2026年9月15日

2026年9月15日

WordPressのタグ・カテゴリーページはインデックスさせるべきか:noindexの判断基準と設定方法

WordPress のカテゴリーページは、記事が十分にあり説明文で内容を補えるならインデックスさせ、記事が 1〜2 件しかないタグページは noindex にする、というのが多くのサイトで無理のない方針です。この記事では、その判断の根拠、SEO プラグインとコードそれぞれでの設定方法、サイトマップとの整合、設定後に Search Console で確かめる手順までを説明します。

タグ・カテゴリーページがインデックスで問題になる理由

WordPress は、カテゴリーやタグを作るたびに /category/スラッグ/ や /tag/スラッグ/ のようなアーカイブページを自動で作ります。これらのページには固有の本文がなく、該当する記事の抜粋が並ぶだけです。そのため、次のような状態になりやすくなります。

  • 中身の薄いページが大量にできる:記事ごとに思いつきでタグを付けていると、記事が 1 件しかないタグページが数百できます。検索エンジンから見ると、ほぼ同じ一覧が並ぶ価値の低いページです。
  • ページ同士が重複する:「WordPress」カテゴリーと「wordpress」タグ、「SEO」タグと「SEO対策」タグのように、同じ記事が並ぶ一覧が複数できます。
  • クロールの手間がかかる:中規模以上のサイトでは、アーカイブの 2 ページ目以降も含めて、検索エンジンが巡回するページ数が増えます。

一方で、カテゴリーページは「そのテーマの記事をまとめて読みたい人」にとっては便利な入口です。整理されたカテゴリーページが「WordPress セキュリティ」のような広めの語で検索結果に出ることもあります。つまり、一律に noindex にするのも、一律にインデックスさせるのも最適ではありません。

インデックスさせるかどうかの判断基準

カテゴリーはインデックスを基本に考える

カテゴリーはサイトの構造そのものなので、次の条件を満たすならインデックスさせて問題ありません。

  • そのカテゴリーに属する記事が継続的に増えている(目安として 5 件以上)
  • カテゴリーの説明文を書いて、一覧の上に表示できる
  • 他のカテゴリーと内容の重なりが小さい

説明文は「カテゴリー」の編集画面にある「説明」欄に書きます。テーマによっては、アーカイブページの上部に the_archive_description() で表示されます。表示されない場合は、テーマのアーカイブテンプレートを確認してください。数行でも「このカテゴリーで何が分かるか」が書かれていると、記事一覧だけのページより固有の内容になります。

タグは「記事数が少ないものは noindex」が無難

タグは横断的な目印として付けるものなので、記事数がばらつきやすく、薄いページの主な発生源になります。次のどちらかの方針を選ぶとよいでしょう。

  1. タグページをすべて noindex にする:タグを付ける基準がなく、数が多いサイト向け。設定が単純で管理が楽です。
  2. 記事数が一定以下のタグだけ noindex にする:タグを厳選して運用しているサイト向け。後述のコードで実現できます。

どちらにしても、noindex は「検索結果に出さない」という指示であり、ページ自体は残ります。サイト内の回遊用リンクとしてタグを使い続けることはできます。

noindex より先にやるべき整理

重複したタグや、ほぼ使われていないタグが多い場合は、noindex で隠すより整理するほうが効果的です。「投稿 → タグ」の一覧は「数」の列で並べ替えられるので、記事数の少ないタグを洗い出せます。似たタグは片方に統合し、不要なタグは削除します。削除したタグの URL が外部からリンクされている場合は、関連するカテゴリーへ 301 リダイレクトしておくと、訪問者が 404 にたどり着くのを防げます。タグの削除は元に戻せないため、作業前にデータベースのバックアップを取ってください。

SEO プラグインで noindex を設定する

すでに SEO プラグインを使っているなら、まずプラグインの設定で対応します。コードと併用すると robots メタタグの出力が競合することがあるため、どちらか一方に決めてください。

  • Yoast SEO:「Yoast SEO → 設定」の中にあるタクソノミー(カテゴリー・タグ)の項目で、検索結果に表示するかどうかを切り替えます。個別のタグの編集画面でも上書きできます。
  • All in One SEO(AIOSEO):「検索の外観」のタクソノミー設定で、カテゴリー・タグそれぞれの robots 設定を変更できます。
  • SEO SIMPLE PACK:「SEO PACK → 一般設定」のアーカイブページに関する項目で、カテゴリー・タグのアーカイブを noindex にする設定があります。

