2026年9月2日

2026年9月2日

Yoast SEOでFacebook・X(旧Twitter)のOGPを設定する手順

Yoast SEOを入れているなら、OGP(Open Graph)とXのカード用タグはプラグインの設定だけで出力できます。この記事では、サイト全体の既定値の決め方、記事ごとのタイトル・説明文・画像の指定、そしてシェアしたときに意図どおり表示されないときの確かめ方までを順に説明します。OGPを手書きのコードで追加する必要はなく、むしろテーマや他のプラグインとの二重出力を防ぐことが作業の中心になります。

OGPで何が決まるのか

OGPは、記事のURLがSNSやチャットアプリに貼られたときに表示される「タイトル・説明文・画像」を指定するためのmetaタグです。Facebookは og:title、og:description、og:image などを読み取り、Xは twitter:card でカードの形を判断したうえで、twitter: 系のタグが無い項目は og: 系のタグを代わりに使います。LINEやSlackなども多くは og: 系を参照します。

OGPは検索順位を直接上げるものではありません。ただ、シェアされたときの見え方はクリックされるかどうかに関わるため、記事の顔として整えておく価値があります。

作業前の準備

  • Yoast SEOを最新版に更新し、ステージング環境で設定を試してから本番に反映する
  • テーマ(特に国内の多機能テーマ)や、Jetpackなどの別プラグインがOGPを出力していないか確認する
  • サイト共通で使う既定のOGP画像を1枚用意する(横1200×縦630px前後、横長の比率1.91:1が目安)

Yoast SEOの管理画面は、2023年ごろから新しい設定画面に移行し、項目の場所や名称がそれ以前の解説記事と異なります。以下では目的ごとに説明し、画面上の名称は目安として書いています(2026年10月現在)。

サイト全体の設定

OGPとXカードの出力を有効にする

Yoast SEOの設定画面には、サイトで使う機能をオン・オフする一覧があり、その中にOpen Graphのデータと、Xのカード用データの出力を切り替える項目があります。どちらも通常は既定で有効です。過去に誰かが無効にしていないか、まず確認してください。ここが無効になっていると、記事ごとに画像を設定しても og: 系のタグは出力されません。

既定のOGP画像を設定する

サイトの基本情報を設定する画面で、サイト全体の既定画像を指定できます。アイキャッチ画像も本文中の画像も無い記事では、この画像が使われます。ロゴだけの正方形画像はカードで小さく切り取られて見栄えが悪くなりやすいので、横長の画像を用意するのがおすすめです。

組織・人物とSNSアカウントを登録する

サイトの運営者が組織か個人かを選ぶ画面では、FacebookページやXアカウントなどのURLも登録できます。この情報は主に構造化データ(Schema)で使われ、OGPのタグそのものの見え方を大きく変えるものではありません。とはいえ運営者情報を整える意味で入力しておくと、Xのアカウント名が関連タグに使われることもあります。

ホーム・投稿タイプごとの既定値

トップページや、投稿タイプ・アーカイブごとに、SNS用のタイトル・説明文・画像の既定値を設定できる画面もあります。記事ごとに入力しない場合の基本形をここで決めておくと、更新のたびに入力する手間が減ります。タイトルにはサイト名などの変数(スニペット変数)が使えます。

記事ごとに設定する

投稿編集画面のYoast SEOの欄(ブロックエディタではサイドバーとエディタ下部のメタボックス)に、SNSでの表示を設定する項目があります。Facebook向けとX向けで、タイトル・説明文・画像をそれぞれ指定できます。

ここが空欄の場合、Yoast SEOは概ね次の順で値を決めます。

  1. 記事ごとのSNS用の入力値
  2. 検索結果用に入力したSEOタイトル・メタディスクリプション
  3. 投稿タイプごとの既定値
  4. 画像については、アイキャッチ画像 → 本文中の画像 → サイト全体の既定画像

すべての記事に入力する必要はありません。アイキャッチ画像をきちんと設定し、メタディスクリプションを書いていれば、多くの場合はそれで十分なOGPになります。SNSでの拡散を狙う記事だけ、SNS向けに短く印象的なタイトルや、文字入りの専用画像を設定する、という使い分けが現実的です。

X向けの欄を空にしておくと、Facebook向けの値やOGPの値が使われます。XとFacebookで別の画像にしたい特別な理由がなければ、片方だけ設定すれば足ります。

正しく出力されているか確認する

ページのHTMLを見る

まず、記事を公開状態(またはプレビューではなく実URL)で開き、ページのソースを表示して og: と twitter: を検索します。コマンドラインが使えるなら次の方法が手早いです。

curl -s https://example.com/sample-post/ | grep -E 'property="og:|name="twitter:'

確認したいのは、og:title や og:image が1組だけ出ていることです。同じタグが2組出ている場合は、テーマや別プラグインとの二重出力です。

二重出力を解消する

テーマのSEO設定やOGP設定にオン・オフの項目があれば、そちらを止めてYoast SEOに一本化します。Jetpackは、Yoast SEOのようなSEOプラグインを検知すると自らのOGP出力を止めるのが通常の動きですが、それでも重複する場合は子テーマの functions.php で止める方法があります。

<?php
// Jetpack の Open Graph タグ出力を止める(Yoast SEO に一本化するため)
add_filter( 'jetpack_enable_open_graph', '__return_false' );

header.php に誰かが手書きした og: タグが残っている例もよくあります。テーマを直接編集している場合は、更新で消えるため、子テーマに移してから整理してください。

Facebookのキャッシュを更新する

Facebookは一度読み取ったOGPを一定期間キャッシュします。画像を差し替えても古い画像が出る場合は、Meta for Developersの「シェアデバッガー」にURLを入力し、再取得(Scrape Again)を実行すると最新の情報を読み直させられます。デバッガーで fb:app_id が無いという警告が出ることがありますが、通常のシェア表示には影響しないため、気にしなくて構いません。

Xでの確認

Xは以前、カードの表示を確かめる専用ツールを提供していましたが、現在はプレビュー機能が縮小されています。実際の投稿作成画面にURLを貼り、表示されるカードで確認するのが手堅い方法です。Xも結果をキャッシュするため、反映まで時間がかかることがあります。Xの仕様は変更が多いため、うまく表示されない場合はX Developer Platformのカードに関するドキュメントで最新の条件を確認してください。

よくあるつまずき

  • 画像が表示されない:画像URLがhttpのまま、ファイルサイズが大きすぎる、ログイン必須の場所にある、WAFやセキュリティプラグインがSNSのクローラーをブロックしている、などが主な原因です。シェアデバッガーのエラー表示が手がかりになります。
  • 古いタイトルが出る:キャッシュプラグインが古いHTMLを返していないかを確認し、ページキャッシュを削除してからシェアデバッガーで再取得します。
  • 会員限定ページで表示されない:SNSのクローラーはログインしていないため、ログインが必要なページのOGPは読めません。

まとめ

  • OGPとXカードの出力はYoast SEOのサイト機能の設定で有効にし、既定画像は横長(1.91:1前後)で用意する
  • 記事ごとの入力は必須ではなく、アイキャッチ画像とメタディスクリプションが整っていれば多くの場合は十分
  • 公開後は og: タグが1組だけ出ているかを確認し、テーマや他プラグインとの二重出力をなくす
  • 画像の差し替えが反映されないときは、ページキャッシュの削除とFacebookのシェアデバッガーでの再取得を行う
  • 画面の名称やXの仕様は変わりやすいため、迷ったら公式ドキュメントで最新情報を確認する

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