけ出力する
if ( ! defined( 'WPCF7_VERSION' ) ) {
return;
}
?>
<script>
document.addEventListener( 'wpcf7mailsent', function () {
if ( typeof window.pintrk === 'function' ) {
window.pintrk( 'track', 'lead', {
lead_type: 'contact_form'
} );
}
}, false );
</script>
<?php
}
add_action( 'wp_footer', 'my_pinterest_cf7_lead' );
wp_footer で出力しているのは、<head> に置いたベースコードより後に読み込ませるためです。pintrk が存在するかを確かめてから呼んでいるので、管理者を除外してベースコードが出力されていないページでもエラーになりません。完了ページへ移動する形式のフォームなら、完了ページでだけイベントを送る方法も使えます。
動作確認
設置したら、ログアウトした状態かシークレットウィンドウでサイトを開き、次の方法で確認します。
- Pinterest Tag Helper:Google Chrome向けの拡張機能「Pinterest Tag Helper」を入れてサイトを開くと、読み込まれたタグのIDと、送信されたイベントの一覧が表示されます。タグが2つ表示される場合は二重設置を疑います
- 開発者ツール:ブラウザの開発者ツール(F12キー)のネットワークタブで「pinterest」と入力して絞り込み、ページの表示やフォーム送信のたびに通信が発生しているかを見ます
- 広告管理画面:タグの管理画面では、受信したイベントの状況を確認できます。反映には時間がかかることがあるため、拡張機能で送信を確かめた後、しばらく置いてから確認します
計測の精度を上げる機能
Pinterestには、ブラウザからの送信に加えて、サーバーから直接イベントを送る「コンバージョンAPI」があります。広告ブロッカーやブラウザの制限でタグが動かない場合の計測漏れを補えますが、サーバー側の実装が必要です。WooCommerceの場合は連携プラグインの設定で対応しているか確認し、それ以外のサイトではまずタグでの計測を安定させることを優先します。
また、メールアドレスをハッシュ化して送ることで計測の照合精度を上げる「拡張マッチ」という仕組みもあります。個人情報の取り扱いに関わるため、利用する場合はプライバシーポリシーへの記載を含めて社内で方針を決めてから設定してください。
プライバシーと同意への配慮
Pinterestタグは広告目的でCookieなどを使うため、地域や業種によっては事前の同意が求められます。Cookie同意バナーのプラグインや同意管理ツールで、タグを「マーケティング」などのカテゴリに分類し、同意が得られるまで実行しない設定にします。同意の要否は自社で確認し、必要に応じて専門家に相談してください。
プライバシーポリシーには、Pinterestの広告計測を利用していること、取得する情報、利用目的、オプトアウトの方法を追記しておきます。
まとめ
- Pinterestタグは、ビジネスアカウントの広告管理画面で作成し、ベースコードを全ページの
<head>に設置する - WooCommerceはPinterest for WooCommerce、それ以外はヘッダーへのコード挿入かGTMを使い、設置場所は1か所に絞る
- 成果は
leadやsignupなどの標準イベントで送り、Contact Form 7ならwpcf7mailsentをきっかけにする - Pinterest Tag Helperと開発者ツールで送信を確かめ、広告管理画面の反映は時間を置いて確認する
- 同意の取得とプライバシーポリシーへの追記を設置と同時に進める