画面の名称や配置はバージョンによって変わります(2026年10月現在)。項目が見つからない場合は、プラグインの設定画面で「タクソノミー」「アーカイブ」「noindex」などの語を探してください。

コードで noindex を設定する

SEO プラグインを使っていない場合は、WordPress 5.7 で追加された wp_robots フィルターを使います。このフィルターはコアが出力する robots メタタグの内容を配列で受け取るので、条件に応じて noindex を追加するだけで済みます。子テーマの functions.php か、独自プラグインに書いてください。

タグページをすべて noindex にする

add_filter( 'wp_robots', function ( $robots ) {
    if ( is_tag() ) {
        $robots['noindex'] = true;
        $robots['follow']  = true;
    }
    return $robots;
} );

follow を指定しているのは、ページは検索結果に出さなくても、そこから各記事へのリンクはたどってもらうためです。

記事数が少ないタグだけ noindex にする

add_filter( 'wp_robots', function ( $robots ) {
    if ( is_tag() ) {
        $term = get_queried_object();
        // 記事が 5 件未満のタグは検索結果に出さない
        if ( $term instanceof WP_Term && $term->count < 5 ) {
            $robots['noindex'] = true;
            $robots['follow']  = true;
        }
    }
    return $robots;
} );

$term->count には公開済みの投稿数が入ります。しきい値の 5 はサイトの規模に合わせて調整してください。カテゴリーにも同じ考え方を当てはめたい場合は、is_tag() を is_category() に置き換えた条件を追加します。

つまずきやすい点

  • robots.txt でブロックしない:robots.txt でタグページへのクロールを禁止すると、検索エンジンは noindex の指示を読めなくなります。すでにインデックスされたページが残り続ける原因になるので、noindex とクロール禁止は併用しません。
  • 2 ページ目以降の扱い:アーカイブの /page/2/ 以降の canonical を 1 ページ目に向ける設定は避けます。各ページに固有の URL があるため、canonical はそれぞれ自分自身を指すのが基本です。
  • キャッシュ:ページキャッシュを使っているサイトでは、設定を変えてもキャッシュを削除するまで古い robots タグが配信されます。

サイトマップを noindex の方針に合わせる

WordPress 5.5 以降は、/wp-sitemap.xml にコア標準の XML サイトマップが出力され、カテゴリーとタグの一覧も含まれます。noindex にしたページをサイトマップで「インデックスしてほしい URL」として送るのは矛盾した指示になるので、タグをすべて noindex にした場合はサイトマップからも外します。

add_filter( 'wp_sitemaps_taxonomies', function ( $taxonomies ) {
    unset( $taxonomies['post_tag'] );
    return $taxonomies;
} );

SEO プラグインを使っている場合は、プラグインのサイトマップが優先され、noindex にしたタクソノミーは自動でサイトマップから外れることが多いです。設定後に実際のサイトマップを開き、タグの URL が残っていないか見ておきます。

設定後の確認方法

設定が反映されたかどうかは、次の順に確かめます。

  1. ページのソースを見る:ログアウトした状態(またはシークレットウィンドウ)でタグページを開き、ソースに <meta name='robots' content='noindex, follow'> のような行があるか確認します。ログイン中はキャッシュが効かないため、ログアウト状態で見ることが大切です。
  2. Search Console の URL 検査:対象のタグページの URL を検査し、ライブテストで noindex が検出されるか確認します。
  3. ページのインデックス登録レポート:数週間後に、noindex によって除外されたページとしてタグページが計上されているかを見ます。すぐに検索結果から消えるわけではなく、再クロールされた順に反映されます。

逆に、インデックスさせたいカテゴリーページが「クロール済み - インデックス未登録」のまま増えない場合は、説明文が無い、記事が少ない、他のカテゴリーと重複している、といった中身の問題を疑います。

まとめ

  • カテゴリーは記事数と説明文があればインデックス、記事の少ないタグは noindex が無理のない方針です。
  • noindex の前に、重複タグの統合や不要タグの削除で数を減らすほうが効果的です。
  • 設定は SEO プラグインかコード(wp_robots フィルター)のどちらか一方で行います。
  • noindex にしたページは robots.txt でブロックせず、サイトマップからも外します。
  • 反映はソースの robots タグと Search Console の URL 検査で確かめます。

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