2026年8月26日
2026年8月26日
WordPressの「クエリーループ」ブロックの使い方|投稿一覧の絞り込み・並び順・ページ送りまで
WordPressのブロックエディターで「特定カテゴリーの記事一覧」や「新着記事3件」を表示したいときは、コアの「クエリーループ」ブロックを使います。この記事では、テンプレートから継承する使い方とカスタムクエリーの違い、投稿タイプ・カテゴリー・タグ・投稿者による絞り込み、並び順や表示件数、ページ送りと「結果なし」の設定、よくある失敗(アーカイブでの設定ミスや記事の重複表示)までを管理画面の操作で説明します。
項目名や配置は WordPress のバージョンで変わってきたブロックです。本文の表記は(2026年10月現在)の一般的な日本語表示を基準にしていますが、お使いの環境と違う場合は近い名前の項目を探してください。
クエリーループブロックの仕組み
クエリーループは「どの記事を取り出すか」を決める外側のブロックと、「1件ごとにどう表示するか」を決める内側のブロックで構成されています。
- クエリーループ(外側): 投稿タイプ、絞り込み条件、並び順、件数などの条件を持つ
- 投稿テンプレート(内側): 1件分の表示の型。この中に「タイトル」「アイキャッチ画像」「抜粋」「日付」などのブロックを並べる
- ページ送り・結果なし: 一覧の下に置く補助ブロック
投稿テンプレートの中身を1件分作れば、条件に合った記事の数だけ同じ型が繰り返されます。コードを書かずに記事一覧を作れるのが、このブロックの役割です。
ブロックを挿入する
- 投稿・固定ページの編集画面、またはサイトエディター(「外観」→「エディター」)でテンプレートを開きます。
- 「+」から「クエリーループ」を検索して挿入します。
- 最初に、用意されたパターン(デザインの型)から選ぶか、空の状態から始めるかを尋ねられます。
慣れないうちはパターンを選ぶと、タイトル・日付・抜粋などが配置済みの状態から始められます。挿入後に中身のブロックを足したり消したりして調整できます。
「テンプレートから継承」と「カスタム」の違い
クエリーループの設定で最も大事なのが、表示する記事をどう決めるかです。古いバージョンでは「テンプレートからクエリーを継承」というスイッチ、新しいバージョンではクエリーの種類を「デフォルト」と「カスタム」から選ぶ形になっています。
テンプレートから継承(デフォルト)
表示中のページに応じて、WordPressが本来出すはずの記事一覧をそのまま使います。
- カテゴリーアーカイブではそのカテゴリーの記事
- 検索結果テンプレートでは検索に合った記事
- 投稿一覧(ホーム)では最新の投稿
表示件数は「設定」→「表示設定」の「1ページに表示する最大投稿数」に従います。アーカイブや検索結果のテンプレートでは、基本的にこちらを使います。
カスタム
ブロック自身が持つ条件で記事を取り出します。どのページに置いても、条件が同じなら同じ記事が出ます。トップページの「新着記事」欄や、固定ページ内の「お知らせ一覧」などはこちらで作ります。
以下で説明する絞り込み・並び順・件数の細かい設定は、主にカスタムを選んだときに使う項目です。
主な設定項目
クエリーループ(外側)を選択し、右側の設定サイドバーを開きます。内側のブロックを選んでいる場合は、ツールバー左端の親ブロック選択ボタンか、リスト表示から外側を選びます。
投稿タイプ
「投稿」「固定ページ」のほか、プラグインやテーマで登録されたカスタム投稿タイプのうち一覧表示に対応しているものを選べます。
絞り込み(フィルター)
「フィルター」の項目を追加すると、条件で記事を絞り込めます。
- カテゴリー・タグ: 名前を入力して選択します。複数指定すると、いずれかに該当する記事が対象になります。
- 投稿者: 特定のユーザーが書いた記事だけを出します。
- キーワード: タイトルや本文に含まれる語で絞り込みます。
選んだ投稿タイプによって、出てくるフィルターの種類が変わります(たとえばカスタム投稿タイプの独自タクソノミー)。
並び順
新しい順・古い順・タイトルの昇順・降順などから選びます。「お知らせは新しい順」「用語集はタイトル順」のように用途で使い分けます。
先頭固定表示の投稿
