2026年7月15日

2026年7月15日

WordPress・WooCommerceとKlaviyoを連携する方法(公式プラグインと登録フォーム)

WordPressとKlaviyo(EC向けのメール・SMSマーケティングサービス)を連携するなら、WooCommerceを使っている場合はKlaviyoの公式プラグインで接続するのが基本です。接続すると、商品の閲覧やカート追加、注文などの行動がKlaviyoに送られ、カート放棄メールや購入後のフォローメールを自動で配信できるようになります。WooCommerceを使っていないサイトでも、Klaviyoのスクリプトと登録フォームを設置すればメールリストの獲得に使えます。この記事では、両方のケースの設定の流れと確認方法、同意まわりの注意を説明します。

連携でできること

Klaviyoとつなぐと、主に次のことができるようになります。

  • 登録フォームでメールリストを集める:Klaviyoで作ったポップアップや埋め込み型のフォームをサイトに表示する
  • サイト上の行動を記録する:商品ページの閲覧、カートへの追加、チェックアウト開始、注文完了などをイベントとして受け取る
  • 行動をきっかけにメールを送る:カート放棄、閲覧後のフォロー、購入後のお礼やレビュー依頼などを、Klaviyoの「フロー」で自動化する
  • 購入データで顧客を分ける:購入回数や金額、購入商品でセグメントを作り、配信内容を変える

ECデータを使った自動配信がKlaviyoの中心的な使い方なので、WooCommerceとの組み合わせで力を発揮します。

事前に用意するもの

  • Klaviyoのアカウント(管理者権限)
  • WordPressの管理者権限。WooCommerceと連携する場合はWooCommerceの管理権限も必要
  • サイトのバックアップ(プラグインの追加前)
  • メール配信の同意の取り方と、プライバシーポリシーの更新案

Klaviyoの管理画面は更新が多く、項目名や配置が変わることがあります(2026年10月現在)。以下では「連携(Integrations)の画面からWooCommerceを追加する」「サインアップフォームはフォームの画面で作る」といった大まかな位置で説明します。

手順1:WooCommerceと接続する

WooCommerceサイトでの接続は、Klaviyo側とWordPress側の両方で作業します。大まかな流れは次のとおりです。

  1. Klaviyoの連携の画面でWooCommerceを選び、ストアのURLを指定して接続を始める
  2. WordPressの「プラグイン」→「新規追加」で、Klaviyoが提供している公式プラグインを検索してインストール・有効化する(作者がKlaviyo本体であることを確認する)
  3. プラグインの設定画面から接続を進めると、WooCommerceのデータへのアクセス許可を求める画面が表示されるので、内容を確認して承認する
  4. Klaviyo側で接続済みの表示になり、商品や過去の注文の同期が始まる

手順3では、WooCommerceのREST APIを通じてKlaviyoがストアのデータを読み取れるようにしています。承認すると、WooCommerceの設定のAPIキー一覧にKlaviyo用のキーが作られます。後で連携を外すときは、プラグインを停止するだけでなく、このキーも削除しておくと安全です。

つまずきやすい点

  • 接続でエラーになる:パーマリンク設定が「基本」のままだとREST APIのURLが想定と違い、接続に失敗することがあります。「設定」→「パーマリンク」で投稿名などの形式にしてから再試行します
  • セキュリティプラグインやWAFに止められる:REST APIへのアクセスを制限するプラグインやサーバー側の設定があると、Klaviyoからの読み取りが拒否されます。制限の設定を確認します
  • 過去の注文の同期に時間がかかる:注文数が多いストアでは、初回の同期が終わるまで時間がかかります。完了前にフローを本番で動かさないようにします

手順2:イベントが届いているかを確認する

接続できたら、ログアウトした状態(またはシークレットウィンドウ)でテスト購入を行い、Klaviyo側にイベントが届くかを確かめます。

  1. テスト用のメールアドレスで、商品ページを開く
  2. 商品をカートに入れ、チェックアウトでメールアドレスを入力する
  3. テスト注文を完了する(決済はテストモードや銀行振込などを使う)
  4. Klaviyoのプロフィール画面でそのメールアドレスを検索し、閲覧・カート追加・チェックアウト開始・注文などの活動が記録されているかを見る

