2026年6月19日
2026年6月19日
WordPressの画像ALTテキストをSEO向けに書いて画像検索からの流入を増やす
画像のALTテキスト(代替テキスト)は、キーワードを詰め込む場所ではなく、「その画像が何を写していて、記事の中でどんな役割を持つか」を短い文章で説明する場所です。そう書いたALTが、Google画像検索での理解を助け、結果として画像経由の流入につながります。この記事では、Googleの公式ガイドに沿ったALTの書き方、WordPressでALTが保存される仕組みと注意点、ALTが抜けている画像をまとめて見つける方法、効果の確認方法を説明します。
ALTテキストがSEOで果たす役割
Googleの画像SEOに関する公式ドキュメント(Search Central)では、Googleは画像の内容を理解するために、画像そのものの解析に加えて、ALT属性、ファイル名、画像の周辺にある本文やキャプション、ページのタイトルなどを使うと説明されています。ALTはそのうちの重要な手がかりの一つです。
ALTには、SEO以外にも大切な役割があります。
- スクリーンリーダーを使う読者に、画像の内容を読み上げで伝える
- 回線の問題などで画像が表示されなかったときに、代わりに表示される
- 画像にリンクを付けた場合、そのALTがリンクのアンカーテキストとして扱われる
検索エンジン向けの工夫と、読者のためのわかりやすさは、ALTに関してはほぼ同じ方向を向いています。「目の見えない読者に電話で画像を説明するとしたら何と言うか」を基準に考えると、適切なALTになりやすくなります。
検索に強いALTの書き方
写っているものを具体的に書く
「画像」「写真1」「スクリーンショット」のような中身のない言葉ではなく、何が写っているかを書きます。
- 悪い例:
alt="画像" - 悪い例:
alt="WordPress WordPress設定 WordPress初心者 WordPressおすすめ" - 良い例:
alt="WordPressの表示設定画面で、検索エンジンでの表示のチェックボックスを示したスクリーンショット"
2つ目のようなキーワードの羅列は、Googleのガイドでもユーザー体験を損ない、スパムとみなされる可能性があると注意されています。
記事の文脈に合わせる
同じ画像でも、記事の目的によって伝えるべき内容は変わります。たとえばノートパソコンの写真でも、カフェの紹介記事なら「窓際の席に置いたノートパソコンとコーヒー」、機種のレビュー記事なら「〇〇の13インチモデルを開いた状態の正面」のように、その記事の読者が知りたい情報を優先します。
長さは簡潔に、「〜の画像」は不要
ALTの文字数に公式の上限はありませんが、スクリーンリーダーで聞いたときに冗長にならない長さ、目安として一文程度にまとめます。また、読み上げソフトは画像であることを伝えるので、「〜の画像」「〜の写真」と書き足す必要は通常ありません。
装飾目的の画像は空にする
区切り線や背景の模様など、内容を持たない装飾画像は alt=""(空の値)にします。空のALTは「読み上げなくてよい」という意味になります。ALT属性自体を省略すると、スクリーンリーダーがファイル名を読み上げてしまうことがあるため、「属性を付けて値を空にする」のが正しい扱いです。
WordPressでALTが保存される場所と注意点
WordPressでALTを入力できる場所は主に2つあり、それぞれ保存先が異なります。ここを理解していないと「直したはずなのに反映されない」という事態になります。
メディアライブラリの「代替テキスト」は、画像(添付ファイル)ごとに _wp_attachment_image_alt というカスタムフィールドとして保存されます。アイキャッチ画像のように、テーマが the_post_thumbnail() や wp_get_attachment_image() で出力する画像は、表示のたびにこの値を読むため、メディアライブラリ側を直せば反映されます。
ブロックエディターの画像ブロックの「代替テキスト」は、記事本文のHTMLの中に alt 属性として書き込まれます。画像を挿入した時点でメディアライブラリの値が初期値としてコピーされますが、その後にメディアライブラリ側を変更しても、すでに挿入済みの画像ブロックには反映されません。本文中の画像を直すときは、各記事の画像ブロックを選択し、右側の設定パネルで代替テキストを書き換えてください(2026年10月現在)。設定パネルの配置や項目名は、WordPressのバージョンによって変わることがあります。
