2026年7月29日
2026年7月29日
MozでWordPressサイトのドメインオーソリティ(DA)を確認する方法と数値の見方
WordPressサイトのドメインオーソリティ(DA)は、WordPressにプラグインを入れて調べるものではなく、Mozの無料ツール(Link ExplorerやMozBar)にドメインを入力して確認します。この記事では、DAの確認手順と、出てきた数値をどう読むか、WordPressサイトで数値が伸びない・下がったときに見直す点を説明します。
ドメインオーソリティとは
ドメインオーソリティ(Domain Authority、DA)は、SEOツール会社のMozが算出している1〜100のスコアです。そのドメインがどれだけ質のよい被リンクを集めているかをもとに、検索結果で上位に出やすいかを予測した指標です。
最初に押さえておきたいのは次の3点です。
- Googleの評価そのものではない:DAはMoz独自の指標で、Googleの検索順位の計算には使われていません。DAを上げること自体を目的にするのではなく、被リンクの状況を外から見るための物差しとして使います。
- 相対的な指標である:数値は、Mozが集めている大量のサイトとの比較で決まります。Moz側の計算方法やデータが更新されると、自分のサイトに変化がなくても数値が動きます。
- 高いほど上げにくい:スコアは対数的に作られており、20を30にするより、70を80にするほうがはるかに難しくなります。
似た指標に、Ahrefsのドメインレーティング(DR)やSemrushのAuthority Scoreがあります。算出方法がそれぞれ違うため、ツールをまたいで数値を比べることはできません。比べるなら同じツールの同じ指標どうしで行います。
DAを確認する方法
Link Explorerで調べる
Mozの「Link Explorer」に自分のドメインを入力すると、DAと合わせて、リンク元のドメイン数(Linking Domains)、被リンクの総数、上位のリンク元ページなどが表示されます。利用には無料のMozアカウント登録が必要で、無料の範囲では月あたりの検索回数などに上限があります。上限や料金プランは変わることがあるため、公式サイトで確認してください(2026年10月現在)。
調べるときは、入力するURLの範囲に注意します。
example.comのようにドメイン全体で調べると、サイト全体のDAになります。https://example.com/blog/のようにサブディレクトリでWordPressを運用していても、DAはドメイン全体に対する数値です。ブログ部分だけのDAは出ません。- ページ単位の強さを見たいときは、同じくMozの指標であるページオーソリティ(PA)を確認します。
MozBarで調べる
MozBarは、Mozが提供するChromeの拡張機能です。インストールしてMozアカウントでログインすると、閲覧中のページのDAとPAがツールバーに表示されます。Googleの検索結果画面では、各結果の下にDAが表示されるため、狙っているキーワードで上位にいる競合サイトの数値を一覧で比べられます。
一時的に数値だけ知りたい場合
Mozのサイトには、ドメインを入れるだけで概要を表示する無料の分析ページも用意されています。継続的に追う必要がなく、自分や取引先のサイトの目安を1回だけ知りたい場合は、こちらで足ります。
数値の読み方
DAには「いくつ以上なら合格」という決まった基準はありません。判断の基準になるのは、同じテーマで検索結果を争っているサイトとの差です。
たとえば、狙っているキーワードの上位10サイトのDAが20〜35程度なら、DA25のサイトでも記事の内容次第で十分に戦えます。上位が大手メディアばかりでDA80以上が並んでいるなら、そのキーワードはいったん避け、より具体的なロングテールのキーワードから順位を取りにいく、という判断の材料になります。
数値は日々の運用で一喜一憂するものではありません。月に1回程度、同じ方法で記録し、競合と並べて推移を見るくらいがちょうどよい頻度です。
WordPressサイトで見直したい点
DAが伸びない、あるいは急に下がったときは、次の点を確認します。いずれもWordPressの運用で起きやすいものです。
URLの表記ゆれを統一する
http:// と https://、www ありとなしが混在していると、被リンクの評価が分散します。WordPressの「設定」→「一般」にあるサイトアドレスを1つに決め、それ以外の表記からは301リダイレクトでまとめます。リダイレクト設定を変える前には、.htaccess やサーバー設定のバックアップを取ってください。
被リンクのあるページを404にしない
記事を削除したり、パーマリンクの形式を変えたりすると、そのページに付いていた被リンクが404エラーのページを指すことになります。Link Explorerでは、リンク先が見つからなくなっているページも調べられます。被リンクのある古いURLは、内容の近い現行の記事へ301リダイレクトしておくと、リンクの価値を引き継げます。
リンクを買わない・不自然に増やさない
DAを上げる目的で、リンクを販売するサービスや相互リンク集を使うのは避けてください。Googleのスパムに関するポリシーでは、検索順位を操作するためのリンクの売買は違反とされています。DAが一時的に上がっても、検索順位では不利になるおそれがあります。
スパムスコアも合わせて見る
Mozには、リンク元のドメインがスパム的な特徴をどれだけ持っているかを示す「スパムスコア」もあります。身に覚えのない低品質なサイトから大量にリンクされていることが分かった場合でも、多くはGoogle側で無視されます。慌てて対処する前に、Google Search Consoleで手動による対策の通知が出ていないかを確認してください。
DAを伸ばすためにできること
近道はありませんが、効果が出やすいのは次のような取り組みです。
- 引用される一次情報を出す:自社で調べたデータ、検証結果、手順を詳しくまとめた解説などは、ほかのサイトから参照されやすくなります。
- 既存の言及をリンクに変える:社名やサービス名が紹介されているのにリンクが無いページがあれば、運営者にリンクの追加をお願いできます。
- 関係者からのリンクを整える:取引先、所属団体、登壇したイベントのページなど、実際に関係のあるサイトからのリンクは自然で、評価もされやすいものです。
内部リンクの整理は、サイト内のページどうしの評価の受け渡しには役立ちますが、ドメイン全体のDAには直接は効きません。DAはあくまで外部からのリンクで決まる指標です。
Google自身がどのサイトからリンクを認識しているかは、Search Consoleの「リンク」レポートで確認できます。DAと合わせて見ると、Mozのデータに漏れているリンクや、逆にGoogleが把握していないリンクに気づけます。
まとめ
- DAはMozが算出する1〜100の指標で、WordPressのプラグインではなくLink ExplorerやMozBarで確認します。
- Googleの順位計算に使われる値ではなく、被リンクの状況を比べるための物差しです。
- サブディレクトリで運用しているブログでも、DAはドメイン全体の数値になります。
- 数値は競合サイトとの差で読み、月1回程度の記録で推移を追います。
- URLの統一、被リンクのあるページの404防止、リンク売買の回避が、WordPressサイトで見直したい基本です。