「投稿」の編集画面で「ブログのトップに固定」した記事の扱いを、「含める」「除外」「のみ表示」から選べます。「含める」にすると固定記事が一覧の先頭に来るため、新着順のつもりが古い記事が上に出ることがあります。新着欄では「除外」にすると意図どおりになりやすいです。この設定は投稿タイプが「投稿」のときに意味を持ちます。
表示件数・オフセット・最大ページ数
- 1ページあたりの項目数: 一度に表示する件数
- オフセット: 先頭から何件を飛ばすか
- 最大ページ数: ページ送りで何ページ目まで見せるか
これらは、バージョンによってツールバーの「表示設定」内にあったり、設定サイドバーにあったりします。
投稿テンプレートの中身を作る
投稿テンプレートの中には、記事1件分の表示に使うブロックを入れます。よく使うのは次のブロックです。
- タイトル(リンク付きにできる)
- アイキャッチ画像
- 抜粋(「続きを読む」の文言や文字数を調整できる)
- 日付、カテゴリー、投稿者名
投稿テンプレートを選ぶと、ツールバーで「リスト表示」と「グリッド表示」を切り替えられ、グリッドでは列数も指定できます。中身のブロックは型として共通なので、どの1件で編集しても、すべての記事に同じ変更が反映されます。特定の1件だけデザインを変えることはできません。
ページ送りと「結果なし」
ページ送り
一覧の件数が多い場合は、クエリーループの中に「ページ送り」(クエリーページネーション)を置きます。前へ・ページ番号・次へのブロックがまとめて入り、文言や表示/非表示を個別に変えられます。ページ送りはクエリーループの内側に置く必要があり、外に出すと機能しません。
結果なし
「結果なし」ブロックの中に書いた内容は、条件に合う記事が0件のときだけ表示されます。検索結果テンプレートに「該当する記事が見つかりませんでした」と案内を書いておく、といった使い方をします。何も置かないと、0件のときは空白になるだけで、閲覧者には何が起きたか分かりません。
よくある失敗と対処
アーカイブで全カテゴリーの記事が出る
カテゴリーやタグのアーカイブテンプレートで「カスタム」を選んでいると、どのカテゴリーを開いても同じ記事一覧になります。アーカイブ・検索結果・ホームのテンプレートでは「テンプレートから継承」に戻してください。
逆に、固定ページの本文に置いたクエリーループで継承を使っても、そのページには記事一覧のメインクエリーがないため、期待した一覧になりません。固定ページの中ではカスタムを使います。
同じ記事が2回表示される
トップページに「注目の新着3件」と「その他の記事一覧」をクエリーループ2つで並べると、両方に同じ記事が出ます。2つ目の一覧でオフセットを「3」にすると、先頭3件を飛ばせます。ただし、オフセットとページ送りを組み合わせると、ページの切れ目がずれて見えることがあるため、公開前に2ページ目以降も確認してください。
先頭固定表示の投稿を「含める」にしていると、固定記事が両方の一覧に入ることもあります。
件数の設定が効かない
継承を使っている場合、件数はブロックではなく「設定」→「表示設定」の値で決まります。ブロック側の件数を変えても反映されないときは、クエリーの種類を確認します。
変更が公開ページに出ない
サイトエディターでテンプレートを編集した場合、保存時にテンプレートも保存対象になっているかを確認します。キャッシュ系プラグインを使っているなら、キャッシュを削除してから表示を確かめます。
クラシックテーマでの使い方
クラシックテーマでも、投稿や固定ページの本文、ブロックウィジェットのエリアにクエリーループを置けます。ただし、カテゴリーアーカイブなどの一覧ページそのものはテーマのPHPテンプレートで出力されているため、クエリーループで置き換えることはできません。クラシックテーマでは「本文やウィジェット内の記事一覧」に使う、と考えると分かりやすいです。
まとめ
- クエリーループは、条件を持つ外側のブロックと、1件分の型を作る「投稿テンプレート」の組み合わせです。
- アーカイブ・検索結果などのテンプレートでは「テンプレートから継承」、固定ページやトップの特集欄では「カスタム」を使います。
- カスタムでは投稿タイプ、カテゴリー・タグ・投稿者の絞り込み、並び順、先頭固定表示、件数・オフセットを指定できます。
- ページ送りと「結果なし」はクエリーループの内側に置きます。
- 記事の重複はオフセットと先頭固定表示の設定で、件数が効かない問題はクエリーの種類で確認します。