運用としては、画像をアップロードした時点でメディアライブラリに基本の説明を入れておき、記事に挿入したときに、その記事の文脈に合わせて画像ブロック側で調整する、という二段構えが扱いやすいでしょう。
ALTが抜けている画像をまとめて見つける
過去の記事が多いサイトでは、まず抜けている画像を洗い出してから、アクセスの多い記事の画像から順に直していくのが現実的です。
メディアライブラリで代替テキストが空の画像
WP-CLIが使える環境なら、次のクエリで代替テキストが未設定の画像を一覧にできます。読み取りだけのクエリですが、本番環境で実行する前にバックアップを取っておくと安心です。テーブル名の接頭辞 wp_ は環境に合わせて読み替えてください。
wp db query "SELECT p.ID, p.post_title FROM wp_posts p LEFT JOIN wp_postmeta m ON (p.ID = m.post_id AND m.meta_key = '_wp_attachment_image_alt') WHERE p.post_type = 'attachment' AND p.post_mime_type LIKE 'image/%' AND (m.meta_value IS NULL OR m.meta_value = '')"
個別の画像に代替テキストを設定するには、次のように添付ファイルのIDを指定します。
wp post meta update 123 _wp_attachment_image_alt "WordPressのメディアライブラリで代替テキスト欄を表示した画面"
本文中の画像
本文に挿入済みの画像は、記事ごとにHTMLを確認する必要があります。ページを開いて、ブラウザの開発者ツールで img 要素の alt を確認するか、Chromeに組み込まれているLighthouseのユーザー補助(アクセシビリティ)の監査を実行すると、ALTが設定されていない画像が指摘されます。装飾画像に意図して空のALTを付けている場合もあるので、指摘された画像が本当に内容を持つものかを見て判断してください。
自動生成に頼りすぎない
ファイル名や画像タイトルをそのままALTに流し込むコードやプラグインもありますが、IMG_1234 や screenshot-2026-10-01 のような値が入るだけで、読者にも検索エンジンにも役立ちません。AIで説明文を生成する仕組みを使う場合も、生成された文が記事の文脈に合っているかを人が確認してから公開するのが安全です。
ALT以外にあわせて整えたいこと
ALTは画像SEOの一要素にすぎません。画像検索からの流入を増やすには、次の点もあわせて見直すと効果的です。
- ファイル名:
wordpress-display-settings.pngのように内容が分かる英数字にする。アップロード後に変えるとURLが変わるため、アップロード前に付けておく - 画像の近くの本文:画像が何を示しているかを本文やキャプションでも説明する
- 画像の配置:Googleは記事の主題に関係する画像を、ページ内の目立つ位置に置くことを勧めている
- 表示速度:WebPなど軽量な形式への変換や、適切なサイズでの出力(
srcset)で、画像が重すぎない状態にする - 画像を背景画像にしない:CSSの
background-imageで表示した画像は、Googleが画像としてインデックスしにくい。検索に出したい画像はimg要素で配置する
効果を確認する方法
Search Consoleの「検索パフォーマンス」で、検索タイプを「画像」に切り替えると、Google画像検索からの表示回数とクリック数を確認できます(表記はSearch Consoleの更新で変わることがあります)。ALTを整えた記事のURLでページを絞り込み、修正前後の期間を比較すると、変化をつかみやすくなります。
ただし、画像検索は季節や話題の影響も受けますし、Googleが画像をどう評価するかはALT以外の要素にも左右されます。ALTを直せば流入が増えると約束できるものではなく、数週間から数か月単位で傾向を見ることをおすすめします。
まとめ
- ALTは「何が写っていて、記事の中でどんな役割か」を一文程度で説明するもので、キーワードの羅列は逆効果
- 装飾画像は
alt=""にし、属性そのものは省略しない - メディアライブラリの代替テキストと、画像ブロックの代替テキストは保存先が別で、後からの変更は挿入済みの画像に反映されない
- WP-CLIで代替テキストが空の画像を洗い出し、アクセスの多い記事から優先して直す
- ファイル名、周辺の本文、表示速度、
img要素での配置もあわせて整える - Search Consoleの検索タイプ「画像」で、修正前後の変化を数週間単位で確認する