閲覧やカート追加のイベントは、訪問者がKlaviyoに識別されている(メールアドレスの入力やKlaviyoのメールのリンクからの訪問がある)場合に、そのプロフィールへ結び付きます。初めての訪問者でメールアドレスが分からない段階のイベントは、プロフィールに表示されないことがあります。

イベントが届かない場合は、ページキャッシュやCDNに古いHTMLが残っていないか、キャッシュ系プラグインのJavaScript遅延・結合機能でKlaviyoのスクリプトが止まっていないか、確認用のブラウザで広告ブロック系の拡張機能が動いていないかを順に確認します。開発者ツールの「ネットワーク」タブで「klaviyo」と絞り込むと、スクリプトの読み込みと送信の有無が分かります。

手順3:登録フォームを設置する

Klaviyoのサインアップフォームは、Klaviyoの画面で作成し、公開設定にするとサイトに表示されます。フォームの種類は大きく分けて次の2つです。

  • ポップアップ・フライアウト型:Klaviyoのスクリプトが読み込まれていれば、表示条件(滞在時間、スクロール量、表示するページなど)に応じて自動で表示される。WordPress側で配置する作業は不要
  • 埋め込み型:ページ内の決まった位置に表示する。Klaviyoで表示される埋め込み用のコードを、WordPressの「カスタムHTML」ブロックなどに貼り付ける

フォームから登録した人をどのリストに入れるか、ダブルオプトイン(確認メールで登録を完了させる方式)を使うかは、Klaviyo側のリストの設定で決めます。

WooCommerceを使っていないサイトの場合

ブログや企業サイトなどでメールリストだけを集めたい場合も、Klaviyoのスクリプト(オンサイト用のJavaScript)をサイト全体に入れればサインアップフォームを使えます。スクリプトはKlaviyoの設定画面で確認でき、ヘッダー挿入プラグイン(WPCode など)や子テーマの wp_head フック、Google タグ マネージャーで全ページに設置します。WooCommerceと公式プラグインで接続している場合はプラグインがスクリプトを出力するため、手動で重ねて入れないでください。

手順4:フローを作る前に決めておくこと

接続とフォームの設置が済んだら、Klaviyoのフローで自動配信を組みます。よく使われるのは、ウェルカムメール、カート放棄(チェックアウト開始後に購入しなかった人)、閲覧後のフォロー、購入後のフォローです。

フローを本番で動かす前に、次の点を決めておくと事故を防げます。

  • 誰に送るか:メール配信に同意している人だけに送る条件になっているか
  • いつ止めるか:購入したらカート放棄メールを止める、などの除外条件
  • 送信元の設定:送信元のドメイン認証(SPF・DKIMなど)をKlaviyoの案内に従って済ませているか

メール配信の同意とプライバシー

Klaviyoはメール・SMS配信のサービスなので、同意の扱いが重要です。一般的な対応として次の点を整えておきます。

  • フォームやチェックアウトで、メールを受け取ることへの同意(オプトイン)を明示的に取る。購入しただけで配信対象にしない
  • 公式プラグインには、チェックアウト画面にメール配信などへの同意チェックボックスを表示する設定があります。導入時に有効にするかを検討します
  • Klaviyoのスクリプトは閲覧行動を外部へ送るため、Cookie同意バナーと連動させ、同意前の扱いを決めておく
  • プライバシーポリシーに、メール配信サービスへ顧客情報や購入情報を渡していること、その目的を追記する

日本では特定電子メール法、EU圏の顧客がいる場合はGDPRなど、対象によって求められる内容が変わります。具体的な判断は専門家に相談してください。

まとめ

  • WooCommerceサイトは、Klaviyoの公式プラグインで接続し、WooCommerceのデータへのアクセスを承認する
  • 接続後は、テスト購入でプロフィールに閲覧・カート追加・注文のイベントが届くかを確認する
  • 登録フォームはKlaviyoで作成し、ポップアップ型は公開するだけ、埋め込み型はコードをページに貼る
  • WooCommerceを使わないサイトでも、オンサイト用のスクリプトを入れればフォームでリストを集められる
  • メール配信の同意、Cookie同意との連動、プライバシーポリシーの更新をあわせて行う

お気軽にご相談ください

お見積りへ お問い合わせへ
▲