2026年9月1日
2026年9月1日
WordPressとActiveCampaignを連携する方法(フォーム・サイトトラッキング・WooCommerce)
WordPressとActiveCampaign(メール配信とマーケティングオートメーションのサービス)をつなぐ方法は、主に「公式のWordPressプラグインでフォームとサイトトラッキングを設置する」「WooCommerceなら公式のWooCommerce用プラグインで顧客・注文データを同期する」「既存のフォームプラグインの連携機能を使う」の3つです。この記事では、目的に合わせた方法の選び方と、それぞれの設定の流れ、動作確認、つまずきやすい点、メール配信の同意まわりの注意を説明します。
どの方法を選ぶか
ActiveCampaignとの連携は、サイトの目的によって入口が変わります。
- メルマガ登録や問い合わせを集めたい:公式のWordPressプラグインで、ActiveCampaignで作ったフォームをページに置く
- 訪問者の閲覧行動をオートメーションに使いたい:サイトトラッキングを有効にする(公式プラグインから設定できるほか、トラッキングコードを直接入れる方法もある)
- ECサイトで購入者や注文情報を使いたい:WooCommerce用の公式プラグインで顧客・注文・カート放棄などのデータを同期する
- すでにContact Form 7やGravity Formsで運用している:フォームプラグイン側のActiveCampaign連携アドオンや、連携サービスで送信内容を送る
複数を組み合わせることもできます。たとえば「フォームは公式プラグイン、ECデータはWooCommerce用プラグイン」という構成は一般的です。
事前に用意するもの
- ActiveCampaignのアカウントと、連携に使うAPIのURLとAPIキー(ActiveCampaignの設定画面の開発者向け項目で確認できます)
- WordPressの管理者権限
- WooCommerceと連携する場合は、WooCommerceが最新に近い状態で動いていること
- サイトのバックアップと、プライバシーポリシーの更新案
APIキーはアカウントを操作できる強い権限を持つ情報です。社外の人に送ったり、ページ内やテーマのファイルに書いたりせず、プラグインの設定画面にだけ入力してください。ActiveCampaignの画面構成や項目名は更新で変わることがあります(2026年10月現在)。以下は大まかな位置で説明しています。
方法1:公式プラグインでフォームを設置する
WordPressの管理画面で「プラグイン」→「新規追加」を開き、ActiveCampaignが提供している公式プラグインを検索してインストール・有効化します。似た名前の第三者製プラグインもあるため、作者がActiveCampaign本体であるかを確かめてください。
設定の流れは次のとおりです。
- ActiveCampaign側で、登録フォームを作成する(項目、登録先のリスト、送信後のメッセージなどを決める)
- WordPressのプラグイン設定画面で、APIのURLとAPIキーを入力して接続する
- 接続後、ActiveCampaignのフォームを選び、ブロックやショートコードで固定ページ・投稿・ウィジェットに配置する
- プレビューで表示と送信を確認する
フォームの項目や見た目はActiveCampaign側で管理するため、変更はActiveCampaignの画面で行います。WordPress側に反映されない場合は、ページキャッシュを削除してから確かめてください。
プラグインを使わずに、ActiveCampaignのフォーム画面で取得できる埋め込みコードを「カスタムHTML」ブロックに貼り付ける方法もあります。この場合、unfiltered_html 権限を持たないユーザー(単一サイトでは投稿者以下、マルチサイトではスーパー管理者以外)が保存するとscriptタグが取り除かれるため、作業するユーザーの権限に注意します。
方法2:サイトトラッキングを有効にする
サイトトラッキングを使うと、フォーム登録やメールのリンククリックで身元が分かったコンタクトについて、どのページを見たかがActiveCampaignに記録されます。「料金ページを見た人にフォローのメールを送る」といったオートメーションの条件に使えます。
設定のポイントは次のとおりです。
- ActiveCampaign側の設定で、トラッキングするドメインを許可リストに登録する。登録していないドメインの閲覧は記録されません
