2026年6月16日
2026年6月16日
WordPressで動画を投稿に埋め込む方法(YouTube・Vimeo・動画ファイル/標準機能)
WordPressの投稿に動画を載せる方法は、YouTubeやVimeoの動画なら「URLを貼り付けるだけ」、自分で撮った動画ファイルなら「動画」ブロックでアップロード、の2通りです。どちらもプラグインは不要で、ブロックエディターの標準機能だけで設定できます。この記事では、それぞれの手順と設定項目、どちらを選ぶべきかの判断基準、表示や再生がうまくいかないときの対処を説明します。
2つの方法と使い分け
- 動画サービスの埋め込み(YouTube・Vimeoなど):動画は動画サービス側に置いたまま、記事には再生プレーヤーだけを表示します。サーバーの容量や通信量をほとんど使わず、画質の自動調整も動画サービスが行ってくれます。
- 動画ファイルのアップロード(動画ブロック):動画ファイルを自分のWordPressに保存して再生します。広告や関連動画が出ず、見た目を自分で管理できますが、ファイル容量と通信量はサーバーの負担になります。
長い動画や多くの人に見てもらいたい動画は動画サービスの埋め込み、数秒〜数十秒の短い説明動画や背景的な動画はアップロード、と考えると選びやすくなります。
YouTube・Vimeoの動画を埋め込む
WordPressには、対応サービスのURLを貼るだけでプレーヤーに変換する仕組み(oEmbed)が標準で入っています。
URLを貼り付ける方法
- YouTubeで動画を開き、「共有」ボタンからURLをコピーします(ブラウザのアドレスバーのURLでも構いません)。
- 投稿の編集画面で新しい段落を作り、URLだけを1行で貼り付けます。
- 自動的に「YouTube」の埋め込みブロックに変わり、エディター上にプレーヤーが表示されます。
Vimeoも同じ手順で埋め込めます。URLの前後に文字があったり、URLにリンクが設定されていたりすると変換されないため、URLだけを単独の行に貼るのがポイントです。
ブロックから追加する方法
左上の「+」(ブロック挿入ツール)で「YouTube」や「Vimeo」を検索してブロックを追加し、表示された入力欄にURLを貼って「埋め込み」を押す方法もあります。貼り付けで変換されないときはこちらを試してください。
埋め込みブロックの設定
埋め込みブロックを選ぶと、ツールバーで配置(幅広・全幅など、テーマが対応している場合)を変えられ、ブロックの下にキャプションを入力できます。設定サイドバーには、小さな画面で縦横比を保ったまま縮小するための項目があり、通常はオンのままで構いません。
再生開始位置などの細かい指定は、動画サービス側の共有機能(開始位置を指定してコピーするなど)で作ったURLを使うと反映される場合があります。
動画ファイルをアップロードして載せる
動画ブロックの追加手順
- 「+」から「動画」ブロックを追加します。
- 「アップロード」でパソコンの動画ファイルを選ぶか、「メディアライブラリ」から既存の動画を選びます。
- アップロードが終わるとエディター上にプレーヤーが表示されます。保存してプレビューで再生を確認します。
主な設定項目
動画ブロックを選ぶと、設定サイドバーに再生方法の項目が表示されます(項目名はバージョンにより多少異なります)。
- 自動再生:ページを開いたときに再生を始めます。
- ループ:最後まで再生したら最初に戻ります。
- ミュート:音を消した状態で再生します。
- 再生コントロール:再生ボタンや音量などの操作部を表示します。通常はオンにします。
- インライン再生:スマートフォンで全画面に切り替わらず、記事の中で再生します。
- プリロード:ページを開いた時点で動画をどこまで読み込むかを決めます。ページを軽く保つなら「なし」や「メタデータ」が向いています。
- ポスター画像:再生前に表示する画像です。指定しないと黒い画面や最初のコマになることがあるため、内容が伝わる画像を設定しておくと見栄えがよくなります。
自動再生にはミュートが必要
