2026年9月8日

2026年9月8日

WordPressのブロックテーマでナビゲーションメニューを設定する手順

ブロックテーマ(Twenty Twenty-Four や Twenty Twenty-Five など)では、メニューは「外観 > メニュー」ではなく、サイトエディターの「ナビゲーション」ブロックで作って配置します。この記事では、メニューの作成、ヘッダーへの配置、スマホ表示の設定までを順に説明し、「固定ページが勝手に全部並ぶ」「編集したのに反映されない」といったつまずきの原因と確認方法もまとめます。

画面の名称や配置は WordPress のバージョンアップで変わりやすい部分です。ここでは(2026年10月現在)の一般的な構成で説明しているので、ボタン名が少し違う場合は近い名前の項目を探してください。

まず確認:使っているのはブロックテーマか

管理画面の「外観」を開き、「エディター」があって「カスタマイズ」や「メニュー」が見当たらなければ、ブロックテーマです。逆に「メニュー」「ウィジェット」「カスタマイズ」が並んでいればクラシックテーマで、メニューは「外観 > メニュー」で作り、テーマが register_nav_menus() で登録した表示位置(ヘッダー、フッターなど)に割り当てる方式になります。この記事はブロックテーマ向けの手順です。

ブロックテーマでも、プラグインやテーマの設定によって「外観 > メニュー」が表示される場合があります。ただし、そこで作ったクラシックメニューがそのままナビゲーションブロックに出るわけではありません。ナビゲーションブロックには既存のクラシックメニューを取り込む機能があるため、移行するときはそちらを使います。

メニューがどこに保存されるかを知っておく

ナビゲーションブロックで作ったメニューは、テーマのファイルではなくデータベースに「ナビゲーションメニュー」という専用の投稿タイプ(wp_navigation)として保存されます。ひとつのメニューを複数のナビゲーションブロックから呼び出せるので、ヘッダーとフッターで同じメニューを使い回すこともできます。

この仕組みには二つの意味があります。テーマを更新してもメニューの中身は消えません。一方で、ヘッダーのテンプレートパーツに加えた変更もデータベース側に保存されるため、テーマを切り替えると配置は新しいテーマの状態に戻ります。大きく作り替える前には、データベースを含むバックアップを取っておくと元に戻せます。

手順1:サイトエディターでナビゲーションを開く

「外観 > エディター」を開き、左側の一覧から「ナビゲーション」を選びます。ここに既存のメニューが並びます。テーマを有効化した直後は、テーマが用意したメニューや、自動で作られた「ナビゲーション」という名前のメニューが表示されていることがあります。

最初にやっておきたいのが名前の整理です。「ナビゲーション」「ナビゲーション 2」のような似た名前が並ぶと、どれを編集しているのか分からなくなり、後で「直したのに変わらない」原因になります。メニューの名前を「ヘッダーメニュー」「フッターメニュー」のように用途が分かるものへ変更しておきます。

手順2:メニュー項目を追加・並べ替える

編集したいメニューを開き、ブロックの追加ボタン(+)から項目を足します。よく使うのは次のブロックです。

  • ページリンク・投稿へのリンク:サイト内のページを検索して追加できます
  • カスタムリンク:外部サイトや任意の URL を指定します
  • サブメニュー:項目の下に階層を作り、ドロップダウン表示にします
  • ページリスト:公開中の固定ページを自動で一覧表示します
  • 検索・ソーシャルアイコン:ヘッダーに検索窓や SNS アイコンを並べたいときに使います

注意したいのは「ページリスト」です。新しい固定ページを公開するたびに自動で追加されるため、問い合わせ完了ページやテスト用ページまでメニューに出てしまいます。表示するページを自分で選びたい場合は、ページリストを個別のリンクに変換するか、削除してページリンクを一つずつ追加します。

並べ替えはリストビューでドラッグすると操作しやすく、サブメニューに入れたい項目は親項目の内側へ移動します。外部リンクを新しいタブで開くかどうかは、各リンクのブロック設定で切り替えられます。

手順3:ヘッダーに配置し、使うメニューを選ぶ

メニューを作っただけでは、サイトのどこに表示されるかは決まりません。表示を決めるのは、ヘッダーのテンプレートパーツの中にあるナビゲーションブロックです。サイトエディターの「パターン」からテンプレートパーツの「ヘッダー」を開くか、テンプレートを開いてヘッダー部分を選択します。

ヘッダー内のナビゲーションブロックを選択し、右側のブロック設定にあるメニューの選択欄から、手順1で名前を付けたメニューを指定します。保存すると、そのヘッダーを使っているすべてのページに反映されます。フッターにメニューを置く場合も同じ考え方で、フッターのテンプレートパーツにナビゲーションブロックを追加して別のメニューを選びます。

ナビゲーションブロックにメニューが指定されていないと、ブロックは最近作られたメニューや、ページリストを代わりに表示します。「固定ページが全部並んでしまう」という相談の多くは、この状態が原因です。

手順4:見た目とスマホ表示を調整する

ナビゲーションブロックの設定では、横並び・縦並びの向き、左右の寄せ方、折り返しの有無を変えられます。スマホでの表示はオーバーレイメニューの設定で決まり、モバイルだけハンバーガーアイコンにする、常にアイコン表示にする、オーバーレイを使わない、といった選択肢があります。項目が多いメニューで「オフ」にすると、スマホで横にはみ出しやすくなります。

サブメニューは、マウスを乗せたときに開くか、クリックで開くかを選べます。タッチ操作の端末も考えると、クリックで開く設定のほうが誤操作は起きにくいです。

色や文字サイズはブロックごとに設定できますが、サイト全体で揃えたいなら「スタイル」の中のブロック別設定からナビゲーションを選んで指定すると、複数のナビゲーションブロックに同じ見た目を適用できます。細かな調整を CSS で行う場合は、テーマのファイルを直接書き換えず、追加 CSS か子テーマを使ってください。テーマ更新で変更が消えるのを防げます。

反映されないときの確認ポイント

まず、編集したメニューと表示しているメニューが同じかを確かめます。ヘッダーのナビゲーションブロックを選択し、指定されているメニュー名を見れば分かります。似た名前のメニューが複数ある場合は、使っていないものを整理しておくと混乱が減ります。

次に、ページごとに使われているテンプレートの違いです。トップページだけ別のテンプレートを使い、そこに別のヘッダーが入っているテーマもあります。トップページだけ変わらない場合は、そのテンプレートのヘッダー部分を確認します。

キャッシュも原因になります。キャッシュ系プラグインやサーバーのキャッシュを削除し、ログアウトした状態(ブラウザのシークレットウィンドウなど)で表示を確かめてください。ログイン中は表示が変わっていても、訪問者には古いページが配信されていることがあります。

テンプレートパーツの編集で表示が崩れて戻せなくなった場合は、テンプレートパーツのメニューからカスタマイズを消去して、テーマの初期状態に戻す方法があります。メニュー自体は別に保存されているので、配置だけをやり直せます。

まとめ

  • ブロックテーマでは、メニューはサイトエディターの「ナビゲーション」で作り、ヘッダーなどのテンプレートパーツに置いたナビゲーションブロックで表示します
  • メニューはデータベースに保存されるため、テーマ更新では消えませんが、作業前のバックアップは取っておきます
  • 似た名前のメニューは用途が分かる名前に変え、ナビゲーションブロックで使うメニューを明示的に選びます
  • 固定ページが全部並ぶときは、ページリストの自動表示やメニュー未指定を疑います
  • スマホ表示はオーバーレイメニューとサブメニューの開き方で調整し、反映されないときはテンプレートの違いとキャッシュを確認します

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