2026年7月12日

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WordPressのHow-Toスキーマは今も設定すべきか:リッチリザルト終了後に手順記事のSERP表示を整える方法

How-To スキーマ(HowTo の構造化データ)を設定しても、現在の Google 検索ではリッチリザルトとしての手順表示は出ません。Google は 2023年に How-To リッチリザルトの表示を段階的に終了しており、手順記事の検索結果での見え方を良くしたいなら、HowTo のマークアップより、タイトル、説明文、見出しと番号付きリスト、画像や動画の扱いを整えるほうが効果的です。この記事では、How-To スキーマの現状、既存マークアップの扱い方、WordPress サイト内で HowTo が出力されているかの調べ方、そして手順記事の SERP 表示を整える具体的な方法を説明します。

How-To リッチリザルトに何が起きたか

How-To リッチリザルトは、手順を説明するページに HowTo の構造化データを付けると、検索結果に手順の一覧や画像が表示されることがある機能でした。WordPress でも SEO プラグインの How-to ブロックで手軽に設定できたため、多くの手順記事に導入されました。

Google は 2023年8月に、検索結果を簡潔にする目的で How-To リッチリザルトをデスクトップのみに縮小すると発表し、その後まもなくデスクトップでも表示を終了しました。それに伴い、How-To に関する Search Console のレポートや、リッチリザルト テストでの How-To の判定も提供されなくなっています(2026年10月現在)。

つまり、「How-To スキーマを設定して SERP 表示を強化する」という手法は、Google 検索に関しては成り立たなくなりました。似た趣旨の解説を見かけた場合は、公開日が 2023年より前でないかを確認してください。

なお、同じ時期に FAQ のリッチリザルトも対象が大きく絞られましたが、FAQ は一部のサイトでは今も表示される点で How-To とは扱いが異なります。この記事では FAQ ではなく、手順記事に絞って説明します。

既存の HowTo マークアップは削除すべきか

Google は、使われなくなった構造化データが残っていても、検索での評価に悪影響はないという立場をとっています。HowTo は schema.org の語彙としては今も存在しており、Google 以外のサービスが読み取る可能性もあります。そのため、既存記事のマークアップを一斉に削除する必要はありません。

ただし、次のような場合は整理を検討する価値があります。

  • How-to ブロックを使い続けるためだけに、特定の SEO プラグインから乗り換えられない
  • テーマとプラグインの両方が HowTo を出力していて、ページの構造化データが重複・肥大化している
  • How-to ブロックの見た目がサイトのデザインと合わず、通常の見出しとリストで書き直したい

記事を書き直すときは、ブロックを削除する前に記事をバックアップし、手順の文章や画像が失われないよう、通常の見出し・リスト・画像ブロックに移し替えてから削除します。ブロックを消すと本文の手順そのものも消える点に注意してください。

サイト内で HowTo が出力されているかを調べる

まず、どの記事に HowTo のマークアップが含まれているかを把握します。

公開中の1ページを調べるなら、ページのソースを表示して HowTo を検索するのが手早い方法です。コマンドで確認する場合は次のようにします。

curl -s https://example.com/sample-howto-post/ | grep -oE '"@type": ?"HowTo"'

何も表示されなければ、そのページは HowTo を出力していません。テーマやプラグインが JSON-LD を整形して出力している場合は、空白の入り方が異なることがあるので、見つからないときはソースを目視でも確認してください。

サイト全体で How-to ブロックを使っている投稿を洗い出すには、WP-CLI で投稿本文を検索します。データベースを読むだけのクエリですが、本番環境で実行する前に念のためバックアップを取っておくと安心です。

wp db query "SELECT ID, post_title FROM $(wp db prefix)posts WHERE post_status = 'publish' AND (post_content LIKE '%wp:yoast/how-to-block%' OR post_content LIKE '%wp:rank-math/howto-block%')"

上の条件は、Yoast SEO の How-to ブロック(yoast/how-to-block)と Rank Math の HowTo ブロック(rank-math/howto-block)を想定しています。ブロックの名前はプラグインやバージョンによって異なる場合があり、上の条件で拾えないこともあります。1件開いてコードエディターで実際のブロック名を確かめ、LIKE の条件をそれに合わせて調整してください。

手順記事の SERP 表示を整える方法

HowTo のリッチリザルトがなくなっても、手順記事が検索結果でどう見えるかは、ページの作り方である程度整えられます。ここで挙げるのはいずれも Google の公式ドキュメントで説明されている基本で、順位や表示形式を保証するものではありません。

タイトルを「何ができるか」が分かる形にする

検索結果の見出し(タイトルリンク)は、主に title 要素やページの主見出しから作られます。「〇〇の手順」だけでなく、対象と結果が分かるように書くと、検索した人が自分の目的に合うか判断しやすくなります。WordPress では投稿タイトル、または SEO プラグインの SEO タイトル欄で設定します。極端に長いタイトルや、キーワードを繰り返しただけのタイトルは、Google によって書き換えられることがあります。

説明文と冒頭段落で結論を示す

スニペット(説明文)は、メタディスクリプションか、ページ本文の一部から Google が選んで表示します。メタディスクリプションには「何の作業を、どんな前提で、何ステップで行うか」を簡潔に書き、本文の冒頭2〜3文でも同じ内容を示しておくと、どちらが使われても要点が伝わります。

手順は見出しと番号付きリストで書く

手順を画像だけで説明したり、1つの段落に詰め込んだりすると、読者にも検索エンジンにも構造が伝わりにくくなります。

  • 大きな工程ごとに h2・h3 の見出しを立てる
  • 工程内の操作は番号付きリスト(リストブロックの番号付き)で順に書く
  • 各手順の後に「ここでこう表示されれば成功」という確認の文を添える

この形は、検索結果で強調スニペットとして手順の一部が抜き出される場合にも、内容が正しく読み取られやすい構造です。ただし、強調スニペットに選ばれるかどうかは Google の判断で、マークアップで指定することはできません。

画像と動画を補助として使う

手順ごとの画像には、何を示しているかが分かる代替テキストを付けます。画像検索や、ページ内容の理解に役立ちます。手順を動画でも解説している場合は、動画の構造化データ(VideoObject)は現在もサポートされており、動画を主体とするページでは検索結果に動画として表示される可能性があります。動画の中の区切り(キーモーメント)を示す方法も公式ドキュメントで説明されているので、動画を作る場合は確認してみてください。

記事全体の構造化データは基本を押さえる

手順記事にも、記事であることを示す Article 系の構造化データや、パンくずリスト(BreadcrumbList)は引き続き使えます。多くの SEO プラグインはこれらを自動で出力するため、新たに手で追加するより、プラグインの設定で正しく出力されているかを確認するほうが先です。

まとめ

  • How-To リッチリザルトは 2023年に Google 検索で表示が終了しており、HowTo スキーマで SERP 表示を強化することはできない
  • 既存の HowTo マークアップは残しても悪影響はないとされるが、プラグイン依存や重複が問題なら、バックアップのうえで通常のブロックへ移し替えて整理する
  • 出力の有無はページのソース、サイト全体は WP-CLI による本文検索で把握できる
  • 手順記事の見え方は、タイトル、説明文と冒頭段落、見出しと番号付きリスト、画像の代替テキスト、動画の構造化データで整える
  • いずれも表示形式や順位を保証するものではなく、読者が手順を追いやすいページにすることが前提

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