- 公式プラグインの設定でサイトトラッキングを有効にするか、ActiveCampaignで表示されるトラッキングコードをヘッダー挿入プラグインやGoogle タグ マネージャーで全ページに入れる
- 設置はどちらか1つにする。プラグインとGTMの両方で入れると重複の原因になります
確認するときは、ログアウトした状態でサイトを開き、開発者ツールの「ネットワーク」タブで「activecampaign」などと絞り込んで、トラッキング用の通信が出ているかを見ます。そのうえで、テスト用のメールアドレスでフォーム登録し、ActiveCampaignのそのコンタクトの活動履歴にページ閲覧が並ぶかを確認します。
方法3:WooCommerceと連携する
WooCommerceを使っている場合は、ActiveCampaignが提供しているWooCommerce用の公式プラグインを使います。接続すると、主に次のデータがActiveCampaignへ送られるようになります。
- 購入者の情報(コンタクトとしての登録・更新)
- 注文の情報(購入した商品や金額など)
- カート放棄の情報(カートに入れたまま購入しなかった状態)
これらを使って、購入後のフォローメールやカート放棄メールなどのオートメーションを組めます。チェックアウト画面に、メール配信への同意を確認するチェックボックスを表示する設定も用意されています。
設定後は、テスト用の商品とメールアドレスで実際に注文し、ActiveCampaign側にコンタクトと注文が届いているかを確認してください。カート放棄の判定には一定の待ち時間があるため、すぐには反映されません。既存の注文履歴をまとめて同期できる機能がある場合も、件数が多いと時間がかかるので、アクセスの少ない時間帯に実行するほうが安全です。
方法4:既存のフォームプラグインから送る
Gravity Formsには公式のActiveCampaignアドオンがあり、フォームの項目とActiveCampaignの項目を対応付けて、送信時にコンタクトを登録できます。ほかのフォームプラグインでも、有料版などで連携アドオンを用意していることがあります。対応していないプラグインの場合は、外部の連携サービス(iPaaS)を経由させる方法があります。
項目を対応付けるときは、ActiveCampaign側に同じ種類のカスタム項目(日付・選択肢など)を先に作っておくと、データの形式がずれにくくなります。また、どのリストに登録するか、どのタグを付けるかを決めておかないと、オートメーションの開始条件に乗らないことがあります。
うまく動かないときの確認ポイント
- フォームが表示されない:キャッシュ系プラグインのJavaScript遅延・結合機能でスクリプトが止まっていないか。対象から除外して確認する
- 登録はされるがオートメーションが動かない:登録先のリストやタグが、オートメーションの開始条件と一致しているか
- ダブルオプトインの確認メールが届かない:迷惑メールフォルダに入っていないか、確認メールの設定がフォーム側で有効になっているか
- WooCommerceの注文が届かない:プラグインの接続状態、WordPressのWP-Cronが動いているか、サーバー側でActiveCampaignへの通信が制限されていないか
メール配信の同意とプライバシー
ActiveCampaignはメール配信が中心のサービスなので、同意の扱いが特に大切です。一般的な対応として次の点を整えておきます。
- 登録フォームやチェックアウト画面で、メールを受け取ることへの同意(オプトイン)を明示的に取る。購入したことだけを理由に配信リストへ入れない
- 必要に応じてダブルオプトイン(確認メールのリンクを押して登録完了)を使い、誤登録やなりすまし登録を減らす
- サイトトラッキングはCookieを使うため、Cookie同意バナーと連動させ、同意前に動かさない設計を検討する
- プライバシーポリシーに、メール配信サービスとして外部へ個人情報を預けていること、その目的を追記する
日本では特定電子メール法、EU圏の訪問者がいる場合はGDPRなど、対象によって求められる内容が変わります。具体的な判断は専門家に相談してください。
まとめ
- フォーム設置とサイトトラッキングは公式のWordPressプラグイン、ECデータはWooCommerce用の公式プラグインで連携する
- 既存のフォームを使う場合は、フォームプラグインの連携アドオンか連携サービスで送る
- サイトトラッキングはドメインの許可リスト登録が前提。設置は1か所に絞る
- テスト用のメールアドレスと注文で、コンタクト・活動履歴・注文の届き方を確認する
- メール配信の同意、Cookie同意との連動、プライバシーポリシーの更新をあわせて行う