2026年7月1日
2026年7月1日
WordPressで記事を予約投稿する方法と予約投稿に失敗するときの対処法
WordPressの予約投稿は、ブロックエディターの右側にある「公開」の日時を未来に変えて保存するだけで設定できます。指定した日時になると記事が自動で公開されます。この記事では、ブロックエディターとクラシックエディターそれぞれの設定手順、予約の変更・取り消し方、そして「予約投稿に失敗した」と表示されるときの原因と対処法までを説明します。
予約投稿の前に確認したい「タイムゾーン」
予約投稿でいちばん多いつまずきは、時刻のずれです。WordPressは「設定」→「一般」の「タイムゾーン」を基準に公開時刻を判断します。ここが初期値の「UTC+0」のままだと、日本時間で21時に予約したつもりでも、実際には9時間ずれて公開されます。
「設定」→「一般」を開き、「タイムゾーン」で「東京」を選んで「変更を保存」してください。「UTC+9」を選んでも日本では同じ結果になりますが、都市名で選んでおくほうが設定の意図が分かりやすくなります。保存後、同じ画面に表示される現在時刻が日本時間と合っているか確認します。
ブロックエディターで予約投稿する手順
- 記事を書き終えたら、画面右側の設定サイドバーで「投稿」タブを開きます。サイドバーが見えないときは、右上の歯車のようなアイコンで表示できます。
- 「公開」の項目に「今すぐ」と表示されている部分をクリックします。
- カレンダーと時刻の入力欄が開くので、公開したい日付と時刻を指定します。
- 右上のボタンが「公開」から「予約投稿」に変わったことを確認し、クリックします。
- 公開前の確認パネルが開くので、日時を見直してもう一度「予約投稿」をクリックします。
予約が完了すると、投稿一覧の該当記事に「予約済み」と表示されます。一覧の上部にある「予約済み」のリンクを押すと、予約中の記事だけを絞り込めます。
時刻は24時間表記で入力します。午後8時なら「20:00」です。午前・午後の切り替えがある表示形式の場合は、そちらも見落とさないようにしてください。
クラシックエディターで予約投稿する手順
Classic Editor プラグインを使っている場合は、右側の「公開」ボックスで設定します。
- 「すぐに公開する」の横にある「編集」をクリックします。
- 年・月・日・時・分の入力欄が表示されるので、公開日時を入力して「OK」を押します。
- 青いボタンの表示が「予約投稿」に変わったら、クリックして確定します。
「OK」を押しただけでは予約は確定しません。最後に「予約投稿」ボタンを押すところまでが必要です。
予約した記事を変更・取り消す方法
予約中の記事は、公開前ならいつでも編集できます。本文を直したら「更新」を押せば、予約日時はそのまま保たれます。
日時だけを変えたいときは、ブロックエディターの「公開」欄をもう一度クリックして日時を指定し直し、保存します。投稿一覧でタイトルにマウスを重ねると出る「クイック編集」からも日時を変更できます。
予約をやめて下書きに戻したいときは、ブロックエディターの設定サイドバーにある「下書きへ切り替え」を使います。記事は削除されず、下書きとして残ります。
なお、公開日時に過去の日付を指定して公開すると、予約にはならず、その日付の記事としてすぐに公開されます。過去の日付で記事を並べたいときに使える一方、意図せず過去日付にしてしまうと一覧の下のほうに埋もれる原因になります。
予約投稿が失敗する原因
予約時刻を過ぎても公開されず、投稿一覧に「予約投稿失敗」といった表示が出ることがあります。この原因の多くは、WordPressの予約処理の仕組みにあります。
WordPressの予約投稿は「WP-Cron」という仕組みで動いています。WP-Cronは、誰かがサイトにアクセスしたタイミングで「時刻を過ぎた予約がないか」を確認し、あれば公開処理を行います。つまり、サーバーが時刻を監視しているわけではなく、アクセスがきっかけで動きます。そのため、次のような状況で公開が遅れたり失敗したりします。
- アクセスが少ないサイトで、予約時刻の前後に誰も訪問しなかった
- ページキャッシュがサーバー側で配信され、WordPress自体の処理が動かなかった
- セキュリティプラグインやサーバーの設定で、WP-Cronが使う
wp-cron.phpへのアクセスが遮断されている - サイト全体にBasic認証をかけていて、WordPressが自分自身にアクセスできない
- wp-config.php で WP-Cron が無効化されているのに、代わりのサーバー側の定期実行が設定されていない
- プラグインのエラーやサーバーの負荷で、処理が途中で止まった
予約投稿に失敗したときの対処法
まずは手動で公開する
公開されなかった記事は、編集画面を開いて「公開」を押せば公開できます。公開日時が過去になっている場合は、そのまま公開すると予約時刻の日付で公開されます。公開した時刻を日付にしたい場合は、「公開」欄で日時を「今すぐ」に戻してから公開します。
サイトヘルスで状態を確認する
「ツール」→「サイトヘルス」を開くと、予約済みのイベントが遅れていないか、WordPressが自分自身にアクセスする「ループバックリクエスト」が正常か、といった項目が確認できます。ここに問題が出ていれば、WP-Cronが正しく動いていない可能性が高いと判断できます。
セキュリティ設定やキャッシュ設定を見直す
セキュリティプラグインやサーバーのWAF(不正アクセス防止機能)で wp-cron.php が遮断されていないかを確認します。Basic認証をかけている場合は、wp-cron.php だけ認証の対象から外す方法があります。設定方法はサーバー会社によって異なるため、マニュアルを確認してください。
サーバーの定期実行(cron)を使う
アクセスの少ないサイトで確実性を高めたい場合は、レンタルサーバーの管理画面にある「cron設定」などの機能で、wp-cron.php を5分〜15分おきに実行する方法があります。この場合、wp-config.php に次の1行を追加して、アクセス時のWP-Cronを止めます。
define( 'DISABLE_WP_CRON', true );
この行だけを追加してサーバー側の定期実行を設定し忘れると、予約投稿はまったく動かなくなります。wp-config.php を編集する前にはファイルのバックアップを取り、サーバー側の設定を済ませてから追加してください。
プラグインで補う
サーバー設定に触れたくない場合は、公開されなかった予約記事を検知して公開してくれるプラグインを使う方法もあります。「Missed Scheduled Posts Publisher」などが知られています。導入前に、最終更新日や現在のWordPressとの互換性を確認してください。
予約投稿を使うときのコツ
予約したら、投稿一覧の「予約済み」で日時を一度見直す習慣をつけると、日付の入力ミスに気づけます。また、アイキャッチ画像やカテゴリー、パーマリンク(URL)は予約前に設定を済ませておきます。公開後にURLを変えると、SNSで共有されたリンクが切れる原因になります。
画面の表記は WordPress のバージョンによって変わることがあります(2026年10月現在の標準的な画面にもとづいています)。
まとめ
- 予約投稿は、エディターの「公開」日時を未来に変えて「予約投稿」を押せば設定できます。
- 先に「設定」→「一般」のタイムゾーンを「東京」にしておかないと、公開時刻がずれます。
- 予約の変更は日時の指定し直しかクイック編集、取り消しは「下書きへ切り替え」で行えます。
- 予約投稿の失敗は、アクセスをきっかけに動く WP-Cron の仕組みが主な原因です。手動公開、サイトヘルスの確認、サーバーcronの設定、プラグインの順に対処します。