多くのブラウザは、音が出る動画の自動再生を止める仕組みを持っています。自動再生をオンにしても再生されない場合は、ミュートも一緒にオンにしてください。スマートフォンで記事内に自動再生させたいときは、インライン再生もオンにします。音を聞かせたい動画は、自動再生ではなく再生ボタンで始めてもらうほうが確実です。
ファイル形式と容量
もっとも多くのブラウザで再生しやすいのは MP4 形式(映像 H.264・音声 AAC)です。iPhoneで撮影した動画は、設定によっては一部のブラウザで再生しにくい形式で保存されていることがあるため、再生できないときは動画編集ソフトなどで MP4 に書き出し直します。
アップロードできるファイルの大きさには上限があり、「メディア」→「新規追加」の画面で最大アップロードサイズを確認できます。上限はサーバーのPHP設定で決まっていて、多くのレンタルサーバーでは管理パネルから変更できます。変更方法はサーバー会社のマニュアルを確認してください。ただし上限を大きく上げるより、解像度やビットレートを下げてファイル自体を小さくするほうが、表示速度の面でも有利です。
クラシックテーマ・ブロックテーマでの違い
ブロックの操作は共通ですが、埋め込み動画のスマートフォン表示に差が出ることがあります。ブロックテーマは埋め込みの縦横比を保つ表示に標準で対応しています。クラシックテーマの場合、テーマがこの機能(レスポンシブ埋め込み)に対応していないと、スマートフォンで動画がはみ出したり、縦長につぶれたりすることがあります。その場合はテーマを最新版に更新するか、テーマの開発元に対応状況を確認します。
旧来のクラシックエディターでも、URLを1行で貼れば同じように埋め込まれます。動画ファイルは「メディアを追加」から挿入でき、本文には のショートコードが入ります。
表示速度とプライバシーの考え方
動画は記事の中でもっとも重い要素の1つです。WordPressは埋め込みの読み込みを、画面に近づくまで遅らせる仕組み(遅延読み込み)を標準で使っていますが、1つの記事に何本も埋め込むと表示が遅くなりがちです。必要な動画に絞り、記事の冒頭付近に置くのは本当に見てほしい1本だけにすると、読み込みの負担を抑えられます。
また、YouTubeなどの埋め込みプレーヤーは、表示した時点で動画サービス側に閲覧情報が送られ、Cookieが使われる場合があります。サイトのプライバシーポリシーに外部サービスの埋め込みについて記載しておくと、訪問者に説明できます。
うまくいかないときの確認ポイント
- URLが文字のまま表示される:URLが単独の行になっているか、リンクが付いていないかを確認します。埋め込みブロックから追加し直す方法も有効です。
- 埋め込めなかったという趣旨のメッセージが出る:動画が非公開になっている、投稿者が埋め込みを許可していない、URLが誤っている、といった原因が考えられます。動画サービスで公開設定を確認してください。
- アップロード中にエラーになる:ファイルが最大アップロードサイズを超えているか、処理に時間がかかりすぎている可能性があります。ファイルを圧縮してから再度試します。
- 動画ファイルが再生されない:形式やコーデックがブラウザに対応していない可能性があります。MP4(H.264)で書き出し直して試します。
- 自動再生されない:ミュートがオンになっているか確認します。
- 変更が反映されない:キャッシュ系プラグインのキャッシュを削除し、ブラウザを再読み込みします。
画面の表記や設定項目は WordPress のバージョンによって変わることがあります(2026年10月現在)。
まとめ
- YouTube・Vimeoの動画は、URLを単独の行に貼るだけで埋め込めます。
- 自分の動画ファイルは「動画」ブロックでアップロードし、ポスター画像や再生方法を設定します。
- 自動再生にはミュートが必要で、スマートフォンではインライン再生も合わせて設定します。
- 動画は重いため、本数を絞り、ファイルは MP4 で小さめに書き出すのが安全です。