2026年7月17日
2026年7月17日
WordPressの「投稿コンテンツ」ブロックの使い方|本文を表示する仕組みとつまずきやすい点
「投稿コンテンツ」ブロック(英語名 Post Content)は、ブロックテーマのテンプレートの中で「いま表示している投稿や固定ページの本文」を差し込むためのブロックです。本文そのものを書く場所ではなく、本文を表示する「枠」だと理解すると、テンプレートを触ったのに本文が消えた、記事一覧に全文が出てしまう、といったトラブルの多くは原因が見えてきます。この記事では、どこで使うブロックなのか、どんな設定があるのか、よくあるつまずきと確認方法を順に説明します。
投稿コンテンツブロックとは何か
ブロックテーマ(Twenty Twenty-Four や Twenty Twenty-Five などのフルサイト編集対応テーマ)では、ヘッダー・タイトル・本文・フッターといったページの骨組みを「テンプレート」としてサイトエディターで組み立てます。投稿コンテンツブロックは、その骨組みの中で本文が入る位置を示すブロックです。
実際にページを開いたとき、WordPress はアクセスされたURLに対応する投稿を特定し、その投稿の本文(投稿編集画面で書いた内容)をこのブロックの位置に出力します。つまり、テンプレート側には「ここに本文が入る」という目印だけがあり、中身は投稿ごとに差し替わります。
クラシックテーマで言えば、テンプレートファイルの中で the_content() を呼んでいた部分に相当します。PHP を書かずに同じことをサイトエディター上で行うためのブロックだと考えると分かりやすいでしょう。
どこで使うブロックか
単一投稿・固定ページのテンプレート
もっとも基本的な使い場所は、個別の投稿を表示するテンプレート(「単一投稿」など)と、固定ページ用のテンプレート(「固定ページ」など)です。多くのブロックテーマでは、これらのテンプレートに最初から投稿タイトルブロックと投稿コンテンツブロックが置かれています。
サイトエディターは管理画面の「外観」→「エディター」から開けます。テンプレートの一覧から対象を選び、リスト表示(ブロックの階層を表示する機能)を開くと、投稿コンテンツブロックがどこに入っているか確認できます。
クエリーループの投稿テンプレート内
もう一つの使い場所が、記事一覧を作るクエリーループブロックの中です。クエリーループの内側には「投稿テンプレート」という、1件分の表示を定義する領域があります。ここに投稿コンテンツブロックを置くと、一覧の各記事について本文が表示されます。
ただし、一覧ページで本文を丸ごと出すとページが非常に長くなります。一覧では「投稿の抜粋」ブロックを使い、本文は個別ページで読んでもらう構成が一般的です。テーマの初期状態で一覧に全文が出ている場合は、投稿テンプレート内の投稿コンテンツブロックを抜粋ブロックに置き換えることを検討してください。
主な設定項目
投稿コンテンツブロック自体の設定は多くありません。主に調整するのは次のような項目です。
- レイアウト(幅):本文の中のブロックをテーマの標準コンテンツ幅に揃えるかどうか、といったレイアウト関連の設定です。表記や選択肢はWordPressのバージョンやテーマによって異なります(2026年10月現在)。
- 配置:テーマが対応していれば、幅広・全幅などの配置を選べます。
- 色・タイポグラフィ・余白:ブロック全体の文字色や背景色、文字サイズ、余白などをテーマの対応範囲で指定できます。
ここで指定したスタイルは、そのテンプレートを使うすべての投稿の本文に共通して効きます。特定の記事だけ見た目を変えたい場合は、テンプレート側ではなく、その記事の中のブロック単位で設定するほうが影響範囲を絞れます。
よくあるつまずきと対処
テンプレートを編集しているのか、記事を編集しているのか分からなくなる
一番多いのがこの混乱です。サイトエディターでテンプレートを開くと、投稿コンテンツブロックの位置にはサンプルの文章や、プレビュー対象の記事の本文が表示されることがあります。これを見て「ここで本文を直せる」と思い込み、テンプレートの見た目だけを変えてしまうケースがあります。
本文の誤字を直したい、画像を差し替えたいといった作業は、通常どおり「投稿」または「固定ページ」の編集画面で行います。サイトエディターでの変更は、そのテンプレートを使う全ページに影響する、と意識しておくと事故を防げます。編集中の画面上部に表示される名前が、テンプレート名なのか記事タイトルなのかを確認する癖をつけると迷いにくくなります。
本文が表示されない
ページを開いてもタイトルだけで本文が出ない場合、まず疑うのは「使われているテンプレートに投稿コンテンツブロックが入っていない」ことです。テンプレートを編集した際に誤って削除した、あるいは新しく作ったカスタムテンプレートに置き忘れた、というのがよくある原因です。
確認手順は次のとおりです。
- 投稿編集画面の設定サイドバーで、その記事に割り当てられているテンプレート名を確認する
- サイトエディターで同じテンプレートを開き、リスト表示で投稿コンテンツブロックの有無を確認する
- 無ければ、本文を表示したい位置に投稿コンテンツブロックを追加して保存する
テンプレートを大きく崩してしまった場合は、テンプレートの操作メニューからテーマの初期状態に戻す(カスタマイズをリセットする)こともできます。ただし、そのテンプレートに加えた変更はすべて失われるため、必要な部分はメモしてから実行してください。
想定外の場所に置くと何も出ない
投稿コンテンツブロックは「どの投稿の本文か」が決まる場所で使うことが前提です。例えば、ヘッダーやフッターのテンプレートパーツ、あるいは特定の投稿に結びつかない場所に置くと、期待した本文が出なかったり、別の投稿の本文が出たりします。
また、投稿の本文の中に投稿コンテンツブロックを入れるような、自分自身を表示しようとする構成は無限ループになるため、WordPress 側で出力が止められます。本文が空になる場合は、ブロックの置き場所が文脈に合っているかを見直してください。
一覧ページで全文が表示されてしまう
前述のとおり、クエリーループの投稿テンプレートに投稿コンテンツブロックが入っているのが原因です。抜粋ブロックに置き換えるか、表示件数を減らすなどで調整します。ブログのトップページ・カテゴリーアーカイブ・検索結果など、一覧を表示するテンプレートは複数あるため、それぞれ確認が必要です。
変更後の確認方法
テンプレートを保存したら、次の点を実際のページで確認します。
- 投稿と固定ページの両方を開き、本文が想定どおりの位置・幅で表示されるか
- 記事一覧(トップ、カテゴリー、検索結果)で、全文と抜粋のどちらが出ているか
- スマートフォン幅で表示が崩れていないか
キャッシュ系のプラグインやサーバーのキャッシュを使っている場合、保存しても古い表示が残ることがあります。変化が見えないときはキャッシュを削除してから再確認してください。
まとめ
- 投稿コンテンツブロックは、テンプレート内で「表示中の投稿の本文」を差し込む枠で、本文を書く場所ではない
- 主な使い場所は単一投稿・固定ページのテンプレートと、クエリーループの投稿テンプレート
- 本文の修正は投稿・固定ページの編集画面で行い、サイトエディターの変更は全ページに効くと意識する
- 本文が出ないときは、割り当てられたテンプレートにこのブロックがあるか、置き場所が文脈に合っているかを確認する
- 一覧ページでは抜粋ブロックを使うのが一般的